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Global Experience (GE) シンガポール編

シンガポール Global Experience

シンガポールGlobal Experienceでは、東南アジアの文脈に焦点を当てながら、サステナビリティ(持続可能性)について幅広く探究することがテーマです。ビジネスの世界的ハブであるシンガポールでサステナビリティ戦略が都市開発や企業活動にどのように統合されているかを学びました。

シンガポールへ出張訪問はありましたが、政府関係者や投資家からお話を聞く機会はなく、シンガポールの国家戦略やビジネス環境をより深く理解したいと思い、このGEを選びました。GE担当教授の Ioannis Ioannou教授の"Sustainability Leadership"を受講し、Sustainabilityへの興味を持ったことも理由です。

シンガポールの国家戦略

ゲストスピーカーのシンガポール経済開発庁の職員の方から、企業誘致のため長らくシンガポールは規制等の安定性と予測可能性を高めるための努力をしてきたとお話がありました。

サステナビリティの取り組みも資源を持たないシンガポールにとっては重要なテーマで、特に水資源は国家安全保障の文脈でも重要で水源の多くを輸入に頼らざるをえない中で長期的に投資されている分野です。国家水道局が水道事業を独占的に管理・統制していますが、実際の浄水場や淡水化プラントの建設・運営においては、民間企業の技術や資金効率を導入するPPP(官民連携:Public-Private Partnership)方式がとられています。マリーナ・バラージュや淡水化プラントを実際に見学することができましたが、規模も大きくほぼ寡占で事業運営されており、PUBのゲストスピーカーも退役軍人の方で官僚や軍人のローテーションプログラムにPPP連携している民間企業が含まれているというのが印象的でした。

マレーシア パーム油プランテーション訪問

LBS卒業生が経営するマレーシアのパーム油のプランテーションを訪問しました。

パーム油は、チョコレート、シャンプー、洗剤など、多くの製品に使われています。世界の植物油生産量の約35%を占める最も広く使われる植物油です。一方で、パーム油農園の拡大は熱帯雨林の大規模な破壊と結びついており、生物多様性の喪失や温室効果ガスの排出増加を引き起こすとして、批判されています。パームの木は植え替えが必要になるサイクルがありますが、新しい木が収穫できるようになるまでには数年かかります。その間、農家の収入はほぼゼロ、小規模農家は生活のために森を切り開いて新たな農地を作るしかない、という構造的な罠に陥っているのです。サステナビリティは、余裕がある者の論理かもしれない、と感じた瞬間でした。

農園訪問中に感じたのも同じギャップです。出来高制で時間に制限なく農園労働者の方は採取作業ができることを農園側はポジティブに話していましたが、夜間には高所から実を回収する作業は危険でむしろ制限すべきではないかと自分は感じましたが、押し付ける価値観ではないのかもと自問自答しました。また、工場では収穫されたヤシの実がオイルだけでなく、その搾りかすまで様々な用途で活用されている、と説明もありました。訪問したプランテーションは大規模農場+加工工場で、ポジショントークな部分があることは理解しつつも、批判するだけでない建設的な対話や支援が必要と感じました。

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