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MBA受験体験記No.1 / 社費 / 証券会社・投資銀行

基本情報

年齢(出願時):31

性別:男性

出身業界:証券会社・投資銀行

職務内容:不動産セクターのカバレッジ

職歴(出願時):8年 (リテール営業2年 / 投資銀行6年)

留学形態:社費

海外経験:米国在住4年(少・中学の時)

出願校:LBS, HEC, Cambridge, 他米国4校

合格校:LBS, HEC, Cambridge, 他米国2校

GMAT/GRE:GRE317 (M: 165, V: 152 ≒GMAT換算640)

TOEFL/IELTS:7.0 (L: 7.5, R: 8.5, S: 6.5, W: 6.0)

奨学金:無

LBSキャンパスビジット:有

会った在校生/アラムナイの数:7名

Why MBA?

父の影響により幼少期から何となくの関心を抱いていました。その後、MBAホルダーだった元上司の実体験を聞き、完全に興味を持ったことから社費応募を決意しました。

Why MBAとしては、

投資銀行業務との親和性が高いと感じた

マネジメント層と議論をしていくためにマネジメントが考え得るであろう知識・目線を得ることで一段レベルアップ出来ると考えました。また外銀は全員MBAホルダーということを踏まえ、グローバルスタンダードでも通用する人材になりたいと思いました。

自分の立ち位置の再確認

業務にも慣れ始め、自分自身が分かりやすく調子に乗っていたので、そんな自分を叩き落としたいという思いがありました。会社という狭い世界だけでなく、世界の優秀な人はどんな意見を持っていて、何を考えているのか、本当に優れた意見を持っているか、比較した時に自分はどこにいるのか、を確かめたかったのが素直なところです。また英語に苦手意識がある自分が数年後には価値がなくなるのではないかと怖くなり、今のうちに再度海外経験を得たかったという理由もありました。

Why LBS?

Diversity

自分の経験としてアメリカ人の英語は聞き慣れているのに対して、欧州圏やアジア圏の人たちの英語が全く聞き取れない経験が多々あったことから、様々な人種・英語に触れることが出来るLBSに興味を持ちました。これは実際に入学してみて感じることですが、LBSは本当にDiversityに富んでおり、精神年齢も高い人が多いことからか意見を傾聴してくれるので、ノンネイティブスピーカーとっては入りやすい環境です。こういった意味でも、本当にLBSを選んで良かったと思っています。

Location

正直に書いてしまうと、独身なので郊外のスクールだと暇を持て余すリスクがあると思いました。その点、ロンドンであれば駐在員ネットワークも構築できる、都会なので娯楽がなくなることはない、旅行もしやすいという点に魅力を感じました。

Alumni

一番面談した人数が多いということもありますが、個人的にはLBSのAlumniの方々が一番親切に対応してくれたことが志望度の向上に繋がりました。またエッセイ等のフィードバックをもらう際に素直に鋭いコメントを言ってくれる人が多いなと思ったことから、こういったレベルの高い人達が集まる場所に自分も行きたいと思いました。

Ranking

社費なのである程度ランキングが高い学校しか行けないという縛りもありますが、個人的にはランキングが高いところに優秀な人も集まるだろうと思い、欧州ではトップ校であるLBSは非常に魅力的でした。

受験スケジュール

最後までスコアメイクには苦しみ続け、もう思い出したくもないぐらい苦しいプロセスでした。全く持って参考にしてほしくないスケジュールではありますが、どなたかの参考及び励ましになればと思い、なるべく詳細に記載致します。

2020年4月頃

·  元上司の話を聞き、MBA留学の社費選考を受けることを決意

2022年3月

·  社費に選抜される (TOEFL91点)

2022年4月

·  TOEFLを早々に諦め、IELTSに移行。4月末時点で一旦OA7.0を取得したのでIELTSの勉強は一旦終了。その後何回か受けるも7.5になることはなかった

·  カウンセラーのコンタクトを開始。Jessicaの物事をはっきり言う、時間を無駄しないスタンス、ポジティブな雰囲気が自分には合うと思い契約

2022年5月

·  GMATの勉強開始。GMAT予備校は G-prepの中山先生を選択。授業が6月からだったので、Reading力の基礎力向上と単語暗記を行う

·  マスアカを購入し、 Math対策を開始。数学への苦手意識がなかったことからかなりゆったりペースで進めてしまい、これが後々に苦しめられる結果となる。Mathを終わらせてからVerbalに取りかかるぐらいの気持ちでも良かったなと今では思う

·  1st Roundを見据えて 8月にスコアが出るようなスケジュールを一旦設定し、それまでは Resume、Essay等のアプリケーションは後回しにすると決める。これは本当に間違いだった

2022年6-7月

·  G-PrepにてVerbal演習をやる。この2か月でVerbalにも慣れてきたので自分が思い描いたスケジュール通りに進んでいると相当油断する。今すぐ、この頃の自分をビンタしにいきたい

2022年8月

·  G-Prepでの演習、マスアカも一通り終わったので実力を測るために初回 Prepを受ける。衝撃の 490を叩き出し、目の前が真っ暗になる。とりあえず 8月中旬に設定していた初回のテストを即リスケ

·  MathとRCが絶望的に点数が取れていないことに気付き対策するもPrepにて600点を超えることがなかったのでGMAT恐怖症になり始める

2022年9月

·  GREも視野にいれないと思い始めるも、GMAT本番を一回も受けずに移行は出来ないと思い、とりあえず初回を受けてみる。実力通りの490を叩きだし、華麗に散る。今考えると本当に無謀だった

·  RCの強化が不可欠と感じたので、このタイミングからAffinity内宮さんの RC戦略コースを受講開始。本当に 5月6月から受講していればよかったと後悔する。以降、内宮さんのRCコースはGRE転向後もお世話になる

·  GREのPrepもこのタイミングで試しに受けてみるも 312(V142, Q160≒ GMAT換算530) とGMATとさほど変わらない点数を叩き出し、GREに移行しても何も変わらないのではないか、という不安より吐きそうになる

·  これ以上 GMATに時間をかけ続けることをリスクに感じたため、 9月下旬に2回目を設定し、それまでに上昇の兆しが見えなかったらGREにスイッチしようと考える。ブログによくあるラッキーパンチを期待したが、案の定 520を叩き出す。この段階で完全にGMAT恐怖症に陥り、GMATで 600点を超える姿を想像できなかったので GREへの転向を決意。テストの次の日には GRE教材を購入

2022年10月

·  GREの単語記憶を本格化。 MagooshとManhattanの単語を iKnowに打ち込み、ひたすら記憶する

·  カウンセラーのこれ以上は待てないという至極ごもっともな要請から Resumeを作成開始。かなり遅いタイミングなため、このタイミングからのスタートは推奨しない

2022年11月

·  GREの初回を11月上旬に受けてみる。310(V149, M161≒GMAT換算 580)と散るも Vが 149と悪くない点数が出たので喜ぶ。以降は GREの細かい計算が苦手と気づき、かなり気合を入れて Math対策を行う

·  単語力もMathも力がつき始めたのでGREに対して自信がつき始めるも、11月下旬に受けた2回目で307(V143, M164 ≒GMAT換算 570)と前回よりもスコアダウンし絶望する。よく他の人のブログにエレベーターで泣き崩れそうになったという表現があるが、本当にエレベーターで涙が出てきた。このタイミングでもGMAT換算で600点を超えられていないことから本格的に3rd Roundで戦う覚悟も必要だと思い始める

·  Essayは上旬ぐらいから質問数が多いLBSだけゆるやかにスタートさせる

2022年12月

·  Essayが待ったなしのため本格的に開始する。とりあえず12月末に受ける 3回目のGREがアップデート出来ないという前提でLBS以外のEssayから始める。ただ、次のテストでスコアのアップデートが出来ればLBSだけはトライしたいと思い、Alumniの方との面談は始める

·  12月23日に3回目のGREを受ける。317(V152, M165≒ GMAT換算640)を取得。もしかしたらと思いLBSの 2ndで出すことを決心し、カウンセラーを説得

·  以降はひたすら Essayの執筆とAlumniの方と面談してEssay内容を詰める作業を行う。また年末にGoal Essayの変更という暴挙にも出る。カウンセラーにちょっとキレられるも、 新Goalは納得性が高かったので何とかEssayを仕上げる

2023年1月

·  年末年始不休のかいもあり、LBSを含めたCambridge,米国2校にアプリケーションを提出

·  米国スクールからin-personによるinterview invitationを受領したのでcampus visitを考え始める。結果、良いロジが組めたので、急遽欧州→米国の 2週間の campus visitを決意。 1週間のうちにフライト、ホテル、各校の在校生や Admissionへ連絡しアポを取り付ける

2023年2月

·  2月上旬に Campus Visitで実施。インタビュー練習をどうしようとも思っていたが、行く先で Why this school? Why MBA? みたいなことをひたすら聞かれるので結局いい感じの面接練習になった。また後のinterviewにて喋れるネタも出来たので、結果的には本当に行って良かったと思う。ただ、費用対効果で考えたら本当に必要だったかは 定かではないので決してマストではないなとも感じた

·  Visit中にもEssayを書いて、HECと米国2校にアプリケーション提出

·  帰国後はひたすら毎日面接対策。Online英会話にて”Nice. Wonderful”と 勇気付けられて、カウンセラー達とのinterview sessionで鋭いコメントをもらいながら内容をブラッシュアップしていくという日々を送る

2023年3月

·  LBS、HEC等の面接が本格化

·  米スクールから合格通知。とりあえずどこにも行けない呪縛から解放される

·  HEC, Cambridgeと続々と合格発表がきたので、2nd Roundで受験を終わらせる決意をする

·  3/30にLBSより早めの合格をもらい、受験を完全に終了

受験対策(予備校、カウンセラー、エッセイ、他)

スコアメイク

スコアの上げ方は他の方をご参照ください。 私の反省点としては

  • ・Mathを後回しにせずに、早めに終わらせてVerbalに集中出来る環境を作るべきだった
  • ・GMATへの見切りを早めても良かった。総じてGMATとGREのPrepを受けるタイミングが遅かった
  • ・アプリケーションを勉強と同時並行でやるべきだった。スコアメイクが遅かったため、全てのしわ寄せが年末年始にきてしまったが、アプリケーションも同時並行することでモチベーション維持をしながら受験プロセスを勧めれば良かったと反省。勉強だけしてスコアが出ないとモチベーションの低下が著しかった

カウンセラー

基本は誰が絶対に良い等はなく、自分にあったカウンセラーにお願いした方が良いので早めに各カウンセラーとコンタクトするのが良いと思います。以下は私がお願いしたJessicaに関するレポートです。

Jessica

いつもポジティブで明るくサポートしてくれます。また、私の精神状態が良くない時もちゃんとケアをしてくれました。よくJessicaは辛辣だというコメントも見られますが、辛辣というよりかはコメントが的を得すぎているド正論であり、それが辛辣っぽく聞こえるだけだと思っています。こちらが落ち込んでいるところをガンガン詰めることや、テンションが落ちるような言葉を投げてかけてくることは一切なかったです。ただ物事ははっきり言ってくるので "That’s boring story" 等の言葉は普通に出てきますので、そんなこと言われたくない!という方には絶対向いてないと思います。強いてネガティブ面をあげると金額がちょっと高いです。ただ、それを上回る程の的確なコメントをくれますし、ちゃんとお題に答えているかどうかをしっかりと理詰めで説明してくれます。また各校がどういう人物を求めているのか、このApplicantをどうやってAdmissionに魅せようかも意識しながらコメントをくれるので安心感がすごいです。最終的には1校以外は Essayで落とされなかったので、総じてJessicaのアドバイスが正しかったと思っており、非常に感謝しています。

エッセイ

LBSは様々な質問があるので最初に作っておくと色々なスクールに応用が利いたので良かったです。

作り方は人それぞれだと思いますが、私は自分で思いつき、考え抜くのが苦手なタイプなので、他の人の意見を惜しみなく聞き、良いと思った部分を摘みながらストーリーを作りました。なので、私のEssayの大半はLBSのAlumniの方に「こうしたら?」と言われたストーリーをそのまま使い、仲の良い社内の先輩達とブラッシュアップしながら作り上げました。こういった自分の経験からもなるべく早い段階から各校の Alumniの人とは面談を開始して、自分が思い描くGoalや Why MBA?をぶつけながらコメントをもらうことが重要だと思います。

インタビュー

対策の仕方は人によって意見が異なりますが、自分が一番自信を持って話が出来る形を模索するのが良いと思います。ある人はスクリプトなんて絶対作るな派で、ある人はガタガタになるぐらいならスクリプトを作りなさい派と取り組み方は人それぞれです。私はスクリプトを作成しましたが、話す内容・流れを整理するのをメインにして、全暗記まではしなかったです(結局何回も話す中でほぼ全暗記みたいな形になりますが)。結局自分のスクリプトに書いてあることを全部言えたら合格するわけでもなく、ちゃんとコミュニケーションを取れるかに重点が置かれていると感じました。

受験プロセスで最も苦労したこと

記載にある通りスコアメイクです。

少しでも皆様の参考及び励ましになると幸いです。

受験生へのメッセージ

MBA受験は今までの人生の中で一番ストレスフルな一年であり、何度も挫けそうになったプロセスでした。反省すべき点は多々ありますが、それでもあきらめずに最後まであがき続けたこと、惜しみなく周囲の方々にサポートを求めたことが良かったのではないかと今では思っています。

LBS入学後は来ている人達のレベルが本当に高く、新しい知識・意見を吸収できる毎日ですし、様々な機会に恵まれているロンドンに来て本当に良かったと思っています。正直毎日がめちゃくちゃ楽しいです。

最後になりますが、私も受験時はLBS在校生・Alumniの方々には本当にお世話になり、今後受験される皆様に少しでも還元出来ればと考えております。何かありましたらどんなことでもご相談頂ければと思います!皆様とお会いできるのを楽しみにしています!

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