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MBA受験体験記No.13 / 社費 / 事業会社

基本情報 

出身業界:エネルギー

職種:アジアM&A/インフラ投資

職歴:10年

留学形態:社費

海外経験:駐在含む海外事業歴5年間

出願校:LBS/IESE/HEC/Oxford

合格校:上記全て

GRE:321

IELTS:7.5

LBSキャンパスビジット:有

Why MBA? 

<Proactive>

エネルギー業界で働く中で従来の重排出・重厚長大なOil&Gasビジネスの行く末に限界を感じ、持続可能・機動的な再生可能エネルギービジネスにキャリアをシフトさせたく、そのため;

  1. 戦略:脱炭素化という未曾有のマーケットダイナミズムの中で、生存・成長のための戦略を描く力
  2. ファイナンス:Oil&Gas逆風&再エネブームの中でプロジェクト・組織毎に適切な資金調達を実現する力
  3. リーダーシップ:非連続なグローバルマーケットの中で多様性ある組織を牽引する力

といったスキルを、MBAを利用して低リスク・即栽培的に学びたかった

<Passive>

10年間のキャリアの中で自然発生した歪みを、MBAという飛び道具を使って矯正する必要があった;

・とある事情によりキャリアの半分を国内でブルーワーカーとして歩んだため、海外投資・開発サイドの基礎体力が他社同年代のライバル達に比して圧倒的に劣後している危機感があった

・海外投資部署に社内転職し、気合いと長時間労働という邪道で成果を上げマネージャーに昇進したものの、部下後輩指導のために、王道のハード・ソフトスキルを体系的に学び直す必要があった

・社内で良くも悪くも「アジアマーケット」「Oil&Gas」「プロジェクト推進」人材として評価されていたため、前述のキャリアを歩むために一度これらをリセットする必要があった

・入社以来10年間(おそらく見た目と体育会歴のせいで)全く希望していないフロントオフィスにずっと配属されていたことから、多少の“エリート感”をセルフプロデュースしないと中長期的に企画・経営に携わるキャリアは歩めないと分析した

Why LBS? 

<Proactive>

ロンドンという立地の特色と学校が力を入れている分野が上記のスキルを習得するのに最適であったため

  1. 戦略:Made in LBSのケースを使用する授業はもとより、Shell、BPといったメジャーからOctopusといった新進気鋭の再エネ企業まで、まさに生きた見本がロンドンに揃っており、各種チャネルをうまく使えば彼らの戦略を身近で学ぶことが可能。また当社の欧州戦略策定の上で、トレンドセッターとしての英国においてマーケットインテリジェンスを肌で感じたかった
  1. ファイナンス:教授はもとより、“ファイナンススクール”としてのLBSに惹かれて集まった同世代の生徒からも学びが多い。また金融ハブとしてのロンドンにおいてインターン等の学外活動ができればイン・アウトプット双方で相乗的な学びが得られると考えた
  2. リーダーシップ:欧州諸国のリーダーがゲストスピーカーとしてLBSに訪れることからビビットな刺激を得られる。またEMBAやSloneといった一世代上の学生との交流を通じてキャリアパスをよりクリアにし、あわよくばロールモデルやメンターのような存在を得たかった

<Passive>

年齢とポジション(マネージャー)に鑑み、社費選考時点で学校選定における制限がかかっていた;

・社内事情により2年制のMBAプログラムが受験不可だった

・すでに海外での実務経験があるためTOPスクールで+α(ネットワーク等)を得る必要があった

受験スケジュール 

2020/09:MBA受験を考え始める。この時点ですでに第一志望はLBS

2020/10:試しに数回IELTSを受けたところ、7.5を獲得。GMAT勉強開始

2020/11:COVID19により各学校がオンラインに移行&課外活動を中止し始めたため受験延期を決意

2021/10:ワクチン普及によりMBAが通常運転になりつつあるとの報を聞き受験再開を決意。社費選考合格

2021/12:GMAT勉強再開。Affinity、YES、Affiance、Jmath、中山先生に師事する

2021/01:Affinity飯島先生の『貴方なら640でLBS受かります』との言葉を信じ目標点を640に設定

2021/03:何人かのカウンセラーと面談後Jessicaをアサイン。佐取先生にも都度カウンセリングを依頼

2021/03:Jessica&佐取先生と相談し、受験校ポートフォリオを4校に絞る

2021/05:GMAT1回目を受験し640。飯島先生と相談し660を再ターゲットにGMAT勉強を継続

2021/08:GMAT2回目を受験し660。次回680くらいは取れそうだったが、リスクヘッジのためGRE勉強開始

2021/10:R1にてOxford、IESE、HECに出願。この時点ではGMAT660を使用

2021/11:GRE1回目を受験し318。GREの方が相性良さそうなのでGREにシフト

2021/12:IESE、Oxford、HECの順で合格通知をもらう。R2でLBSに出願

2022/01:2回目のGREで321。GREにてLBSに差し替え申請&許可される

2022/02:インタビュー対策に万全を期すため、Jessicaと相談し“他流試合“に臨む

2022/03:Nish、Adam、Steven、Vince、Sam、Lauren、John、Matthew、Bryanとインタビュー練習

2022/04:メールでの結果発表日の2-3日前に、LBS Adminより電話で合格を言い渡され受験終了

受験対策(予備校、カウンセラー、エッセイ、他) 

仕事が忙しく勉強時間が限られていたので、お金で効率・効果を買う戦略に出た;

スコア:Affinity(GMAT・GRE全般)、YES&中山先生(SC)、Affiance&JMath(M)

所感:落ちるとしたらGMAT/GREしか要因がないと自己分析していたため、念には念を入れて惜しみなく資源(お金&時間)を投資した。一方でいろんな教材&塾に手を出してしまった感があったので、もし次回があるなら再度戦略を検討したい

エッセイ:Jessica&佐取先生

所感:エッセイの内容&構成には自信があったため、万事順調に進んだ。Jessicaは「ロジカルだけど辛辣なフィードバック」「Jessicaとのセッションが受験中で一番厳しかった」等の口コミが多いが全くそんなことはなく、終始ポジティブ&ハイテンションの楽しいカウンセリングをしてくれた。佐取先生の情報量は圧倒的であり、各校毎に細かい調整ができるよう大変貴重なアドバイスをして下さった。またWhy LBSをよりクリアにするため、日本人&非日本人合わせ40人前後のLBS在校生&卒業生&Adminと面談し、それぞれから示唆に富んだお話を伺うことができたのも大きかった

インタビュー:Jessica&前述のオールスターを起用

所感:インタビューもそれなりの自信があったが、最後の加点要素としてこちらにも資源を多く配分した。『暗記すると不自然になるからスクリプトは作るな』とのJessicaのアドバイスを実践し、マインドマップとロジックツリーだけ整理してイメージで記憶し、そこから会話の流れに合わせて毎回アドリブで微調整を行った。『私とだけ練習すると良くも悪くも慣れちゃうから、初見のカウンセラーとインタビュー練習しなさい』という、これもまたJessicaのアドバイスを受け、Jessicaがリストアップした信頼のおけるカウンセラーを一巡した。最後はJessicaリストの“Hard“に位置するVince&Adam両名から『お前が落ちる理由がない』との有難いお言葉を頂き、気持ちよく本番に臨めるレベルになった

受験生へのメッセージ 

結果だけみると全校合格の大団円ではあったものの、圧倒的短所のGMATを10点(GREは1点)上げるために地獄の苦しみを味わい、得意分野であるエッセイ&インタビューを完璧に仕上げるために神経をすり減らす、心身ともに人生で最も疲弊した1年+を経験しました。また、ここには書ききれない&書けない細かな“寝業”も最後の最後で違いを産んでくれた大きな要因かと思いますので、ご興味あればコンタクトください。欧州校は特に総合評価でジャッジしてくれる感があるので、一つ二つ短所(スコア、GPA、海外経験、英語力など)があっても戦略次第で十分勝負できると思います。辛いことも多い受験生活が待っているかと思いますが、後悔しないよう、自分を信じて頑張ってください!

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