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MBA受験体験記 No. 10 / 社費 / 商社

基本情報 

出身業界:総合商社 

職種:事業投資6年(M&A、ポートフォリオマネジメント)、トレード3年 

職歴:9年 

留学形態:社費 

海外経験:長期出張程度 

合格校:LBS, 米国2校 

GRE:325 

TOEFL:108 

Why MBA? 

キャリアの基礎トレーニング 

これまでの社会人歴の中で、欧米人と交渉する機会が何度もあったのですが、会社対会社という立場のある中で何とか先方とのバランスが取れているものの、語学力に加えソフトスキル的な部分でも何か明らかに先方より劣っていると感じる機会がありました。一度、会社の肩書を置いたうえで、ソフトスキルを磨きたいと思いMBAを志すようになりました。 

サステナビリティ経営、インパクト投資 

再生エネルギーに関連したトレード業務に従事していた際、グリーンウォッシングとして非難されることやNGO団体から目を付けられるような機会があり、サステナビリティ経営・ESG経営というものの危うさを実感する機会がありました。一方、会社や組織としての意思決定にまで影響を及ぼせずにいた自身に歯がゆさを感じ、この分野で先行している欧州で学びたいと思いました。また、近日はインパクト会計の分野の議論も進んできているので、タイミングとしてもちょうど良いと感じたことがきっかけです。 

自身のキャリアを見直す時間 

30代に突入し、就社という概念も無くなってきている世の中、漠然と自身のキャリア形成に不安感があり、今後のキャリアプランをゆっくりと考える時間が欲しいと思ったことも大きな理由です。 

会社の業務自体には一定の価値を見出していたものの、心地よい所に留まりたい自分も感じていた中、鞭を打つためにもMBAは丁度良いなと考えた際に、社費としての推薦を受けることが決まり、絶好の機会だと思い、受験を決意しました。 

Why LBS?

ロケーションとして、サステナビリティ/ESG分野で先行した企業の多い欧州か米国西海岸。また1年制のプログラムでは短いと考えたため、2年制のプログラムで受験校を絞り込みました。 

総合商社の事業上、米国人を相手にする機会より、その他の外国人を相手にする機会が多いため、Diversityの富んだ欧州のプログラムに魅力を感じました。また、自身も30代であったため、ある程度、職歴を積んだ年齢層の近いクラスメイトと学びたいという気持ち、LBSであればMiFやSloanなど他のプログラムの方とも勉強できるメリットがあるという点から、LBSを志望することにしました。 

受験スケジュール 

2020
12月 5年以上志望していたMBA候補生に選ばれたことを知る。 AGOS説明会に出席し大まかな全体像を把握。
TOEFL勉強&禁酒生活開始。 
2021
1 月 TOEFL(初回92点)目標点数との乖離に愕然。 
 2月 TOEFL(2回目95点、3回目98点) 次回は100点クリアと甘く見る。 
 3月 TOEFL(4回目98点、5回目103点) 2回連続98点で足踏みするも、3末に何とか100点突破。 
 4月 Affinity飯島先生と個人面談、Affinity通塾開始(SC、CR戦略) 
Jessica Kingとカウンセラー契約 TOEFL卒業(6回目、108点) 
 5月 IELTS(初回7.5) TOEFLスコアが出ずGW受験。受験当日TOEFL108の結果が出て安堵。 
Affinity(SC、CR、RC戦略、Math戦略(動画受講)) 
 6月 Affinity(RC戦略) 
 7月 Affinity(RC演習) GRE初回323(≒680、V158/Q165) 
 8月 GRE卒業325(≒710、V156/Q169) 
 9月 LBS出願 (9/9) 
 11月 LBSインタビュー (11/4) 、LBS合格(11/29 by phone) 

受験対策(予備校、カウンセラー、エッセイ、他) 

【スコアメイク】 

TOEFL 

月に2度程度の受験を通じて、自身の学習内容とスコアの伸びを見比べつつ、軌道修正していく方法を取りました。Listeningやそもそもの背景知識の乏しい分野の読解に伸び悩んだ時期に、苦手分野のPodcastを聞きこみました。Transcriptがあるもので、レベルがちょうど良く、内容も面白かったものにつき下記しますので、文系で同じ課題意識のある方がいらっしゃればおススメです。

ちなみに60-second scienceは、ほぼそのままTOEFLの問題に出たことが2回ありました。 

Science全般: Scientific American 60-second science、 

Astronomy : NASA’s curious universe、Art History: ArtCurious 

 
GRE 

基礎作りは、GMATと同じだと思います。Verbal/Math共に全面的にAffinityにお世話になりました。特にRC対策講座は演習クラスも含めて非常に良い授業ですので受講をおススメします。 

当初からGREでの受験を見据えていたためWordholicという単語アプリを用いて単語帳を自作し、ひたすら反復学習するという学習法を取りました。TOEFL/GMAT学習時から並行して、単語学習を進めれば、半年ほどでマスターできます。使用した単語帳は、iKnow GRE単語及びSAT単語、Magoosh(GRE Vocabulary Flashcards)、Manhattan(Manhattan Prep’s GREのアプリ)。 

演習対策は、Magoosh | Online GRE Prep & Practice を主に用いました。Magooshのを用いたVerbal学習法としては、1,000問程度のQ Bankから、自動生成でV30問セクションを作成し、それを30分で回答し、解説を読みながら全問復習(正解も含めて)するというのを、1~2セクション/dayの頻度で繰り返しました。 

MathはHardに限定して解きましたが、Mathの演習はGREのリソースに頼るより、GMAT中心にした方が良いと思います。問題の質もレベルも良いので自然と高地トレーニングになります。 

Magooshはオンライン講座が問題演習とセットで提供されており、その講座の内容が秀逸でした。特にTCとSEに関しては、Magooshのオンライン講座(時間が深夜のものが多いので録画視聴可能)を通じて解法を身に着けることが出来るのでおススメです。 

LBS対策 

LBSでは在校生orアラムナイによる推薦フォームが非公式に用意されております。大学時代の友人がClass of 2022にいたので、執筆を依頼しました。合格者の多くは提出していると聞きますのでアドミ側はスクールリサーチの一環として捉えている可能性もあります。 

LBSはミニエッセイが相当量あるので、これも早めにWordに落とした上で、メインエッセイと並行して作成を進めていくことをお勧めします。とりわけ、在校生/アラムナイとの接点を記載する欄は重要と言われておりますので、エッセイと並行してCoffee Chatも行うようにすると良いと思います。 

インタビューのプレゼン対策はEdの講座を受講し、大まかな構成を決めたうえで、Mockを通して慣れるようにしました。 

受験生へのメッセージ 

受験期間中は毎日・毎週・毎月と新しいタスクや悩みを抱え、常に追われていたので、とても辛かったですが、振り返ってみると、とても密度の高い時間を過ごせたと感じています。 

受験プロセスを通じ、お世話になった上司や、友人。各大学の在校生/アラムナイ、家族と色々な方にご負担をかけてしまいましたが、同時にこのような恵まれた環境にいることを再認識するきっかけにもなりました。 

ロンドンに渡航して、まだ間もないですが、これまで会ったことのない人や、これまで出来なかった経験をすることが出来る毎日はとても充実しており、LBSを選択して良かったなと改めて実感しています。 

受験生の皆様は、いま本当に大変だと思いますが、同じ思いをした同志として出来る限りサポートしますので、LBS Japan Club経由お気軽にご連絡を頂ければと思います。 

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