受験体験記No.6 / 社費 / 証券

MBA2022

基本情報

  • 出身業界:証券会社
  • 職種:株式アナリスト
  • 職歴:6年
  • 留学形態:社費
  • 海外経験:旅行程度
  • 英語の使用頻度:業務で年10回程度英語テレコン
  • 合格校:LBS, Cornell, Texas
  • GMAT:760 (V42, M50)
  • TOEFL:103 (R30, L28, S22, W23)
  • IELTS:7.5 (R9.0, L8.0, S6.0, W7.0)
  • 奨学金:無
  • LBSキャンパスビジット:無

 

Why MBA

面接用の建前でなく、本音ベースでのWhy MBAは下記になります。

 【今後のキャリア模索】

約6年間株アナリストとして仕事をこなし、アナリストの仕事を一通り理解できた感覚があり、ランキングなどでも結果も出始めていました。一方で、自分が実際にビジネスを動かしている感覚が薄いことに対するフラストレーション、業界の将来性に対する懸念を持っており、転職は考えていませんがIBやPEなどの社内他部門に対する興味もある状態でした。このまま勤務を続けていると、自身のキャリアがアナリストで固定されてしまうと感じ、真剣にキャリアを考え、変えることのできる手段としてMBAに魅力を感じました。

 【自身の不足補完】

理学部の出身で、経済学やファイナンスを学んだことが一切ないことが金融機関に勤める人間として心に引っかかっていました。必要な知識をその都度身に着ける形で仕事は回っていましたが、点での理解に留まっており、より網羅的に学習できれば新しい視点を得られるのではないかと感じていました。また、海外経験が一切なく、英語力が心もとないだけでなく、グローバルにビジネスをするという感覚を全く理解できていませんでした。MBAはこれらの不足を補ってくれる手段と考えました。

 【時間的な余裕】

会社員時代は自身の大部分の時間を仕事に費やしており、まとまった時間を自由な活動に使えることが非常に少なかったです。MBAを選択すれば相対的に時間の余裕があり、今まで本格的に触れられなかったものに取り組み、抽象的ですが人間力的なものを向上させられるかと考えました。具体的には、プログラミングと植物系統分類学の本格的な学習、旅行などに充てたいです。

 

Why LBS

エッセー用でない本音のWhy LBSは下記です。

 【ランキング】

ランキングの高いビジネススクールには優秀な教授、学生などが集まり、得るものが相対的に大きくなると考え、受験校の決定にはグローバルランキングの高さを一つの指標としていました。LBS卒業という実績も、今後のキャリアに何らかの形でプラスになることもあるかと考えました。

 【馴染みの強さ】

部署の先輩がここ数年で2名LBSを卒業していました。MBAについて本格的に考慮する以前から、LBSについては知っており、漠然とした憧れのようなものを持っていました。また、唯一の海外経験と言っていい2週間の海外研修の開催地はロンドンで、ロンドンに良い印象を持っていたことも志望に繋がっています。

 【ファイナンス】

前述のWhy MBAの通り、MBAではファイナンスを中心に学びたいと考えておりファイナンスに強みのあるビジネススクールを希望していました。事前にPEやIBに関する授業の内容も調査しており、LBSが自分の学びたいものを提供していることも確認できていたため、欧州校の中ではLBSを受験しました。

 【LBSコミュニティの魅力】

自身の英語力を勘案すると、米国人の比率が高い米国校でグループに貢献することは難易度が高いと感じました。多様性が高く、非常にインクルーシブなコミュニティを持つLBSであれば、貢献するチャンスも増え、より深いグローバルな体験ができると考えました。

 

受験スケジュール及び準備

受験スケジュール
  • 19年3月 MBA社費生に選出、当時のTOEFLスコアは83
  • 19年7月 受験校決定(希望に基づき会社から6校アサイン)
  • 19年8月 GMAT初回受験(670)
  • 19年10月 レジュメ作成完了、エッセー作成に着手
  • 19年11月 GMAT3回目の受験で出願スコア(760)取得、TOEFLスコア(103)に危機感を覚えIELTS受験開始
  • 19年12月 IELTS出願スコア(7.5)取得
  • 20年1月 全校へ出願完了
  • 20年2月 米国3校(Cornell, Carnegie Melon, Texas)にキャンパスビジット、面接
  • 20年3月 LBS面接(with 日本人卒業生 at東京)、Cornell、Texas、LBSから合格通知、LBSへの進学決定

 

各種試験の準備詳細

MBA受験にあたって、私はTOEFL、IELTS、GMATの3種類の英語テストを受験しました。それぞれ、約1年間、1か月、半年の勉強期間がありましたが、最終的にIELTSとGMATで時間対比で満足のいく結果が出た一方、TOEFLについては思った以上に点数が伸びず、短時間で取得したIELTSを代わりに提出する結果になりました。

 

  1. TOEFL

目標点はトップスクールの実質的な足切りラインと言われる105点オーバーでしたが、最高点は103点と満足の行く結果ではありませんでした。他の方の対策を参考にした方が良いと思われます。

下記でセクションごとの対策を記述します。

 1) Reading

特にOG以外の対策はしませんでした。オフィシャルガイドの問題を真面目に解いてみて、質問形式を理解してからは満点近くで安定しました。GMATの勉強をする中で点数が上がる人もいるようなので、よほど根本的に文法や読解に不安を抱えている方以外は力を入れなくても良いと思います。

2) Listening

過去にTOEICなどで対策をしていたこともあり、苦手意識もなく、リスニングも最終的には満点近くで安定するようになりました。主に「Delta's Key to the TOEFL iBT: Advanced Skill Practice」を繰り返し聞き、1語1句理解できるようにしました。加えて、何回も受験していると、なんとなく問題になりそうな部分もわかるようになります。

3) Speaking

鬼門その1でした。点数は23点とれることもありましたが、基本的に18点前後で安定していました。評判の高いE4TGに2か月通いノウハウを吸収、DMM英会話を1年継続しベース英語力底上げ、を対策として行ってきました。カウンセラーとの会話やインタビューでは英語能力に問題はなかった気がしますので、受け続ければいい点が出るだろうという意識があり、集中的にTOEFL対策をすることがなかったのが悪かったと思います。

4) Writing

鬼門その2でした。点数のブレが多きすぎで、TOEFLで最もやり直したい部分になります。Webで400字程度の文章を10個程度丸暗記し、それを使いまわすという方法を知り、その方法を採用してきましたが、28点を取れることもある一方で、10点代前半ということもありました。また、覚えなおすランニングコストも求められる点、途中で方法を変えるのが難しくなってしまう点もあり、絶対にお勧めしません。IELTSを受験するようになった後、自分のライティング力が思った以上にあることを知り、最初から実力で勝負すればよかったと後悔していました。

 

  1. IELTS

TOEFLの点数に危機感を覚え、11月から12月の短期間で集中的に受験しました。最終的にはoverall7.5(TOEFL換算102~109、105程度)を取得し、TOEFLの代わりにIELTSで全校に出願しました。本屋でIELTS対策の本(タイトルは失念)を一冊購入し、それを解いただけでしたので、費やした時間に対するパフォーマンスは、圧倒的にTOEFLよりも良かったです。Web形式と書面形式の2形式があり、私はWeb形式(高田馬場)しか受けたことはないですが、ライティングでの記述速度を考えると、web形式の方が点数を取りやすい気がします。

 1・2) Reading, Listening

TOEFLのベースがあったので、参考書を1巡し、形式を理解するだけで8.0以上安定しました。

3) Writing

字数を書けば点数が出やすいTOEFLよりも、文法的な要求や単語力の高得点を取るのが難しいセクションです。最終的には7.0を取れ、満足しています。問題の形式は確認し、最低限のテンプレ構成を暗記、後は基本的にアドリブで文章を書きました。

4) Speaking

TOEFLと異なり、対面での試験になります。普通に会話できれば6.0~7.0は取れるようです。特に対策をする必要はないと思います。

 

  1. GMAT

 1) Verbal

AGOSの中山先生のGW集中講座を受け、Verbal全体の概要を把握、その後に基本的にはOGを使って勉強しました。AffinityやYES、濱口塾など、予備校は種類がありますが、基本的にはみんな使っている問題は同じようですし、塾の種類によって点数が変わるというのはあまりないと思います。

人によって変わると思いますが、SCに関しては追加で塾に行き演習をこなした方が良いが、その他は一般的な読解力問題なのでよほど困らない限り追加の塾は必要ない、というのが私個人的な感覚です。

Prepについては、間隔を空けつつも積極的に取り組んだ方が良いと思います。点数云々よりも、問題をパソコンで解くという形式に慣れることが重要です。OGだと、横が短いので、複数行をまとめて読めますが、パソコン上では横に長くなるため、全く違う読み方が求められます。

 

  • SC

私のGMATはSCとの戦いでした。元々の文法力は確かにあり、中山先生のGW集中講座でGMATの基本は抑え、OGと中山先生の追加問題で勉強していたものの、独特なGMAT文法、曖昧過ぎるOGの解説が重なり、2回目の受験時でさえ、自分で正解した問題の根拠すら覚束ない状態でした。

危機感を覚え、AffinityのSC演習講座に2か月半通いました。見たことのない問題を、限られた時間で根拠付きで解答するという経験を多く積めたため、通って良かったと思っています。また、自分では理解し得ない細かいGMAT文法についても教えて貰えたことも有難かったです。特定の塾のお勧めはないですが、SCの点数が伸び悩む方は、なんらかの演習をしっかりとした解説付きで受けることをお勧めします。

  • CR

中山先生のGW集中講座を受けた当初から解けそうという謎の自信があり、OGでも問題なく正解できていたため、OG以外の対策はしていません。問題のパターン分けをしたりするやり方もあるようですが、もし自分で解けるという感覚があるのであれば、特に難しいことは考えなくても大丈夫と思います。

  • RC

読解には自信があったため最初はOGを解く+中山先生の「GMAT単語集」を暗記しただけでした。2回目の受験後に、RCを強みとするために、AffinityのRC講座に参加しました。最後のGMATまでに授業を2回しか受けていないので効果があったのかは不明ですが、問題の解き方は新鮮に感じ、もう少し前に受けても良かったのかとは思います。

 

 2) Math

有名な「マスアカ」を1巡し、基本的な部分はカバーしました。英単語や英文のわかり辛さから問題文を勘違いすることが最大の失点パターンと気づき、OGの全問を、英文読解目的で解きました。問題の内容自体は基礎中の基礎なので、英文に慣れることができれば、50点以上で安定はするはずです。

  3) IR

Prepではランクリしていたので、本試験で初めてまともに問題を解きましたが、8点満点をとれたこともありました。英文が一定の速度で読めれば解けるので、基本的にIRの対策は不要とは思います。

  4) AWA

ネット上に転がっていたテンプレを3日前から必死に暗記しました。それ以上のことはしていませんが、最低限の点数は取れたのでそれで良かったのだと思います。

 

使用教材、予備校、カウンセラー

各種試験の使用教材と予備校については、上記を参考にしていただければ幸いです。

エッセイカウンセラー

4、5月で複数のエッセイカウンセラーと面談した結果、最終的にはJessica Kingにお願いしました。理由は、1)弊社同部門のMBA候補生をこの3年で2人担当(2名ともにLBS進学)し、アナリスト業務への理解が深い、2)クライアントを絞る方針のためレスポンスが速いことが期待できた、3)基本的に日本にいるため、face-to-faceのやり取りが可能、4)話した印象、が選択の理由です。

 インタビューカウンセラー

インタビュー対策は複数のカウンセラーで実施しました。Jessica Kingに加えて、江戸義塾のEdo、濱口塾のMatthewで戦術的なフレームワークを作成し、Nishで繰り返し練習をしました。

 

入学後に感じたこと

【授業について】

11月時点ではcore授業中心で、内容は想像以上に基本的なものです。ただ、ケース課題などの予習やグループ課題が多く、学業で休日も忙殺されています。1月からはelectiveが始まるため、専門性が増し、授業からの学びが多くなることを期待し、楽しみにしているところです。

 【得られたこと】

基本的に全授業でグループワークが求められ、授業内容というよりstudy groupとのグループワークから学びを得ることの方が現時点では多いです。国籍やキャリアバックグラウンドがメンバー間で全く異なるため、面食らうこと、議論がかみ合わないこともありました。ただ、インクルーシブなコミュニティのため、自分の強みの活かし方をしっかりと考えれば、英語力が絶望的でもグループに貢献できる局面も多いですし、リーダーとしてプロジェクトをマネジメントする経験もできています。自分がしっかりとした強みを持っていることに対する自信を得られますし、自身の能力をどう使えばグループに最大限貢献できるか考えるトレーニングにもなり、今後に活きる経験を積めていると感じます。また、コロナ下での学生生活となり、良くも悪くも日本人との価値観の違いを感じることが多くあり、この点も今後のキャリア選択へ大きな示唆を与えてくれました。

 

受験生へのメッセージ

受験中は満足なスコアが出なかったらとうしよう、1校からも合格が出なかったらどうしよう、と常に不安を持っていました。「全力でやっていれば最後には何とかなる」と周囲の方からアドバイスを頂いても、それを信じきれずにいた気がします。ただ、今考えると、アドバイスは正しいものでした。全力を尽くせば自分のベストの結果は出せるはずで、第一希望が叶わずとも結果に納得もでき、次に向けてすぐに動きだせるはずです。皆様にもMBAは一生に一回の挑戦になると思うので、目の前の不安を振り切り、全力で挑戦してもらえればと思います。