受験体験記No.5 / 社費 / 証券

MBA2022

基本情報

  • 出身業界:証券(投資銀行)
  • 職種:カバレッジ
  • 職歴:11年
  • 留学形態:社費
  • 海外経験・英語使用頻度:海外経験は特になし。英語は年数回の海外出張/案件対応で使用する程度
  • 合格校:LBS、IESE、ESADE、Yale SOM、USC Marshall、UNC Kenan-Flagler
  • GMAT:680 (V35, M49)
  • IELTS:7.5 (R8.5, L7.5, S7.0, W6.0)
  • 奨学金:無
  • LBSキャンパスビジット:無

 

Why MBA

  • 一貫してFIGカバレッジとして投資銀行業務に従事していました。自身のこれまでの成長率と、今後予想される(予想できてしまう)成長率、キャリア上目指したい人物像、必要なスキルセットに鑑みて、新しい、異なるステップが必要と感じていました
  • また、金融機関で働き、金融機関をカバーするという業務に携わる中で、自身の視野が偏ってしまうことに問題意識があり、業種と国境の壁を超え、人間としての幅を広げたいという思いがありました。加えて、人生100年時代に活きる経験、ソフトスキル、ネットワークを獲得し、人生に対する自律性を高めたいと考えました
  • EssayやInterviewでは、Why MBAをキャリアゴールに照らし、短・中期的な視点で整然と語ることを意識しましたが、実際に自分をより突き動かしたのは、上記のような、もう少し長期的な視点、感情的な理由だったと思います

 

Why LBS

【Diversity】

  • “幅を広げる”という目的に照らして、1つの国籍・業種に偏らないLBSの多様性は非常に魅力的に映りました

【Maturity】

  • 比較的年齢層が高く、ある程度キャリアを積んだ学生が多いことから、他者からより多くを学べる環境にあると考えました。また、私自身の年齢との距離感も意識しました

【Flexibility】

  • Finance、Strategy、Accountingの基礎知識はある程度あったため、自身に不足している分野、強化したい分野を踏まえ、柔軟にカリキュラムを設計できる点に魅力を感じました

【Two-Year MBA】

  • “人生100年時代に活きる経験を得る”という目的に照らして、1年間は物足りないと感じていたため、2年間の学習が可能なスクールに拘りました

【Location】

  • 英語圏であり、多様な人種・企業が集まるLondonは、学生生活を送るうえで理想的な立地でした

 

受験スケジュール及び準備

私の受験スケジュールは、

  • 社費(入学年度が指定されている)
  • 留学準備開始時点の英語力が高くない(純ドメ)
  • 留学準備期間が1年未満

といった特徴がある方に参考になるかもしれません(そうでない方にはあまり参考にならないように思います)。

 

【2019年3月】

  • 社費派遣に選抜。とりあえず受けてみたTOEFLが69点。危機感が募るも担当案件が佳境に入り、5月まで業務に集中

【2019年5月】

  • 担当案件クローズ。留学準備開始
  • TOEFL2回目81点。105点に到達するイメージを全く持てない

【2019年6月】

  • TOEFLが伸び悩み焦燥の日々。この段階で1st Round出願とキャンパスビジットは諦める(戦略とはやらないことを決めることだと前向きに決断)
  • カウンセラー決定。Resume作成着手

【2019年7月】

  • IELTSを試しに受けてみる。静かな受験環境に感動。初回で7.0を獲得し、弱っていたメンタルは若干回復。TOEFLより適性があると確信し、IELTSにシフト

【2019年8月】

  • GMAT勉強本格化。スクール調査開始

【2019年9月】

  • GMAT1回目660。初回としてはまずまず、と思ったがここからが地獄

【2019年10月】

  • GMAT2回目600未満に暴落。大丈夫、まだ慌てるような時間じゃないと言い聞かせながら、次回に向け対策を練る

【2019年11月】

  • GMAT3回目。Prepは700以上で安定している。気合いを入れて受けた結果は続落。もはや全く意味が分からない
  • IELTSもあと一歩のところでずっと7.5に届かない。12月の受験を予約しようとしたところ満席。「あ、詰んだ」と思う
  • 不安を抱えたままEssay作成本格化。勉強(インプット)と執筆活動(アウトプット)のマルチタスクに疲弊。この世にサウナがなかったら心身ともにやられていた

【2019年12月】

  • GMAT4回目。2nd Round出願前のラストチャンス。重圧のなか受けた結果は640。初回スコアが奇跡だったのだ、と逆に開き直る
  • Essay作成に集中するとともに、カウンセラーと協議のうえ、今あるスコアを踏まえて幅広く出願。過度な期待は避けつつも、出願後のスコアアップデートに望みを繋ぐ
  • この時期、多くの在校生・卒業生の方からお話しを伺い、大変お世話になる

【2020年1月】

  • 夢中でEssayを仕上げ、気づけば年が明けている。2nd Round出願完了
  • 一息する間もなくVideo Essay、Interview練習開始
  • 1月下旬、最後のIELTS、最後のGMAT。ここまで来ると精神的に何かを超越した感覚を纏うことができた。結果は7.5、GMAT680と、奇跡的に両方ともスコアアップ。GMATの目標値には届かなかったが、土壇場での記録更新は嬉しかった。出願先に新スコアを報告

【2020年2月】

  • 面接練習・本番の毎日。面接は一方通行ではなく、双方向の会話だと意識し、比較的楽しむことが出来た
  • 合格通知をいくつか頂き安堵と感謝

【2020年3月】

  • 3月上旬、LBS面接。全てを出し切る
  • 3月下旬、LBSから合格通知を受領。辛く、長く、そして短い、全受験プロセスを終了

 

使用教材、予備校、カウンセラー

【IELTS】

  • 教材:TOEFL3800、TOEFL TPO、IELTS公式過去問集
  • 予備校:Nish、Affinity(IELTS SWクラス)

【GMAT】

  • 教材:マスアカ、Official Guide、Official Practice Exam
  • 予備校:濱口塾、Affinity(単科クラス)、YES(文法クラス)

【カウンセラー/インタビュー対策】

  • John Couke、Nish

 

入学後に感じたこと

【多様性からの学び】

  • 分かってはいたことですが、それでもLBSの多様性には感動を覚えました。私のStudy Groupの出身は、アメリカ、アルゼンチン、オーストラリア、ポーランド、南アフリカ、そして日本、という布陣です。それぞれの考え方、得意分野も多様で学ぶことが多く、かつ尊敬できる仲間です
  • 多様性の中での日本、日本人、そして私個人とは何なのか、それぞれの違いを受け止めつつ、自分は周囲のために何が出来るか。考えさせられ、試行錯誤できる、素晴らしい環境にあると思います

【自律の重要性】

  • Flexibilityの裏返しで、LBSの学生には高い自律性が求められます。自ら動けば何だってできる膨大な機会が転がっている一方、何もせずに時間が過ぎるリスクや、周囲の学生の動向に容易に流されてしまうリスクは高いと思います
  • 従って、自分を見失わず、自ら行動することがとても大事です。私は自身の行動をガチガチに固められてしまうことが苦手なので、このような自律性を重んじる環境に強いFitを感じています
  • 入学後すぐ、自分のBig Five PersonalityやCareer Goalを見つめなおす機会がプログラムに組み込まれており、自律的な学生生活を送るうえで役立ちました

【IBD出身者から見たFinance/Strategy/Accountingの授業】

  • 入学して約3カ月時点での感想となりますが、コア科目におけるFinance、Strategy、Accountingの授業は、投資銀行出身の方にとってある程度既知の内容が多いかもしれません
  • それでも、ケースを読み込む中で、自らの知識を再整理する中で、他の学生とのディスカッションを通じて、都度新しい気づきがあり、ここでしか得られないものは多いです。特にFinanceについては、流石LBSと言うべきか、教授も素晴らしく、洗練された授業内容だと思います
  • また、コア科目では知っている内容が多いだけに、早期に選択科目に移行するLBSの柔軟なカリキュラムは有益だと感じます

【Hybrid model】

  • LBSでは、In-person / Online授業を交互に経験できるHybrid modelを導入しています
  • In-personで授業を受けなければ意味がないと感じる方もいると思いますが、Online授業の運営は洗練されてきており、私はメリットも多いと考えているので、”いいとこ取り”のHybrid modelはむしろ有難いです

 

受験生へのメッセージ

  • MBA受験は情報戦の側面がある一方、様々な情報が氾濫しているので、振り回されてしまうこともあると思います
  • 大事なことは、MBA受験の道のりは千差万別であると認識したうえで、他人の意見や間接情報を鵜呑みにせず、試行錯誤と自己との対話を通じて、自分に最も適した道を自ら決めること、最後は自分を信じぬくこと、なのかなと思います。この合格体験記も、数ある体験談の中の1つの事例と捉えて頂ければ幸いです
  • 多くの人にとって留学準備プロセスは長距離走だと思いますので、ペース配分と体調管理が大切です。他人の考えや評価等に突き動かされること(外発的動機づけ)は長距離走には向かないため、ご自身の信念、向上心、好奇心をポジティブに刺激して(内発的動機づけ)、お体に気をつけて、長いMBA受験を走り抜いて欲しいと思います!