受験体験記 MBA2013 #4
1. なぜ今MBA?
WHY MBA?
- いわゆる日本の大企業・メーカーの生活から一歩Step backして、違うセクター・違う国への転職や起業も含めて自分のキャリアに関する広い視野を得たい。
- 各国のエリートと英語で議論できるレベルになりたい。そういう人間を率いてLeadershipをとれるレベルになりたい。そのための鍛錬の場。(日本の文脈を知ることが圧倒的に有利になる日系企業の海外駐在では鍛える場として不十分と感じた。)
- Finance、Accountingなどの「お勉強」をまとまった時間をとってやるのも、今後あと30年間は働くだろうことを考えると自分の鍛錬のために必要。
WHY NOW?
正直受かってからも行くか悩んだくらいなので、腹決めしないまま受験を進めていった感じです。受かってからは、- 転職も考えると行くのは若ければ若いほど良い(社会人経験6年半 28歳、卒業したら30歳。)
- 会社で6年半働いて、成熟事業も新規事業も経験し、平社員として出来ることはある程度やったな感を得た
- 1年早くMBAに行った身近な仲間が非常に楽しそう、
2. 志望校選定・なぜLBS?
志望校は当初は下記の4点を重視して選びました。- グループワークが仕組みとして担保されているところ:意外と語られませんが、LBSはスタディグループに属し、グループワークに取り組むことがMandatoryです。(グループワークは学校のカリキュラムによって大分違うので調べる価値があると思います。)
- ランキング:私費のため転職活動の際のシグナルとして所謂Top10校のみを検討。
- 2年制の学校:海外初めてなため2年は必要と考えた。
- 都会にあること:駐在と違い、好きな場所を選べる留学で住みたい場所に住まない手はない、と考えた。
3. スケジュール・費用
スケジュール
- 2010年1月 TOEFLの勉強開始
- 2010年4月 TOEFL3回受験し106点取得。105点以上取れたら終わりと決めていたためTOEFL終了。
- 2010年5月-7月 部署移動で任された仕事が忙しくて勉強できず。MBAのことを忘れかける。
- 2010年8月 夏休みを気に心機一転。GMAT勉強を始める。
- 2010年9月 カウンセラー探し・FECと契約(並行してEd先生にお世話になる。)
- 2010年10月 GMAT一発目690点。680点以上取れたら終わりと決めていたためGMAT終了。
- 2011年1月 上旬に出願書類提出(2R)
- 2011年2月 LBSと面接
- 2011年3月 LBSよりオファー
費用
・TOEFLとGMATの受験費用10万円弱
- TOEFL塾 10万円
- Writing添削 6万円
- GMAT塾 20万円
- エッセイ・インタビュー対策 90万円
- 参考書など 5万円
- アカデミーヒルズ利用代 6万円
4. TOEFL
3回受けて、86、92、106と推移しました。最終スコアはR30、L27、S22、W27- Rは有名な英単語3800をとにかく覚える&TOEFLオフィシャルガイドで対策。
- Lは地道にCNNやWall street journalのpodcastを聞いていたのが、一番役に立った気がします。個人的には、英語を音楽のように音(リズムやメロディ)で取るようになるとより聞けるようになる気がします。
- SはDonald Miller先生の塾に2termくらい行くべし。ちゃんと練習してフォローすれば、これで22~23取れるでしょう。
- WはJohnの添削サービスを利用。テンプレを覚えたら、25、もう少し訓練すれば27以上とれるイメージです。
5. GMAT
GMATは色々な対策がOnline上で出回っていますが、Official guideの勉強を自力でやる、が王道かつ近道だと思います。 その補完として、Math マスアカ。これをやれば49は堅いでしょう。
Verbal RC 3800の英単語をとにかく覚える。Level3まではMust。
SCのみ吉井先生(YES)のところ行って対策。
をやるのがコスト&時間効率が良いと思います。6. エッセイ
9月にカウンセラーとようやく契約し、GMATのスコアが出る10月20日ころまではひたすらネタ探し・整理。GMAT終了に伴い、ひたすらDraft&Reviewの繰り返しという感じでした。 GMAT勉強中は、エッセイに集中したいな、と考えていましたが、エッセイだけに向き合うと煮詰まることが多くそれはそれで大変でした。クリスマスにカウンセラーにOKを貰っていたエッセイをMBAホルダーの先輩にダメだしされ、泣きそうになりながら、MBA受験仲間に深いところまでレビューしてもらい、年末年始をエッセイにささげたのは良い思い出です。(つっても気晴らしに飲みにいったり、年末もClub行ったりしていましたが。) アドバイスという意味では、「日本人は事実を正確に書くことにこだわる傾向にあるが、それはどうでも良い。多少事実関係がぶれても、Storyを作って語れ」というところでしょうか。(あくまで一例ですが)わたくしの場合は、1.日本の大企業内アントレ 2.イベントや組織の複数立ち上げ経験あり 3.Socialへの興味(NPOでのプロボノ経験 有)、という3点を軸に大きく押し出しStoryを作っていきました。7. 推薦状
私費の方にとって、お金の次に心配になるのが、推薦者だと思います。 これに関しては、どこまで会社にダマでやりきるのか、という考えに関わると思いますが、私の場合は「完全ダマ」でやろう、という考えをベースに、一つ前の職場の先輩と二つ前の職場の取引先の部長にお願いしました。 ここは腹決めに関わってくると思います。わたくしの場合は、MBA行くのか決めかねながら、受験を進めていたので、上記のやり方で通しまし。ただ、やはり巷で言われるように推薦者は上司・元上司がベストの組み合わせです。できるなら、上司・元上司から推薦状をもらうべきと思います。8. インタビュー
エッセイを出し終わった後の謎の達成感で、対策が万全とは言い難い状況で臨むことになってしまいました。ただ、インタビューでも一定数落ちる受験者もいますので、ここを気抜かずに対策すべきだと思います。- Alumniインタビュー:終始和やかに進みました。自分のStoryを語りながら、行きたいという想いを見せるのが一番大事だと思います。
- プレゼン:一転、難しいお題でボロボロでした。コンサルで働いている友人にケース対策をしてもらうのが、このプレゼンへの一番の対策の気がします。
- グループディスカッション:終始和やかに進みました。
- 英語チェック(ビデオ撮影):普通に喋れば大丈夫です。
9. 受験を振り返って
自分なりにゲームにどう勝つか、という観点で受験を振り返ると下記です。 ・不安になってもしょうがないので粛々と一つ一つやる、ということができる人が勝つゲーム→MBA受験は越えなければいけないハードルが多いので、壁の大きさ×多さに挫けそうになることもあると思います。個人的な経験としては、一つ一つ(たとえばTOEFL、たとえばGMAT)の課題をMBA受験という全体の一部としてではなく、一つの大課題として向き合いクリアしていく、という考え方で事を進めたらうまくいったように感じています。
・最後まで気を抜かない人・やり切れる人が勝つゲーム→インタビュー対策まで万全にやった人が勝つゲームです。ここは個人的には反省点で、私の場合は、面接者とのFitもありうまくいきましたが、準備によって、五分五分を十中八九に変えることができたと考えています。
・冷静に「自分の勝負するポイント」を判断した人が勝つゲーム→たとえば、テストスコアに関しては、「追い過ぎない」というのも一つの考え方です。自分の場合はテストスコアでなく自分のStoryで勝負することを決めていたので、これがうまく行きました。自分の何がユニークで学校にとって魅力的なのかは考えても考えすぎることがありませんし、その大きな考え方に沿って色々な判断を下すべきと思います。
こちらに来てみて、得たモノ:人生の彩り(国際経験・海外の友達)・不安定さの中に転がる将来のOpportunity、失ったモノ:安定・お金という感じで、Overallでは借金を背負ってでもMBAの世界に飛び込んでみて良かったなぁという想いの方が強いです。LBSやロンドン生活のことなど@kensuketezukaにてTweetしているので興味ある方ご覧ください。特に私費や事業会社出身の方で、個別の具体的な質問がある方は、Replyを残してください。挫けそうになることも多々あると思いますが、Hang in thereで一歩一歩進んでいただければと思います。Good luck!