2017/10/28
MBA2019 , MBA受験体験記
1. 基本情報
職歴:ヘルスケア関連事業投資8年
留学形態:社費
英語・海外経験:出張程度
受験校(欧州)LBS、IMD、HEC Paris(途中辞退)
合格校(Waitlist除く):LBS
GMAT(GRE)スコア:680(V34、M48)
TOEFL(IELTS)スコア:7.5(R 8.5 L 8.0 S 6.0 W 6.5)
奨学金:N/A
LBSへのキャンパスビジットへの有無:無
2. Why MBA?
· バックグラウンド
理系・院卒、純ドメです。海外経験と言えるようなものはほとんどゼロに近い状態で入社しました。入社当時の上司に、「きっと良い経験になると思うから将来MBAを志してみたら?」と言われた時も、恥ずかしながらMBAってなんの略?というような状況でした。
· MBA受験を志した理由
① ハードスキルの習得
入社以来、主にヘルスケア領域での事業投資業務を行ってきましたが、経験的に知識を蓄積するだけではなく、会計やファイナンス、戦略論などのハードスキルを体系的に学びたいと感じるようになりました。
② ダイバーシティの中で視野を広げたい
入社5年目に中国での事業立ち上げを行った際、自分とは異なる考え方や価値観を持つ人々と相互理解を深めながら事業を進めていく難しさ、楽しさを実感しました。この経験を通して、多様な価値観の中で、自分がどのようにリーダーシップを発揮していくべきなのか考えるようになり、まずはもっと自分の視野を広げたいとMBA受験の準備を開始しました。
3. Why LBS?
学校選択の際に重要視したのは、以下3点です。
生徒のダイバーシティを重視している欧州の学校
アカデミック教育と実践的なプログラムがバランスよく組まれている学校
Leadershipプログラムが充実している学校
さらに、ロンドンという土地柄、様々な企業やヒトにアクセスしやすいこと、また同伴する家族(夫と娘)が生活しやすいことも決め手となりました。
4. 受験スケジュール及び準備
2015年5月 IELTS 出願スコア取得
2015年7月 YES/Affiance受講開始
2015年10月 GMAT 出願スコア取得
2015年12月 社内選考 合格
2016年5月 カウンセラーと契約 Essays準備開始(自身のキャリアの棚卸 等)
2017年1月 London Business School (LBS) 2nd Round出願
2017年2月 IMD 1st Round 出願
LBS Video提出/Interview実施
2017年3月 HEC Paris 出願
LBS 合格
5. 使用教材、予備校、カウンセラー
⑴ TOEFL/IELTS
受験プロセスにおいて、最後まで足を引っ張ったのは英語のスコアでした。
TOEFL初受験のスコアは68点。相当長い道のりになることを覚悟して、105点以上獲得を目指して勉強しましたが、なかなか100点から先の点数が伸びませんでした。そこで欧州スクール志望であったことからIELTSに転向し、2回目で出願スコアを取得しました。S/Wのスコアが低く、その後も受験しましたが、結果的に本スコアにて出願することになりました。結果が良くないのであくまで参考程度の情報になってしまいますが、効果的だった講座は以下の通りです。IELTSは、公式の過去問を何度か解きました。
① E4TG(TOEFLスピーキング対策)
TOEFLスピーキングで得点を取るための戦略にフォーカスして教えてくれるので、効率的だと思います。受講後は、レアジョブで毎日練習する時間を取っていました。
⑵ GMAT
Mathはマスアカを購入して自分で勉強しました。Verbalは以下講座に通いました。
① YES
SC専門の塾。自身の出願スコアではSCが得点源となったため(正答率95%)、GMAT準備の中で最も役に立ったと感じています。授業で習った教材を何度も解き直し正答率を上げていくのが効果的であると感じました。
http://www.yes-05.com/
② Affiance
CR/RC対策のために受講。結果、スコアが60点上がったので受講して良かったと思います。一緒に授業を受けた生徒さんとも非常に良い関係を構築でき、講座が終わった後も週末に集まって勉強会をすることでモチベーションの維持につながりました。
http://www.affiance.jp/
⑶ Essay
みなさんご理解の通り、受験プロセスにおいて最も重要なフェーズだと思います。なるべく早くスコアを揃えてEssayに取り掛かることをお薦めしたいです。また、Essay作成のプロセスを共に行うことになるカウンセラー選びは慎重に行った方が良いと思います。複数のカウンセラーと直接話してみて、方法論や性格・価値観がマッチする人を選ぶことが大切です。
私自身は、カウンセラーとともに「MBAでの学びをいかに最大化するか」という考えの下、自身の価値観の掘り下げを行ったことが受験プロセスにおける最大の学びでした。
また、定期的に江戸義塾のEdさんのセミナーに参加し、様々な情報を提供してもらうことができ大変役立ちました。
(4) Interview
LBSは、卒業生1名とのインタビューに加え、今年からvideo提出(2問の設問に1分間ずつ回答)が追加されました。また、面接中にimpromptu presentation(5分準備+5分プレゼン)が含まれているのが特徴です。
Invitationから実際のInterviewまでの期間が約1ヶ月あったので、まずEssayの内容に沿ってWhy MBA? Why Now? Why this school? What is your career goal? 等一般的な設問に対する想定問答を作成し、英語でアウトプットできるように自分で練習しました。ある程度慣れてきたら、MatthewのInterview対策を1時間x 5回受講し、突発的な質問や、想定外の質問に対する準備を行いました。
http://www5.kcn.ne.jp/~aldridge/
(5) キャンパスビジット
2016年10月に受験する3校のキャンパスビジットを予定していたのですが、事情がありキャンセルしました。 余裕があれば、学校の雰囲気を知るためにもビジットはした方が良いと思います。ただ、合格のための必要条件ではないようです。もし事情があって行けない場合は、日本で行われるInformation Sessionでアドミとの面談時間を確保したり、卒業生や現役生とネットワーキングしたりすることで対応可能だと思います。
6. 受験生へのメッセージ
受験中はこの苦しみが終わる日は本当に来るのだろうか、と辛い日々を過ごしました。しかし、LBSに入学し、想像していた以上にダイバーシティに富んだ環境、自分の視野が広がるすばらしい機会に恵まれ、本当に良かったと心から思います。一緒に受験を乗り越えた仲間や、自分を深く理解しようとしてくれたカウンセラー、そして応援してくれた家族のおかげです。ちなみに、一緒にインタビュー対策をした仲間と同級生になり、学校が始まった現在も大きな支えになっています。MBAを志している方は、ぜひ仲間とともにモチベーションを維持しながら、乗り越えてほしいと思います。何かご質問等あれば、いつでもご連絡ください。(編集者注:問い合わせフォーム経由でご連絡を頂ければ、本体験記筆者にお繋ぎ致します)