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Japan Club

受験体験記No.6 / 私費 / 金融

基本情報

・出身業界:証券会社にてエクイティ/エクイティデリバティブのトレーディング業務

・職種:セールス・トレーディング、ファンド・セールス

・職歴:10年

・留学形態:私費

・海外経験:香港駐在5年3か月    

・合格校:LBS

・GMAT:680 (Math 48、Verbal 35)

・TOEFL:102 (R30, L22, S25, W25)

・奨学金:無

・LBSキャンパスビジット:有

Why MBA?

大学在学中の、一人の男性との出会いからMBA受験を決意。
高校の終わり頃から海外に留学したいと思い始めるも、大学すら奨学金を借りて入学していたことから諦める。大学在学中は、コツコツと英語を勉強する一方で、日本国内で外国人の友達を作り、加えて、ボランティアで、日本に住んでいる外国人に日本語を教える。その中で、日本人とアメリカ人のハーフで、日本に引っ越して来たばかりの一人の男性と出会う。

2008年、私は、大学2年生で19歳、彼は当時28?歳。彼は、アメリカで数年働いた後、日本に引っ越し、起業活動中であった。本来、私が彼に日本語を教えるはずだったが、寧ろ、私が彼から、「株式投資、証券・投資銀行業務、起業、MBA」という、当時、田舎出身で野球しかしてこなかった自分には全く馴染みのない世界があることを教えてもらう。19歳まで、あまり人に心からInspireされたことがなく、何となく周りが勉強しているので最低限勉強し、好きなスポーツをするという、特に中長期的な人生の目標のない人生を送っていた。そして、将来、自分がどの様な人生を歩みたいか、模索し続け悶々としていた頃。

そんな中、彼との日々の会話の中で、彼は私に、「大学卒業後は、一旦は、証券・投資銀行にて運用業務に従事した方がいい。その後、ある程度お金を稼ぎ、金融・経済を理解したら、自分のビジネスをしたらいい。もしアイディアがなければ、一旦大学に戻ったらいい、MBAがある」と熱弁。彼はパッションに満ち溢れ、既にに金融で働き、株式投資等を通じて資産形成もしており、更に自身の会社を立ち上げている最中。当時の自分の周りには、彼のようなキャリアパスを歩み、努力し、実際に実現している人が全くいなかったので、猛烈な刺激を受け、取り合えず、大学卒業後は株式運用関連の業務に従事することを決意。同時に、出来るだけ早く奨学金を返済し、必要な資金を貯めた後、26から30歳の間でMBA受験することを決意。(紆余曲折あり、結果的には入学時の年齢は32歳となってしまいましたが笑)

Why LBS?

MBA卒業後は、FinTech関連のStartupやVC に興味を持っていることから、FinTechのHubであるロンドンに位置するLBSを選択。また、高校卒業時から、日本国内外で多くの人々に出会う中で、人との出会い(Serendipity)・ネットワーキングの重要性を感じる。そこで、90%以上の生徒がInternational StudentsであるLBSに来ることで、自身のネットワーク、並びに価値観を広げたいと思いLBSを選択。

受験スケジュール及び準備

※決して高いスコアではないので、他の方の欄をご参考にして頂ければ幸いです。
海外受験組(香港)。そもそも所謂勉強が決して得意ではなかった為、非常に苦戦したかと思います。且つ、私費で上司に言わずに、こっそりと受験していたことに加え、出張、並びに、日々の労働時間が長かったことから、受験勉強やエッセイの準備に時間を確保するのに非常に苦労しました。6枚程度のスクリーンに囲まれ、12時間程度のデスクワークが日常だった為、帰宅後にパソコン上で勉強する気に全くなれず(言い訳です笑)。基本的には、帰宅後、夜8時から9時頃に就寝、2時から3時頃に起床、5時半まで勉強し出社というスケジュールを送っていました。

勉強方法に関しては、下記の通りですが、個人的には、周りがMBA受験を煽り、多額の費用をTOEFLやGMATの準備につぎ込んでいるように思えますが、個人的には市販の参考書等で十分に足りるかと思います。正し、エッセイやインタビューに関しては、慣れていない場合は、カウンセラーにお願いすることをお勧めします。

<TOEFL>
結果的には、自身が30歳、2019年のRound 1で合格も(入学を1年延期)、MBA受験自体は25歳の時に既に一度検討。その為、TOEFLに関しては、大学卒業辺りから、(あまりにもダラダラと)勉強しすぎ、人生通算では何回受験したかは分かりません(もはや数えたくありません笑)。独学で、市販の参考書を使用しました。

<GMAT>
GMATに関しては、700点を目標に8回受験しましたが、常に650から680の間を彷徨い、途中から完全に心は折れていました笑。

そもそも、数学は別に得意ではありませんでしたが、最初の受験時から、Mathはあまり勉強することなく50を獲得。一方で、Verbalはあまりにも絶望的な結果(恐らく30%未満)だったことから、ほぼ全ての時間をVerbalに費やすことにしました。結果、最終的には、Verbalは35(76%)まで上昇しましたが、Mathはまさかの48(67%)まで減少。当たり前のことですが、振り返ってみれば、両方均等に、勉強することが大事だということを痛感しました笑。

香港で出会った方々のアドバイスでKaplanのPrep Course(20万円?位)を受講しましたが、正直、お金の無駄で、全く受ける必要は無かったと非常に後悔しています。結果としては、市販の参考書やGMATのHP上の参考書を買い漁り、問題を解き続けました。
結果的に680止まりなので、全く説得力は無いかと思いますが、個人的には、勉強する時間さえ確保出来れば(私費の人にとってはこれが一番の問題かと思いますが)、無駄に予備校に何十万円も費やす必要は全く無いかと思います。

また、私は結果的に1年程度の長期戦となってしまいましたが、可能であれば半年程度の短期戦で集中して、時間を確保する環境を整えることが大事だと思います。

<カウンセラー>

John Couke。人柄の良さに加え、非常に親身にアドバイスをくれたかと思います。費用としては、決して安くはないですが、WritingやInterviewに関しては、自分の人生に中長期手にも役立つであろう、多くのことを学ぶことができ、非常に満足しております。

<エッセイ>

合格する為、というよりも、今後の自身の人生を改めて考える良い機会なのではないでしょうか。私自身、卒業後にやりたいことが決まっているので、過去の人生と照らし合わせてロジカルに説明するというだけで、内容自体はあまり苦戦しませんでした。

「卒業後にやりたいことは特に決まっていないが、とりあえずMBAに行きたい」という方は、まず、MBAホルダーに限らず、日々、色々な方との出会いを通じて、今後5年から10年、或いは、その先の将来、どの様な人生を送りたいかをまずは考えてみると良いかもしれません。もし、その中で、「MBAを持っていなければならない、或いは、MBAを持っていることが自身のゴールに近づく一つの方法である」というのであれば、MBA受験を検討されるのが良いかと思います。

受験生へのメッセージ

私は、大学時代からMBAを検討していたことから、改めて、LBSに入学して良かったと思っております。YOLO (you only live once)という言葉がある通り、人生は一度切りです。私は、MBAに限らず、「自分に正直になり、自分が納得出来る、楽しく、刺激のある人生を送りたい」ということを軸に生きてます。

入学を一年延長した一方で、昨年末(2020年)に前職を退職した為、既に一年程度無職で、更にこれから2年弱は無職ですが、32歳の私にとって、これ程までに贅沢な時間の使い方はないだろうと改めて感じております。

私自身、ごく一般的な家庭に生まれ、特別に勉強が出来る訳でもないです。但し、全く根拠はないですが、「体と心さえ健康であれば、人生何とかなるだろう」と常に思い、日々、筋トレ、並びに食生活には気を付け(Pescatarianです)、人生を楽しんでおります。

LBSは世界のMBA Programの中で最もDiversityに富んでいるProgramです。色々な人々や文化に触れたい。新たな価値観に出会いたい。その様な方には、LBSは最高の環境だと思います。

MBAは高い投資ですし、GMAT等も大変かと思いますが、入学後、そして卒業後の自身の将来をイメージしながら、モチベーションを維持し、是非、受験勉強を乗り越えて頂ければと思います。LBSで皆さんとお会いできる日を楽しみにしております!

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