受験体験記No.10 / 社費 / メーカー
基本情報
出身業界:メーカー
職種:経営企画10年、事業企画2年
職歴:12年
留学形態:社費
海外経験・英語使用頻度:学生時代/文献調査、入社後/海外出張
合格校:LBS, IESE, Yale, Duke
GMAT:720 (V38, M50)
IELTS:7.5 (R9.0, L8.5, S7.0, W6.5)
奨学金:無
LBSキャンパスビジット:無
Why MBA
大学/大学院にて環境法・政策を学び、環境親和的で社会貢献度の高い事業に従事するためにメーカーに入社しました。本社の経営企画にてリサーチャーとして長く従事した後、入社当時の目標を達成するために環境事業を手掛ける事業部門に異動しました。リサーチャーから事業開発へと役割を変えたことに伴い、より大きく多様な組織をリードする能力や、外国人経営者と対等に渡り合う能力の必要性を痛感し、海外MBAを志しました。また、社会貢献度の高い事業戦略や事業モデルと利益を両立する手段も学びたいと考えていました。
Why LBS
欧州の環境政策を研究していたこと、環境事業に対するEUの影響力、比較的長い社会人経験などの背景から、欧州MBAに魅力を感じていましたが、受験戦略上、米国スクールも併願しました。
そうした中で、各種説明会やコーヒーチャットなどを通じて、成熟したプロフェッショナルが数多く存在するLBSのコミュニティに特に魅力を感じるようになりました。最終的には帯同する家族の環境面や将来自分が従事したい事業との兼ね合いから、熟慮を重ねて、LBSへの進学を決断しました。
お世話になったカウンセラー・アドバイザー・インタビュートレーナー
Affinity 飯島先生: 定期的にGMAT対策の戦略・個別指導をお願いした。進捗管理や苦手分野の克服をご支援いただきました。
Affinity 佐取先生: CV作成を通じて、初期段階に日本語でエッセイアイディアをブレインストーミングすることは有益でした。
Nish Subasinghe先生: IELTのスピーキング対策から本番直前のインタビュー対策まで半年以上にわたってご指導をいただいた。自分の回答をより適切な表現に置き換えた回答例をレッスンの中で指導していただいた。とてもサポーティブでポジティブなフィードバックをいただけるため、自信をもって本番に臨むことができました。
John Couke先生: エッセイとインタビュー対策を通じて、お世話になった三名のカウンセラーのうち、最も密にコミュニケーションを取りました。常に前向きで熱意のあるご指導をいただき、自信をもって出願・インタビューを終えることができました。エッセイのピーク時(12~1月)にも、非常にスムーズかつ質の高いレスポンスでとても安心感がありました。
江戸義塾 Ed先生:エッセイやインタビューについてレビューをいただきました。高い視点から本質的なご指摘をいただくとともに、各校別の対策など豊富で正確な情報に基づく有益なアドバイスを多々いただきました。デッドラインぎりぎりまでご相談していましたが、真摯に素早くご対応いただきました。
Winner’s Academy Margaret Singh Punj先生:インド在住のインタビュートレーナーで2~3月まで週3-5回ほどインタビュートレーニングを受けた。とてもリーズナブルな価格で、洗練された英語表現やデリバリーについて丁寧にご指導いただいた。
受験スケジュール及び準備
2019年10月 社費選考合格。TOEFL/IELTS勉強開始。
2020年1月 Affinity IELTS講座受講。IELTS7.0獲得。
2020年2月 Affinity CR/SC講座受講。
2020年5月 Affinity RC講座受講。佐取先生とレジュメ作成・エッセイアイディア出しを開始。JohnCouke先生、Ed先生とも契約。飯島先生の個別カウンセリングも受講。
2020年7月 各種説明会、AGOS夏祭り参加。各校ネットワーキング開始。
2020年10月 GMAT出願スコア(720)獲得。
2020年11月 IELTS出願スコア(OA7.5獲得)
2020年12月 エッセイ仕上げ、面接・ビデオインタビュー練習開始。
2021年1月 2ndRoundで8校出願。
2021年2月 面接練習。
2021年3月 面接練習および各校面接。
所感
家庭、職場、塾、カウンセラー、インタビュートレーナーのサポートにより、悔いのない受験準備をすることができ、感謝の気持ちでいっぱいです。早めの受験準備を心がけたことで、計画通り2nd Roundで出願/合格することができました。受験プロセス全体を俯瞰し、自分の苦手分野の対策時間をどのように捻出するべきかについて、飯島先生やカウンセラーの皆様に相談したことが進捗管理の上で特に有益でした。
IELTSはOA 7.0を獲得した後にGMATに専念しましたが、GMATスコアメイク完了後にIELTSのスコアバランスの調整に時間を要しました。運の要素も多分にありますので、GMAT学習・受験中も定期的に受験すべきだったかもしれません。
GMAT対策についてはプレップのスコアやAffinityの演習クラスのスコアをベースに、飯島先生に準備の戦略・本番の戦略についてこと細かくご指導いただきました。また、内宮先生のRC戦略を、SCルールと同じようにすべて暗記することがスコアメイク上かなり有効でした。また、Affinityの同期生と勉強会を実施したことで理解を深めることができ、同時にとても良い友人関係を築くこともできました。
LBSの志望度が高かったため、アプリケーションフォーマットの端々に志望度の高さを伺わせるような記述を心掛けました。海外出張や学生時代の旅行でロンドンを訪れたときのエピソード、仕事を通じて出会った英国人との交流などを質問への回答に絡めて記載しました。また、アルムナイや現役生の方々にお会いした際は、必ず参考になった点や感銘を受けたポイントをサマリーとして残し、アプリケーションやインタビューに活用しました。
複数のカウンセラー・インタビュートレーナーの方々とコミュニケーションを頻繁に取りながら、エッセイ・インタビューの回答内容を深めていきました。仕事柄異なる角度・内容のアドバイスを咀嚼することに慣れていたため、ストレスを感じることはなく、最後は自分の判断で納得できるアドバイスに従いました。最終的には、どの方からも良い評価がいただけるようになるまで推敲することで、自信をもってインタビューに臨むことができました。
LBSのインタビュー内で行われるミニケースプレゼンテーションは準備時間がとても短いため、ケースの読解からプレゼン開始までの時間を短縮するための訓練を積むことをおすすめします。
使用教材、予備校
【IELTS】
- TOEFLテスト英単語3800やMikanなどのアプリを利用して2-3カ月かけて暗記しました。
- ALC Proを契約し、検索した単語を日々登録。定期的に見直しました。受験を通じて登録した単語集は合格後にも有益です。
- SpeakingとWriting対策として、Nish先生やSkima Talkの講師と練習を重ねました。
【GMAT】
- Affinityのほぼすべてのクラスを受講し、他の予備校は利用しませんでした。コロナ禍で早期にオンライン授業を導入していたこと、少人数制で気になるところを事細かに質問できる点などが特によかったと思います。演習クラスについては時間を制限して本番さながらに解く訓練の場としてとても有益でした。
- 内宮先生のRCの授業を受けて、ルールをSCと同じように暗記することが非常に有用でした。SC→CR→RCの順に対策を進めていましたが、振り返るとRCから着手したほうがスコアメイクは早かったのではないかと思います。それほど即効性がある授業内容で、感銘を受けました。
- 間違えた問題をアプリのAnkiに登録し、見返しました。隙間時間や試験直前に苦手な問題を再確認できました。
- GMACのサイト上で手に入る公式問題はすべて解きました。学習初期からGMACのモニター上で解く訓練を積むなど、本番環境に近い学習を重ねることがスコアメイクへの近道かと思います。
入学後に感じたこと
入学3か月経過後の所感です。
- 他校も含め、多くのアルムナイ・現役生や同期の方にお話を伺いながら、進学先を決断しましたが、自分に合ったとても良い学校に進学することができたと実感しています。LBSは学生同士で助け合いながら、良い学校にしよう、良い二年間にしようという雰囲気に溢れています。
- 進学してから、Diversityの価値というもの日々実感しています。多様なバックグラウンドを持つクラスメイトがいますが、学生の皆さんが他国や他者に関心が高く、互いの文化を尊重する校風です。特に将来的に複数の国で働く可能性がある受験生の皆様には、こうした校風の中で議論をし、交友を深めることが有意義であると自信を持ってお勧めすることができます。
- 執筆時点では必修科目しか受けておりませんが、ストラテジーやファイナンスの中でも、Social Impactと利益の確保という観点を包含していたことはうれしい驚きでした。また、適度なグループワークを通じて、スタディグループメンバーとも良い関係を構築できています。北米・中東・アジア出身の6名で構成されるスタディグループのメンバーはとても優秀でありながら、他者への配慮に溢れていて、日々感銘を受けています。
- また、ご家族連れの方も多く、子供を含めた家族ぐるみの交流も活発です。パートナーの方やお子さんも寂しい思いをせずに生活を楽しむことができる点も大きな強みだと思います。
受験生へのメッセージ
希望の学校に入れるように、ぜひ多く方にコンタクトしてください。きっと受験にとどまらず、社会人人生にとっても良い影響があると思います。私自身、様々な業界で中核人財として働くMBAホルダーの方々とお話しする機会をいただき、大変刺激になりました。皆様のMBA受験が実り多いものになりますように。
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