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受験体験記No.1 / 社費 / IT

基本情報

  • 出身業界:日系SIer (システム受託開発会社)
  • 職種:グローバル経営企画 (システムエンジニア/営業 経験有)
  • 職歴:8年 (出願時30歳)
  • 留学形態:社費
  • 海外経験:幼少期(10-12歳)に米国滞在。
  • 英語の使用頻度:現業の8割が海外子会社統括業務。
  • 合格校:LBS, INSEAD, IESE, Cambridge
  • GMAT:680 (V33, M49, IR7, AWA免除*) *GMAT Onlineのため
  • GRE:326 (V156, Q170, AWA4.0) (GMAT 720点相当)
  • TOEFL:113 (R30, L30, S27, W26)
  • 奨学金:無
  • LBSキャンパスビジット:無

はじめに

この度LBSに無事進学することができ、受験体験記を記すことができるのは、偏に全受験期間を通して、妻から全面的なサポートを得られたためであり、妻への深い感謝の念をこの場を借りて伝えさせてください。

受験当時はパンデミックの最中で、2歳だった長男の子育てと、仕事、そして受験勉強の全てを均等に両立することは困難を極め、妻の理解と支援なくして、LBSに進学することは叶いませんでした。同様に理解を示してくれた長男にも感謝しかありません。

そして、バックアップいただいた両家の親族、理解を示していただいた職場の同僚の皆様、推薦状を執筆いただいた上司の皆様、ご指導いただいた塾講師およびカウンセラーの皆様、親身にお話を伺っていただいたLBS Alumni/在校生の皆様と、後述しますが追加でもう一本推薦状を執筆いただいたLBS在校生の方。すべての方に支えていただいたおかげで、今の自分があることを改めて深く感謝申し上げます。

受験生へのメッセージ

この体験記を通して、私がお伝えしたいことは1つです:

― 情報戦を制し、考えうるありとあらゆる手を尽くすこと ―

今まさに受験活動中で、不安に押しつぶされそうな方。これからMBA受験を目指そうと考えており、期待と不安のAmbivalentな感情を抱いている方。

一人ひとりのシチュエーションは誰一人同じではないと思いますが、受験をなんとか乗り越えて、第一志望の学校に合格したいという想いは皆さん同じであると思います。

受験中は常にストレスフルで、不安に駆られて勉強が捗らない方も一定数いらっしゃいます。しかし、そのようなプレッシャーのかかる状況においても、常に最新情報を収集し、その都度軌道修正しながらアクション(行動)し続けることが肝要だと思います。

あの時、こうしておけば良かったんじゃないか、と後から後悔することのない受験活動となりますことを祈っております。

具体的に私が収集した情報やその当時取ったアクションは、“受験スケジュール及び準備”の章の”受験活動を振返ってみてのKSF (Key Success Factor)”をご参照ください。

Why MBA

日系SIerにて8年間、現場(システム開発および営業)とコーポレートスタッフ(グローバル経営企画)業務両方を経験する中で、IT業界における日本のプレゼンスをもっと高め、世界のDigitalizationに貢献したいという想いを強く抱くようになりました。

その目的を達成するにあたって、自社の海外事業をより一層推進し、かつ経営課題を解決できるグローバル経営人財に短期で成長したかったため、MBAを志すに至りました。

Why LBS

以下の3点の理由で絞った結果、受験初期よりLBSを第一志望に据えて取り組みました。

 

【Diversity】

Japan orientedで世界のDigitalizationに貢献するにあたり、経営者視点に立った時にDiversityへの感度の高さは不可欠だと考えました。

その重要性は、日々のグローバル経営企画業務で各リージョンの海外子会社を統括する際に痛感しました。世界には様々なビジネス慣習、文化、歴史があり、その機微を理解せずにグローバル経営を語ることはできないと考え、当初よりDiversityに力を入れている欧州MBA校を中心に学校選定を進めました。

その中でも、LBSはNationalityとProfessional Backgroundの両観点で非常にDiversityに富んだ最優秀層を招致しているのが特徴です。

 

【London】

Londonは世界第2位のStart-up Hubであり、最先端のDigital事例に触れ、現地のスタートアップ・コミュニティとネットワーキングする機会に恵まれている点も考慮しました。

更に、LBSはLondonという大都会のど真ん中に学校が立地していることもあり、必要なリソースや環境にすぐにアクセスしやすい点は、欧州校随一と考えています。COVIDにより、物理的距離やアクセシビリティに対する重要度は相対的に下がってきてはおりますが、それでもFace-to-Faceの重要度はビジネスにおいて依然高いと業務の中でも感じています。

 

【EMBA/Sloan Network】

EMBA/Sloan生の方々と合同で受講できるElectivesが多い点もLBSならではの魅力と考えています。

上述の通りグローバル経営人財に求められるスキルをMBAを通して磨きたいという想いがあったため、EMBA/Sloanのビジネス経験豊富な諸先輩方と共に学ぶ機会を得られることは、同じ授業であってもより学びが多いであろうという期待を抱いています。

EMBA/Sloan生と接する機会を多く持てるMBA校は、リサーチした限りで非常に限られると思われるため、あまり大々的に周知されていませんが、LBSの一つの大きな強みと思います。

受験スケジュール及び準備

受験スケジュール

  ---------------------------順調な立上り期-------------------------

 20年03月 MBA社費生に選出。TOEFL第1回スコア 107点

 20年04月 TOEFL/GMAT対策を並行開始。CV作成開始

 20年07月 TOEFL第3回スコア113点(出願スコア)。CV完成

 ---------------------------GMAT大苦戦期-------------------------

 20年07月 GMAT第1回スコア650点。Rnd1向けエッセイ対策開始

 20年09月 GMAT第4回スコア680点(出願スコア)。Rnd2向けエッセイ対策開始

 20年10月 Rnd1(IESE)出願。インタビュー対策開始

 20年11月 IESEインタビュー実施

 20年12月 IESE合格通知

       最後の望みをかけてGMAT第6回**を受験するもスコア更新ならず

       年末にGRE転向を決意し、GRE対策開始

**2020年度はGMAT Online受験が9/24まで5回にカウントされなかったため、計6回受験できました

 ---------------------------執念の追い上げ期-------------------------

 21年01月 Rnd2 (LBS含む全校)出願。ビデオエッセイ、インタビュー対策開始

       下旬にGRE第2回スコア 326点(出願スコア)

 21年03月 全校ビデオエッセイ、インタビュー完了

       下旬にCambridge, INSEAD, LBSの順に合格通知。LBSへの進学決定

 

受験活動を振返ってみてのKSF (Key Success Factor)

合格した今だからこそ冷静に振り返ることができますが、当時はLBSに何としても合格したいという一心で、最後まで諦めずに最新の情報にキャッチアップし、できることは何でもトライして少しでも合格に近づけるよう必死でした。以下では、がむしゃらに取り組んだ中で特に功を奏したポイントを紹介します。

 

【Admissions/Alumniとのネットワーキング】

20年5月からLBS Japan Club経由で複数のAlumniにコンタクトし、LBSの魅力を情報収集していました。情報収集するのみならず、LBSに対する志望度を各Alumniに熱く伝えたことが、最終的に私の合否に大きなインパクトを与えることとなりました(後述)。ただし、この春時点では、当然ながら来るインパクトを一切予見できていませんでした。

20年6月から10月にかけては、LBSに関連するAdmissions主催の公式イベント(LBS公式HPから予約可能)に可能な限り参加するようにしました。Tech Clubのイベントから、LBS教授の金融に関するセミナーまで、様々なイベントに参加しました。こちらも、一見するとそのインパクトが受験生の立場ではよく見えないのですが、20年11月に何の前触れもなくAdmissions Teamから1通のメールが届きました。

曰く、希望者はAdmissionsとの1on1オンライン・セッション(30分)を11月に実施可能との内容でした。このメールはApplicant全員には届いていないようだったので、Admissionsとの接点を持ち続けたことが功を奏したと思われます。

実は、この時に一波乱ありました。メールを受領した翌日に、指定されたURLからオンライン・セッションを予約しようとしたところ、既に予約満席になってしまっていました。たった一日対応が遅れたがために、せっかくの機会を逃してしまったと、この時大きなショックを受けました。

しかし、どうしても諦めきれずにAdmissionsに直接メールを送り、LBSに対する熱意を伝えたところ、先方から10分間であれば電話で話せるという返信が来ました。諦めなかったことが新たなチャンスに繋がった瞬間です。この時の国際電話の通話品質が非常に悪く、先方の声がほぼ聞き取れないアクシデントがあったのですが、事前にリサーチした結果を踏まえた質問をぶつけたところ、”You did quite a lot of homework on LBS”とポジティブなレスポンスが返ってきました。(なお、この時に触れたのがWhy LBSで記載したEMBA/Sloan Networkです。意外と知られていないLBS特有の利点です)

この電話の最後に、Admissionsから重要な情報を入手しました。推薦状は公式には上司からの2本が必要だが、OptionalでLBS Alumni/在校生からも3本目を受け付けるという内容でした。

私の会社にもLBS Alumniはいたのですが、直接面識がなかったこともあり、推薦状を依頼しにくい状況でした。そうした中、どうしてもこのチャンスを逃したくなく、LBS Japan Clubを通じてお会いした在校生の方に再度ご連絡し、何とか推薦状を書いていただけないかと相談したところ、心優しい在校生の方にご承諾いただけました。LBS在校生による3本目の推薦状を20年12月に用意することができたことが、合格に大きく寄与したことは言うまでもありません。

 

【GMATの情報戦とGRE転向の決断】

私はGMATのスコアメイクに非常に苦戦(出願時680点)し、最終的に出願後の1月下旬にGREでリスコア(326点=GMAT 720点相当)を達成しました。

合格のクリティカルパスとなった20年9月に受けたGMAT試験(680点)は、GMAT Onlineを自宅で受けました。2020年度はCOVIDの影響でイレギュラーな年だったので、20年春頃に突如GMAT Onlineが新規導入されました。このテストは20年9月上旬まで、GMATの5回/年という回数制限の対象外として扱われていました。すなわち、GMAT会場5回+Online1回の計6回受験できたのです。

このGMAT Onlineに泣いた人と笑った人に如実に分かれたのが2020年度です。春頃はホワイトボードを試験に持ち込むことができず、PC画面上でマウスを用いてMathの計算をしなければならないという縛りがあったため、春頃にGMAT Onlineに挑戦した人はかなり苦戦したと噂を聞いています。

GMAT Onlineの動向は刻一刻と変わっていき、当初設定された受験期限はCOVIDの影響で毎月のように後ろ倒しされていきました。そして、夏以降はホワイトボード持ち込みが許可されたため、私もその周知を待ってから満を持して20年10月に受験する計画を立てました。

ところが、受験勉強を着々と進める中、20年9月下旬にふとネットニュースを見た際に、事態が一変しました。GMAT Onlineを9月下旬(数日後)から5回/年の回数制限に含めるという新たなルールが9月上旬に導入されたのです。年6回受ける計画で進めていたGMATが、急遽年5回に戻される危機に直面し、慌ててGMAT Onlineの受験日を数日後に変更したことを今でも強く覚えています。当日は慣れない自宅受験で、試験中にPCトラブルに直面して精神的に絶望的な状況でしたが、試験終了後にオンライン試験官に直談判する等して最後まで諦めない姿勢を通した結果、自己ベストの680点に到達することができました。(最終的に計6回受験できたのですが、このスコアが出願スコアとなりました)

9月下旬にGMAT Onlineの最新ニュースに気付いていなければ、今この体験記を記せていなかったかもしれないと思うと、情報収集の重要性を再度強調したいと思います。

そして、20年12月に最後(6回目)のGMATでリスコア出来なかったことを受けて、インタビュー対策に専念するか、GRE転向して最後まで粘るか非常に悩みました。最終的にGRE転向して1月以降もリスコアを狙うと決断理由は3つあります。

1つは、LBSのApplication欄に、「出願後もGMAT/GREを受ける予定があるか」という公式質問があったからです。この質問から察するにリスコアさえできれば、出願後の点数も公式に加味してくれると解釈しました(学校によっては出願後のリスコアを認めないこともありますのでご注意ください)。

2つ目は、自分の中でどうしても700点という大台を突破したいというある種執念があったためです。

最後の理由は、Rnd1出願の経験を踏まえて、インタビューにはある程度自信があり、GRE勉強にリソースを割く余力があると判断したためです。

GRE転向にあたり、年末にAffinityのGRE転向講座を受講し、そこからわずか20日間程度の準備期間を経て、21年1月に自己ベスト326点(GMAT 720点相当)に到着しました。スコアメイクの要点は”使用教材、予備校、カウンセラー”の章を参照ください。

ここで伝えたいのは、GMATに失敗しようとも、GRE含めてやれることは最後まで諦めずにやりきることの重要性です。

 

【試験会場の相性の見定め】

ここから記載する内容はあくまで結果論であるため、同様の結果を皆さんに保証するものではないことをご留意ください。

TOEFL/IELTS/GMAT/GRE。いずれにしても筆記試験は試験会場が複数あります。たかが試験会場、されど試験会場。試験会場との相性によってテストスコアが左右されうることも考慮すべきと思います。以下、東京圏に在住の方限定のお話になってしまいますが、私の受験はお茶の水ソラシティが命運を分けました。TOEFL(113点)/GRE(326点)の最高点を取得したのがお茶の水ソラシティだったからです。TOEFLでは他2会場試し、GMATも2会場試しましたが、結果は振るいませんでした。

あくまで結果論なので、スコアとの因果関係の是非は立証できませんが、ソラシティの試験会場は隣の受験生との席の間隔が比較的広め(隣の人が気になりにくい)という利点があるのと、GMAT会場ほど厳しい入退室ポリシーがないことが精神的ストレス軽減に繋がったのではないかと分析しています。 あくまで一個人の意見として参考程度に考えていただければと思います。

使用教材、予備校、カウンセラー

個人的には教材や予備校、カウンセラー選び、そして勉強法に確固とした正解はないと思いますので、ご自身で収集した情報を信じて、適宜軌道修正しながら進めることをお勧めします。以下は、あくまで私の一ケースである旨、ご了承ください。

 

予備校1:AGOS (TOEFL/GMAT/エッセイ対策)

特にエッセイ・カウンセラーのJumet Yusonとの相性が良く、アイデア出しから流暢な英語表現まで非常にお世話になりました。こちらの考えを最大限汲もうとしてくれる姿勢に助けられました。

 

予備校2:Affinity (GRE転向講座)

GREの勉強自体は独学でしたが、年末に駆け込んだAffinityのGRE転向講座で、GMATとGREの違いを一式整理して理解出来たことと、問題の解く順番、時間配分を体得できたことが、短期でのリスコアに大きく寄与しました。

要点は、GRE=単語丸暗記という通説を覆し、Verbalの配点の50%がRCであることに着目して、GMATで鍛えたRC読解力+α単語問題という視点に立ちアプローチすることで、GMATで培った基礎力を活かして1か月未満でスコア達成を果たせました。詳細は本講座受講をお勧めします。

 

エッセイ・カウンセラー:Ed Lee (江戸義塾)

Edの最大の強みは、(過去の受験生の)圧倒的データ数に裏打ちされた適格なアドバイスです。エッセイ品質を高める極めて鋭い助言をくださいます。ただし、エッセイそれ自体は自分で書き上げる必要がありますし、流暢な英語表現はAGOSのJumetに助けられたところが大きいです。

 

インタビュー・カウンセラー:Matthew Aldridge

Matthewの最大の強みは、変に型にはめ込まず、自然体でコミュニケーションする指導をしてくれることです。インタビュー本番は、事前に準備していない質問が当然聞かれます。型にはめすぎると、オーソドックスな質問には対応できますが、想定外な質問に対する柔軟性が損なわれる危険があり、Matthewとの特訓を通して、「(正解がない中)何を答えるかではなく、どう(スムーズに)相手と会話をするか」の重要性に気づけたことは、インタビューに対する自信につながりました。

最後に

― 情報戦を制し、考えうるありとあらゆる手を尽くすこと ―

これは何もMBA受験活動に限った話ではなく、MBA生活それ自体もそうでしょうし、ビジネスの現場や人生全体においても当然当てはまると考えています。

がむしゃらに取り組んだMBA受験活動を通じて、自分自身の限界のいくつかを確実に乗り越えたと実感しており、その意味でも受験活動は有意義だったと確信しています(もう一度経験するのは流石に遠慮したいですが)。

皆さんにとっても、有意義な受験活動になりますことを祈念いたします。ご不明点ございましたらお気軽にお問い合わせください。

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