MiF受験体験記No.1 / 社費 / コンサル
基本情報
・出身業界:コンサル
・職種:戦略コンサルタント
・職歴:3.5年
・留学形態:社費
・海外経験:1-4歳ごろまでシカゴに滞在、職場では日常的に英語を使う環境
・出願校: LBS, LSE Masters in Finance and PE
・合格校:LBS
・GMAT:710 (Math 51, Verbal 35)
・IELTS:OA7.5 (Speaking: 7.0, Listening: 8.0, Writing: 7.0, Reading: 8.0)
・奨学金:なし
・LBSキャンパスビジット:なし
Why MiF
私のbackgroundを辿る形でWhy MiFについて記載させていただければと思います。
私は日本の大学・大学院で生物学を勉強し、もともとは博士課程に進学予定だったものの、「先に就職していた友人が楽しそうに見えたから」という何ともしょうもない理由で外資系コンサルティングファームへの就職活動を行い、運良く拾っていただいたファームで2019年から勤務しておりました。
入社後に様々な産業・トピックのプロジェクトに従事させていただく中でコーポレートファイナンス、特にM&Aに興味があり、将来は日本のクライアントのM&Aをend-to-endで支援させていただき、企業ひいては日本市場の事業ポートフォリオ最適化を進めることで、日本という成熟市場の活性化に貢献したい、という思いを抱くようになりました。
弊ファームには社費留学制度があったものの、内向的な性格なこともあり、入社当初は留学を全く考えていない状況でした。しかし、上記の目標を成し遂げるためには弊ファームでパートナーになる必要があるのではないか、と考え始めた社会人2年目の冬頃にふと「このまま弊ファームで働き続けて、私はクライアントをattractできるパートナーになれるのだろうか?」という疑問が湧き、突如留学を決意しました。
当初はMBAを軸に志望校を考えており、何となくしっくりこないと思いつつも (Why LBSに記載する理由で) LBS MBAへの出願準備を進めていました。その中で、エッセイのための材料を集めるべくLBSのwebsiteを見ているときに、ふとLBSには”Masters in Finance”というコースがあり、そこではPractitioner courseでM&Aについて学べることを知ったときに、「私の行きたい場所はここなのだ」とパズルのピースが当てはまったような気持ちになったことを今でも鮮明に覚えています。
その後、MiFの先輩方とお話しさせていただく中でLBSがFinanceに強いこと、MiFの同級生は様々なFinance backgroundをもっておりディスカッションが楽しいことを知りMiFに出願することを決意しました。
Why LBS
理由はとにかく単純で「車がいらない都会に住みたかったから」です。
私はずっと東京在住のため、初海外生活にあたっては生活のハードルを下げるべく、なるべく似たような(つまり都会的な)環境の都市に住みたい、更には日本ですら運転免許を持っていないので車がいらないところに住みたい、という思いが強くありました。
ビジネススクール (MBA/MiF) の出願となるとアメリカもしくはヨーロッパ(英語圏に絞るとイギリス)に絞られるかと思いますが、その中で日本と同様に車なしでコンパクトに生活できるのはロンドンになり、ロンドンにあるビジネススクールということで必然的に志望校がLBSに絞られました。
実際にロンドンに来て数か月が経ちましたが、ビジネス面でも娯楽面でもあらゆる場所に非常にアクセスが良いと感じています。
受験スケジュールおよび準備
2020年11月
突如MBA受験を決意。上記の理由から当初はLBS MBAを志望し、LBSの先輩に受験対策を教えていただく
1回目のTOEFLのスコアが95程度でこれはまずいと焦る
2021年1月
3回目のTOEFL のスコアが107で、お正月に過去問を頑張ったのに点数が上がらないと少し気落ちする
2021年2月
前日に試験の形式をさらっと確認しただけで受験したIELTSがOA7.5で安心する。同時に最初からIELTSを受ければよかったと少し後悔する
カウンセラーへのコンタクトを開始。Jessica, Adam, Vince, Lauren, Bryanと話し、直感でAdam, Vince, Laurenにカウンセラーを依頼 (後述しますが、こんなにたくさんのカウンセラーにお願いする必要はなかったと思います)
上司に承諾を得て水・金の19時からAffinityにオンライン通塾し、GMAT SC, RCの勉強をする
2021年3月
1か月ほど会社を休み、ぼーっとしつつGMATの勉強をする
アゴスのIR, AWA講座を受講し、IR, AWAの勉強時間を最小限に短縮する
E4TGに通い、TOEFLのspeaking対策としては非常に役に立つと感激するものの、2月のIELTSのスコアに満足してしまっていたため、あまりモチベーションが上がらず1か月で卒業
LBSのwebsiteを眺める中でMiFの存在に気づき、MiFに志望校を変更
2021年4月
GMAT1回目で710(Math51, Verbal35)を取り、思ったよりVerbalが伸びずテンションが下がる
GMAT2回目で700(Math?, Verbal35)を取り、Verbalを伸ばすのに時間をかけるよりもエッセイにシフトするほうが良いのではないかと思い、GMAT受験終了を決断
2021年5月
カウンセラーとCVを作成
この頃からLBSのwebinarにたくさん出てAdmission teamに名前を覚えてもらう
2020年6-7月
カウンセラーとエッセイ作成。これは順調なのでは、と調子に乗る
2021年8月
会社の先輩にエッセイを見ていただいたところ非常に妥当かつ厳しいコメントをいただき焦る。お盆中に構成を1から考え直す羽目になる。構成を変えることについてカウンセラーと喧嘩気味になりやや疲れる
2021年9月
何とかエッセイが形になりほっとする
LBS MiF student ambassadorの方にreferenceをお願いする
1st roundでLBS出願。約2週間後に書類通過の連絡をもらい、喜ぶ
2021年10月
週2,3回の頻度でカウンセラーと面接対策をオンラインで実施
Interviewerの連絡がLBSからなかなか来ず心配になる
LSEに出願後たった数日で不合格の連絡をもらい、GPAが低いせいだろうと予想はつくものの落ち込む
2021年11月
カウンセラーとの面接対策を継続
Interviewerの方との面接に臨む。前日に面接場所のカフェに下見に行くくらいには緊張していたが、interviewerの方が素晴らしい方でとても楽しい時間を過ごす
2021年12月
合格通知のメールと電話を受け取り、ほっとする
使用教材、予備校、カウンセラー
※大前提として、私は非常に心配性なので、必要以上に時間とお金をかけている点が多々あります。ここまでしなくても合格することは十分に可能だと思いますので、あくまでもエクストリームなケースとしてご参照ください。
TOEFL, IELTS
公式問題集を参考にしました。
TOEFLとIELTSは相性があると感じたので、もしTOEFLの点数が伸び悩み困っている方がいらっしゃいましたら、試しにIELTSを受けてみることをお勧めします。私の体感としてはIELTSのほうが全体的に簡単です。
また、TOEFL speakingはE4TGが非常に有効だと感じました。人気で枠がすぐに埋まってしまうので、早めのコンタクトをお勧めします。
GMAT
Verbal
Affinityに2021年2-3月の2か月間お世話になりました。
SC, RCについてはGMAT特有の攻略方法があるため、不安な人は塾に通うことをお勧めします。特に飯島先生には大変お世話になり、感謝しております。
Math
理系出身のため、あまり力を入れて対策はしていません。
マスアカをぱらぱらと眺め2週間ほどで1周し、その後、ジェイマスも2週間ほどで1周しました。
理系出身の方はひっかけ問題に気をつければ、そこまで時間をかけずに高得点を狙えるかと思います。
IR, AWA
なるべく時間をかけたくなかったものの不安だったので、アゴスのオンライン講座を受講しました。
特にAWAは添削付きで書き方の型を学べたのでとても勉強になりました。
カウンセラー
2021年2月にJessica, Adam, Vince, Lauren, Bryanと話し、直感でAdam, Vince, Laurenにエッセイカウンセラーを依頼しました。
とにかく心配性なのと、会社から出願対策のための補助が出る関係で3人という大人数に依頼しましたが、3人は必要なかったと思います。カウンセラーは相性なので、話してみて気の合う方を選ばれるのが良いと思います。
全員に大変お世話になりましたが、特にLaurenは人柄が素晴らしく、非常に根気強く、そして常に優しくサポートしてくれて大変感謝しております。彼女は特にMBA以外のdegreeに対して非常に知見があり、事前にタイムラインを共有すれば期日までに高いクオリティのサポートを提供してくれます。個人的にかなりお勧めです。ちなみに、サポート終了後に送られてきた請求書のカウンセラー代が(相対的に)あまりにも安くて何回か桁を確認しました。
エッセイについては、もし周りにMBA在校生、卒業生の方がいれば日本語の段階で良いので早めに見てもらい、論理構成面のfeedbackをもらうことをお勧めします。私はこれを怠ったため、論理構成を1から組み立てなおす羽目になり大変でした。
面接対策はAdam, Vinceに加えMatthew, Nishにお願いし、計30回くらい練習しました。(人によりますが、ここまで回数を重ねる必要はなかったと思います)
受験生へのメッセージ
MiFというと財務省や金融庁、日銀、アセマネ、IBの方が進学するイメージがあるかと思いますが、Financeに関連のある職務経験があり、かつFinanceエリアにアスピレーションがあれば受験をすることは可能ですし、進学して学ぶことも多いと思います。
受験生の方は最初からMBA一本に絞りすぎずにMiF(や他のMaster)と比較検討していただければ幸いです。
受験期間中はたとえ合格できてもLBSでの生活が楽しいのかわからず、常に多方面に不安を抱えている状況でしたが、実際にLBSに通ってみて、一流の教授陣から学べること、多様なbackgroundのクラスメイトと話せること、学校としてのサポート体制(Programme office, TAなど)が充実しているなどことから、LBSでの生活は想像以上に楽しいと感じています。
受験期間中は、平日は仕事でくたくたになり、休日は友人が遊んでいる中、一人受験対策をするという辛い日々が続くと思いますが、辛くなったらLBSの在校生や卒業生と1on1をして気持ちをリフレッシュしていただければと思います。
1on1等ご入用でしたら、いつでもお気軽にご連絡ください。
陰ながら皆様のことを応援しております。
また、最後になりましたが、MiF留学にあたりサポートしてくださっている皆様にこの場をお借りして心から感謝を申し上げます。恩返しができるよう精一杯精進いたします。
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