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受験体験記 No.7 / 私費 / 商社

1.基本情報

  1.   職歴:総合商社
  2.   留学形態:私費
  3.   英語・海外経験:ラテンアメリカ2年半
  4.   受験校:LBS、米国複数校
  5.   合格校(Waitlist除く):LBS
  6.   GMAT(GRE)スコア:720(V38、M50)  
  7.   TOEFL(IELTS)スコア:106(R29、L27、S26、W24)
  8.   奨学金:無
  9.   LBSへのキャンパスビジットへの有無:有
 

2.  Why MBA?

  •  キャリアチェンジの準備:各業界の優秀層から本音ベースで内情を聞ける、インターンで適性を確認できるetc。
  •  マネジメントとして必要な知識・スキルセットの習得:マネジメントに役割がシフトしていく上でしっかり腰を据えて基礎から学びたいと思う分野がいくつかあり、いずれもMBAでカバーされているため。
  •  多様な地域のビジネスカルチャー・関係構築の仕方の理解:卒業後のキャリアでもグローバル案件に携わっていきたいので。

3.  Why LBS?

  •  2年制: インターンができる2年制スクールのみ受験しました。
  •  Diversity: 多様な地域のビジネスカルチャー・関係構築の仕方を学びたいから。(MBA2020は64か国からの生徒で構成されており、私のStream 83人の出身国数は33。Study Groupのメンバーは国籍も勤務地も全員違います。)
  •  InclusiveなCulture: ある意味全員Minorityなので疎外感が全くありません。また学校がDiversityを売りにしていることもあって他のカルチャーや価値観をRespectする人達が集まってくるので、誰でもCommunityにとけこみやすいと感じました。
  •  立地の良さとTrekの多さ: 旅行が好きなので、LLCを使って安く・短時間で近隣諸国にアクセスできる立地の良さ、毎月1-2個というTrekの多さも魅力的でした。AdmissionによるとMBA2020のApplication書類に書かれていた趣味で最も多かったのは旅行とのことで、実際に次から次へと色んな人が旅行を企画します。例えば、Professional Club主催のCareer Trek(PE/VC ClubのNew York PE Trek)、地域のClubが主催するCultural Trek(Japan ClubのJapan Trek)、Social Club主催のテーマ別Trek(Wine & Spirits ClubのChampagne Trek)StreamのSocial Rep.が企画するStream旅行、その他有志のランダム旅行等々。何日も寝食を共にするとぐっと絆が深まるので、同級生との関係構築の観点からも積極的に参加しています。(ただし貯金と平日の睡眠時間がすごい勢いで削られていきます。。。)
 

4.  受験スケジュール及び準備

駐在後の留学を目指していたので1.5年~2年程度の準備期間を想定して準備開始。初めの1年は週5-10時間程度、GMAT・エッセイ開始後は週10-20時間程度。
  • 16年3-4月 TOEFL対策開始
  • 16年6月   TOEFL 90
  • 17年3月   TOEFL 106(提出スコア)、GMAT勉強開始
  • 17年8月   エッセイカウンセラーと契約
  • 17年10月  GMAT1回目690
  • 17年11月  GMAT2回目650
  • 17年12月  GMAT3回目720(提出スコア)
  • 18年1月   2nd round application提出
  • 18年2月   Interview
  • 18年3末  合否発表(米2校Waitlist、LBS合格)
  • 18年4月   TOEFL 112、Waitlist校の追加Essay提出、LBS Welcome Weekend参加
  • 18年5月   Waitlist辞退⇒LBS進学

5.  使用教材、予備校、カウンセラー

海外にいたのでオンライン教材が中心になります。予備校通いができる人にはあまり参考にならないかもしれません。
  • 準備費合計約190万円+スクールビジット費用(カウンセラー:100万、TOEFL8回・GMAT3回:30万、GMAT教材:25万、TOEFL教材:30万、他)
  • TOEFL対策全般:AGOSのTOEFL(R) TEST対策パワーアップ80+。TOEFLの全容をつかむのと解法テクニックを学ぶのにはいいと思います。S/Wのテンプレートも割と使えます。Reading:TOEFLテスト英単語3800。書籍とiPhoneアプリ両方購入し、手が空いてるときはアプリ、手がふさがってるときは書籍に付属しているCDを聞いていました。Level 3まで完璧に覚えればReading問題で単語で躓くことはほとんどない気がします。 Listening:Web TOEFLのListening Delta 18 Dayコースと11 Listening Official Guide 8Day 演習コースを受講。いくつかリスニング教材試しましたがこれに比肩するものはなかったです。 Speaking:テンプレートを事前に練りこみ、Skype英会話で数をこなしてテンプレートの使い方に慣れることに集中しました。私はMy Tutorを使いましたが、レアジョブ等にもTOEFL専用コースがあるようです。My Tutorは安いですが先生の質にばらつきあり。 Writing:一度オンライン添削サービスを受けて自分の弱点・癖を知るのがおすすめです。
  • GMAT対策SC/RC/CR: 濱口塾オンライン。練習問題の質と量が断トツとの噂を聞き受講。実際に公式問題に非常に似ておりいいトレーニングになります。SCの講義は今一つ体系的に纏まっていなかったので後述のE-GMATで補完しました。SC:E-GMAT。SCの講義はロジックが明快でお勧めです。(RC/CRの練習問題は質が低いのでお勧めしません。)Math: マスアカのテキスト。全般:GMAT Official Guide 2018。前述の講義・練習問題を一通り終えた後、ひたすらこの公式問題集を解きました。
 

6.  入学後に感じたこと

Social:
予想していた以上にInclusiveなカルチャーで、かつPub飲みやグループ旅行が好きな人ばかりなので2か月しかたっていないとは思えないくらい濃密な時間を過ごしています。
Academic:
平均就業年数5.5年という経験豊富な同級生からの学びが思った以上に大きいです。例えば、Caseでは省略されているものの実践の場では考慮すべき事柄を(議論が脱線しない程度に)指摘してくれる人もいれば、授業で習った理論をイメージしやすいように実際のエピソードと絡めて解説してくれる人もいます。またGroupworkのメンバーは国籍に加えて職種(quant, finance, consultingという区分らしい)が分散されるように組まれており、ほぼ毎週あるGroupworkでは他のProfessionalの仕事術を盗むことができます。プログラムもこういった生徒同士の学びを最大化できるよううまく設計されているように感じます。そういう点においても、優秀な生徒が集まるトップスクール、かつCollaborativeなカルチャーのLBSを選んでよかったと思っています。逆に自分も同級生・学校に対して貢献することが求められているので、どのような形で貢献できるか、自分だからこそ提供できる価値は何か、常に必死に考えて取り組んでいます。
その他:
純ドメなので英会話が少ししんどいです。教授は留学生を意識してかわかり易い英語を話してくれるので授業には問題なくついていけるのですが、Nativeの生徒の発言やSocialな場での会話などについていけないことが多々あり、とにかく積極的に会話に参加して早く耳を慣らそうともがく日々です。同級生の多くは何度聞き返しても嫌な顔せず付き合ってくれるので助かっています。純ドメの同級生の多くが同じような思いをしているようで、受験生の皆さんは合格後も継続して英語の学習に取り組まれることをお勧めします!  

7.  受験生へのメッセージ

MBAで何を得られますか、とよく聞かれます。個人的には、すでにいくつか記載したキャリア上のリターンに加えて、高い志を持った様々な人種、文化、宗教、社会階層、職業の人達と友人として深い付き合いができること、またそこで得られる人脈は今後の人生を豊かにしてくれる気がしています。まだ2か月しかたっていませんが、彼らから新しい物事のとらえ方や気づきをたくさん得ており、毎日が刺激的です。MBAを検討中の方は、キャリアのステップとしてだけではなく、そういう面でのリターンにも目を向けてみるのもいいかもしれません。どうやって計測するねん、と聞かれるとすごく困りますが。。。笑 一覧画面へー戻る