MiFの必修科目(MiFFT2017)

MiFの必修科目は、Investments、Financial Accounting and Analysis、Corporate Finance and ValuationおよびPurpose of Financeです。秋学期(9月上旬~12月上旬)に開講されますが、Purpose of Financeのみ変則的で、年間を通じて4回の授業があります。

必須科目では、その後の選択授業において前提となる知識を獲得することができるだけでなく、事前に座席やスタディーグループが固定されているので、同級生と交友関係を築く良い機会にもなります。

 

Investments

現在価値計算に始まり、Fixed Income、Stock Valuation(Golden Growth、P/E multiple、CAPM、マルチファクターモデル)、Derivative(オプション、先物・先渡し)まで広範に学びます。基本的な内容が中心ですが、論文を素材に最新の議論にも触れる機会があります。

授業は秋学期の前半に集中し、週2回およびTeaching Assistantによる週1回の補講があります。毎週、計算演習を中心としたグループ課題があります。教科書は、Zvi Bodie、Alex Kane、Alan J. Marcusによる「Investments」を使用します。

 

Financial Accounting and Analysis

Pre Moduleで学ぶ会計知識を前提に、USGAAPおよびIFRS双方をカバーした財務諸表分析の手法を深く学びます。講義では、実際の企業をケースにとり、そのAnnual Reportから経営状況を示す計数を算出する方法を学ぶとともに、財務諸表の計数と企業の実態に乖離がないか丁寧に読み解く訓練をします。

授業は秋学期を通じて行われ、週1回および隔週でTeaching Assistantによる週1回の補講があります。企業のAnnual Reportを分析する課題が隔週であるほか、他の週には授業に関連する時事記事を要約して提出します。教科書はChris Higsonによる「Financial Statements: Economic Analysis and Interpretation」を使用します。

 

Corporate Finance and Valuation

Investmentで学ぶ現在価値計算、Stock ValuationおよびFinancial Accounting & Analysisで学ぶキャッシュフロー分析の知識を前提に、投資意思決定、企業価値の計算方法(DCF、Multiples、APV)、負債政策および利益還元政策を学びます。

授業は秋学期の後半に集中し、週2回およびTeaching Assistantによる週1回の補講があります。毎週、実際のケース分析のグループ課題があります。うち一つは、企業を1社選択してアナリストレポートを作成するもので、最終授業でプレゼンテーションを行います。教科書はRichard A. Brealey、Stewart C. Myers、Franklin Allenによる「Principles of Corporate Finance」を使用します。

 

Purpose of Finance

「金融は何のためにあるのか」との問いから始まり、金融業界が抱える課題、IT技術革新などの外部環境変化が金融業界にもたらす影響、金融のプロフェッショナル倫理を考える授業です。金融危機以降、金融業界に対する批判的意見が高まったことを受け、真の金融プロフェッショナルを育てる目的で2016年に必須科目として設置されました。

既出の通り、年間を通じて4回の授業があります。毎回の授業に向けて、プレゼンテーション作成やエッセイ作成といった準備課題がグループに課されます。教科書は、Stephen Davis、Jon Lukomnik、David Pitt-Watsonによる「What they do with your money」です。

MiFのPre Module (MiFFT2017)

MiFのPre Module(8月中旬から9月初の2週間)では、AccountingとStatisticsの基礎的学習およびプログラムを通じてのビジネススキル開発プランの策定を行います。Personal Assessment and Developmentのみ、Pass/Failの評定がなされます。

 

Preparatory Accounting

貸借対照表フォーマットと損益口座を使用した取引の仕訳を中心に、会計の基本を学びます。簿記会計関連の有資格者は免除を申請できますが、会計にまつわるテクニカルな英語を機会としても有益です。教科書はStickney and Weilの「Financial Accounting: An Introduction to Concepts, Methods and Uses」です。

 

Preparatory Statistics

各種ファイナンス理論の前提となる確率統計の基礎学習とExcelおよび定量分析ソフト@Riskを使用した回帰分析、シミュレーションおよびリスク量計算の実践練習を行います。レクチャーに加え、PCルームでの演習が用意されています。

 

Personal Assessment and Development

組織論やリーダシップ論の学習と科学的な自己分析を踏まえて、自らの弱点を把握し、MiFプログラムを通じた自己啓発プランを策定する授業です。アカデミックな修士課程ではなく、ビジネススクールとしての特徴を踏まえた授業です。

事前にプログラムオフィスの指示に従って、上司、部下、同僚の合計15名程度に対して自分自身の360度評価アンケートを実施する必要があります。また、最終課題としてA4用紙2~3枚程度の自己啓発プランの提出が必要で、Pass/Failの評定がなされます。

MiFの必修科目(MiFFT2012)


MiFの必修科目は、、Investments、Financial Accounting and Analysis、Corporate Finance and Valuation、およびPersonal Assessment and Developmentから構成され、9月上旬から12月上旬までの間受講します。

Investments

基礎的な現在価値計算に始まり、Fixed Income、Stock Valuation、ポートフォリオ理論、CAPM (ファーマフレンチを含む)、オプション価値計算 (ブラックショールズを含む)までの広範にわたる内容を、9月上旬から10月中旬までの1カ月半で集中的に学びます。授業は週2回およびTeaching Assistantによる週1回の補講があります。これに加え、毎週大量の課題が課されるなど、質・量ともに大変ハードな授業ですが、課題を通して効率的に知識を身に付けることができます。教科書は、Zvi Bodie、Alex Kane、Alan J. Marcus、McGraw-Hillによる「Investments」を使用します。

Financial Accounting and Analysis

Pre Moduleでの基礎的な会計知識があることを前提に、収益・費用認識等の財務諸表論、退職給付やリース等のオフバランス会計、税効果会計、資本会計、連結会計、企業結合会計までの広範にわたる内容を、USGAAPおよびIFRS双方をカバーしたうえで、広くかつ深く学びます。授業は週1回で9月中旬から12月上旬まで3カ月弱で集中的に学びます。また毎週、実際のケースを元にしたグループ課題提出があり、様々なバックグラウンドの、経験豊かなスタディーグループメンバーとともに結論を導くため、実際の企業経営を意識した深い議論をすることができます。加えて、授業で取り扱った内容に関連する時事トピックの提出もあり、選ばれたトピックについては、クラスの中で学生がプレゼンを行うこととなっています。なお、教科書はStickney and Weilの「Financial Accounting: An Introduction to Concepts, Methods and Uses」を使用します。

Corporate Finance

MM理論、Trade-off theory、Pecking-order theoryに基づく最適負債・資本構成、利益還元政策、資本コスト、DCFおよびMultiple等の企業価値評価までを10月半ばから12月上旬までの1ヶ月半、週2回のレクチャー+週1回の補講で集中的に学びます。授業は、レクチャーおよびケース分析から構成され、他の授業同様、毎回の予習、復習とケース分析が欠かせません。加えて、個人課題提出と、最後の授業で行うValuationのグループプロジェクトの準備で相当な勉強量が必要です。教科書は世界のファイナンス従事者のバイブルとされる、当校のRichard Brealyの「Principal of Corporate Finance」(日本語訳本『コーポレートファイナンス」)を使用します。教授のクオリティーもさることながら、実際のビジネス現場を題材にしたケース分析をもとに、ファイナンス分野で実務経験を豊富に積んだクラスメート同士で熱い議論も行います。Group Projectで行うValuationは、企業を1社抽出し、Industry Analysis, Business Strategyとともに、将来キャッシュフローの予測、資本コスト計算、DCF評価、MultipleおよびRisk Analysisまで含めた本場アナリストレポートに匹敵するレポート作成とプレゼンテーションを行うというもので、授業で学んだ理論を実践に活用する、実務に即したカリキュラムとなっております。

Personal Assessment and Development

本科目は、ファイナンスと関連しないものの、留学後のキャリアを考えた場合に必須となる、組織論やリーダシップを3日間で学ぶ授業です。レクチャーに加え、事前に準備した、自分自身に対するこれまでの上司、部下、同僚からの360度評価を元に、自身の強み、弱みを認識した上で、Teaching Assistantによる個別フィードバックがあり、自身の目標設定とそれに向けた具体的な能力開発、取り組み、ステップを具体的にマッピングするという内容です。特に、個別フィードバックは、360度評価の結果に基づく科学的アプローチも活用し、将来の自身のキャリアステップを考える上でも大変実りが多い授業です。

MiFの選択科目(MiFFT2012)


MiFでは、30を超える授業の中から、自身の興味、これまでのキャリア、今後のキャリアと関連する7~10科目の選択科目を受講します。選択科目はファイナンスに加え、マクロ経済、ストラテジー、アカウンティング、マネジメント分野等を含めた幅広い授業が選択可能です。なお、成績等一定の条件を満たし、各分野のPractical Moduleを受講した学生には、Concentrationが授与されます。また、選択科目は他のコース(MBA, Sloan Programme, Exective MBA等)の学生とともに授業を受け、グループワークを行うため、多様なバックグランド、ナショナリティーを持つ学生とともに切磋琢磨できる大変贅沢なカリキュラム構成となっております。以下に、選択科目の一部を紹介します。

 

Corporate Finance


 

Advanced Corporate Finance

Core CoursesのFinanceで学んだ理論を活用して、資金調達や投資判断をより的確に行うことを目的とした大変実践的なコースです。学生は数人のグループに分かれ、毎週与えられるケースをディスカッションしレポートを提出したうえで授業に臨みます。授業ではそのケースについてさらに深いディスカッションが展開され、非常に深く理論を理解することができます。投資意思決定の際のReal Optionの活用方法、オプション理論も活用した最適負債資本構成、利益還元政策等、理論を実ビジネスに展開する上で必要不可欠な概念を習得します。また、グループ及び授業でのディスカッションは大変レベルが高く、ワークロードはとても重いですがそれに十分見合う実力を身につけることができます。本コース修了時には、投資銀行等においてファイナンス業務を自信を持って行えるようになるため、大変人気のあるコースです。


Mergers, MBOs and Other Corp. Reorgs

MBOやM&A等、企業再編に係る事例をアカデミックな視点で分析し、その背景にあるコンセプトや理論的な枠組みを学びます。また、実際に企業再編に関わった投資銀行家や経営者をゲストスピーカーとして招き、企業再編は現場でどのように行われているのかを直接学ぶことで、アカデミックな視点と実務における論点との関係を確認することができます。

Private Equity and Venture Capital

Private equityのストラクチャー、デューデリジェンス、企業評価方法、Exitまでを、レクチャー、ケース分析およびゲストスピーカーによるスピーチ等で学びます。ケースは、Private Equityの現場で実際に直面した問題をケースとして作成されているため、大変実践的です。また、実際にケースで扱ったファンドの人間がクラスで講演を行う等、テクニカルなバリエーションにとどまらずPrivate Equityの現場で起こっていることを肌で感じることもできます。

 

Investment


 

Equity Investment Management

アセットマネジメント、エクイティーリサーチおよびトレーディング関連のキャリアを志向する参加者向けのコースです。インベストマネジメント分野における重要な理論を習得するとともに、実務的なスキルを身につけることを目的としています。コース終了時には、戦略的なアセットアロケーション、最適ポートフォリオ、ヘッジファンド、リスク測定、ファクターモデル、アクティブパッシブ運用およびファンドマネジメントに関する広範な知識を身につけることができます。また、ケースを通じて、学んだ原理原則を実ビジネスに当てはめ、効果的に学ぶことができます。さらに、講義の中では、著名なファンド機関や研究機関からのゲストスピーカーを招聘し、示唆に富むスピーチを聴くことができます。

 

Quantitative


 

Derivatives

先物、スワップやオプションなど、デリバティブに関する熟練したユーザーとなるために必要な知識とスキルを身につけるためのコースです。主な学習内容は、デリバティブの効果や活用法、プライシング、ヘッジ方法などですが、よりエキゾチックな商品や、クレジットデリバティブ、ストックオプションなど、この分野における最近の革新的な動きについても学習します。またLTCMやベアリングなど、デリバティブに絡んだ劇的な事件についての解説を聞くこともできます。授業では数式や計算を多用し、またグループワークでもPCを使用した様々な課題を毎週こなす必要があり、学生の負担は決して軽くありません。しかし、このコースを履修すれば、デリバティブの土台に関する確固たる知識を獲得することができます。

Fixed Income Securities

債券の持つ性質を数理的に理解することを目的とした本コースでは、主に、金利リスク管理や変動利付債及びオプション付加型債のプライシング等、について学習します。授業は主に、各種債券をいかにプライシングするかという投資家の視点から行われますが、債券発行による資金調達を企業が検討する際にも同種の問題に直面することに鑑みれば、コーポレートファイナンスの分野を中心に学習したい人にとっても必須の知識と言えます。

MiFのPre Module(MiFFT2012)


MiFのPre ModuleではAccountingとStatisticsの基礎を8月末から9月上旬の2週間で集中的に学びます。

 

Preparatory Accounting


財務三表 (BS、PL、CF)の基本的な概念、財務諸表分析方法等を、レクチャーおよびグループ演習を通じて集中的に学びます。IFRSおよびUSGAAPの双方をカバーするとともに、教科書はStickney and Weilの「Financial Accounting: An Introduction to Concepts, Methods and Uses」を使用します。

Preparatory Statistics

ディストリビューション、リグレッション等の統計の基礎概念の習得とともに、@Risk等の定量分析ツールを使い、リグレッション、センシティビティアナリシス、モンテカルロシミュレーションなど、様々な不確定要素が絡む事業判断、投資判断において科学的に意思決定方法を学ぶコースです。予備知識がなくてもしっかりと学べるよう、レクチャーに加え、個別演習、PCルームでの演習が用意されています。

(c) LBS Japan Club 2012▲ ページ先頭に戻る