交換留学について

LBSでは、MBAプログラムの2年目の前半か後半に協定校のMBAに交換留学することができます。交換留学できる協定校は35校ほどあり、代表的なMBAプログラムは北米でWharton、MIT、Kellogg、Colombia、UC Berkeleyなど、アジアではNUS、HKU、 HKUST、CIEBSなど、その他ヨーロッパ、南米、オセアニアのMBAプログラムに留学できます。(詳しくは下記リンクを参照ください) 交換留学に行く理由は、1)特定のビジネス・エリアを学ぶため、2)その地域での就職活動のため、3)新しい言語を学ぶため、4)せっかくの機会だから楽しみたい、など様々です。私の友人もUCLAでエンターテインメントを勉強したい、Berkeleyでスタートアップを試したい、ColombiaかNYUでニューヨークを楽しみたい、HKUで中国ビジネスについて学びたい、などの理由で交換留学しています。各学校に数名の枠がありますので、LBSの2年生の約30%が交換留学制度を利用しています。LBSと交換留学を組み合わせて、自分にあったプログラムを設計することができます。

 

私は国際機関やソーシャル・ビジネスに興味があり米国のワシントンDCのGeorgetown大学のMBAプログラムに留学しています。ワシントンDCには世界銀行、IMFなどの国際金融機関の本部があり、最近人気のある社会的責任投資を行うファンドや財団も多く、この方面に興味のある方には留学する素晴らしい環境です。GeorgetownのMBAではSocial Innovationというクラスで社会企業家の視点を学び、Corporate Social Valueのクラスで経営者目線で持続可能なビジネスについて学び、Private Public Partnershipのクラスでは新興国でどのように政府やNGOと協力しながらビジネスを拡大するかというテーマで勉強しています。また大学経由で世界銀行グループの国際金融公社(IFC)との共同研究に参加することができ、現在パートタイムのインターンのような形でIFCの実際のプロジェクトを手伝っています。

 

Georgetown 大学ではMBAプログラムだけでなく、大学全体の様々なイベントに参加できるのも魅力です。特に外交・政治において最高峰の研究機関なので、毎週のように国際機関の代表や各国首脳のスピーカーイベントがあります。また外交政策大学院の授業も聴講することでき、MBAプログラムでは中々出会わなかったパブリックセクターの人々と議論するのは新鮮な体験です。

 

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交換留学は素晴らしい経験ですが、同時にLBSがいいなと思う場面もあります。特に違いを感じるのは、授業の進め方です。米国MBAは教授が圧倒的な主導権を持っているため、学生の発言も教授と学生の質疑応答になってしまいます。教授がしっかりポイントを押さえてくれるため授業内容は大変分かりやすいのですが、授業が脱線することがなく、少々物足りなく感じることがあります。またダイバーシティの面でも、アメリカの価値観だけで授業が進められていることに違和感を感じることがあります。例えば、企業の経営理念について経営者が心からMotivationがありAuthenticで Beliefがあれば経営のPurposeになると教授が教えていました。個が主体で、うまくいったらヒーロー、失敗しても再挑戦のアメリカ文化では、自分が信じること=経営の意義となるのでしょうが、そもそも何が社会的に正しいのか、自分の行動は周りにどのような影響を及ぼすのか、という議論が欠如しているように思いました。アメリカの同一な価値観の中にいると、物事をシンプルに捉えすぎて思考が浅くなってしまう危険性を感じました。

 

LBSでは学生が教授の理論に挑戦したり、学生同士の議論が活発になることもあったので、授業中に予想もしていなかった学びがありました。特に議論が活発になると、学生がそれぞれ経験や自分の国でのはこうなるという話を共有するので、活発なディスカッションがとても楽しかったです。そのような授業では、授業そのものから明確な答えが見つかるというよりも、授業を通じて新たな気付きがあり、新たな疑問が増えることを多く経験しました。今振り返ると、世界には様々な視点があることに気が付き、考え続けることの大切さを学んでいたような気がします。このような環境はトップのビジネススクールの中でも、特段LBSならではの環境だと思います。LBSでは、学生の平均年齢やキャリアの経験年数が多いだけでなく、全員がMinorityというダイバーシティがあるからこそ、お互いから学び合うMBAの醍醐味を存分に感じることができるのだと思います。

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S.N.

交換留学協定校のリンク

https://www.london.edu/education-and-development/masters-courses/mba/programme-content/international-exchange#.Vj1e0_-FMcE

LBS・ロンドンのスタートアップ環境

スタートアップやベンチャーキャピタルに興味のある人向けに、今回はLBS、ロンドンのスタートアップ環境についてご説明したいと思います。

 

■学内・授業

スタートアップに関連する授業としてLBSには下記のような授業が存在します。

Core Course

– Discovering Entrepreneurial Opportunities (DEO)

 

Elective Course

– New Venture Development

– Private Equity & Venture Capital

– Managing the Growing Business

– Financing the Entrepreneurial Business

– New Technology Ventures

– Entrepreneurship Summer School

– Pathways to Start-up Success

 

必修授業のDEOは、スタートアップに関して、ビジネスチャンスを見つけるためのフレームワークやデザイン思考、リーンスタートアップ等の基礎的な知識を学ぶ授業で、最後に各Study Groupで一つのビジネスアイデアを考えて、それをエンジェル投資家やVCにピッチを行うというイベントを開催します。チームによってはアイデアだけでなく実際にプロトタイプを作ったりするところもあり、非常ににぎやかで面白いイベントです。

 

また参考までに、選択科目についても一つ紹介すると、Financing the Entrepreneurial Businessは、実際に3iというVenture Capitalに所属していた方が講師を行っており、授業で扱われるケースも3iが実際に行った投資の話が用いられることもあります。非常に具体的かつ現実的な観点からスタートアップに対する投資を学ぶことが出来る、人気の高い授業の一つです。

 

■学内・授業以外

1.クラブ活動

LBSのクラブで、スタートアップに関連する主なクラブは、Entrepreneurship clubになります。同クラブは、Tell seriesという、ロンドンにおける起業家の方を招いて、スピーチとネットワーキングセッションを催すイベントを定期的に行ったり、ロンドンで活動するVC、アクセレレーターを紹介するイベントを運営したりしています。またそれ以外にも、LBS Hackathonというイベントを開催して、数日間かけて学生やエンジニアと一緒にチーム組成し、ビジネスアイデアを練り上げ、プレゼンテーションを行うイベントの運営を行っています。

 

またEntrepreneurship club 以外にも、Tech & Media clubがDublinやBerlinに訪問して、現地のスタートアップやtech系企業を訪れるトレックを運営したり、プログラミングを一から学ぶ講座を開催したりしていて、スタートアップに関する学内のイベントは、数多く存在する状況です。

 

2.その他

クラブ活動以外では、正規の授業ではない形で、学校が起業を考えている人向けに、関連する情報セッションを定期的に開催しています。例えば、企業に関する法務や会計の基礎知識、またLBSのアラムナイで実際に起業した方との交流セッション等です。

それ以外にも、学校として有望なスタートアップには、メンタリングを提供したり、学校の施設を卒業後にも期間限定で利用できるようにしたり、起業家向けサポートも行っています。

 

■学外

LBSの大きな魅力の一つが、ロンドンの都市のど真ん中の立地というロケーションで、学外のロンドンにおけるスタートアップ環境に簡単にアクセス出来ます。

 

有名な場所としてGoogle Campus(Campus London)やWeWork等のスタートアップ向けのワーキングスペースがロンドン東部に立地しており、ピッチコンテストやスタートアップイベントが、毎週何らかの形で行われています。またそれ以外にも、MeetupというWebサービスにおいて、様々なコミュニティとそれが開催するイベントが紹介されており、その中にはスタートアップに関するものもたくさん存在しております。

 

LBSはカリキュラムが非常にフレキシブルで、かつ授業による拘束時間が長くないため(早期で卒業を考える場合は少し異なります)、授業後に上記のような場所に出かけて、イベントに参加する時間を捻出することは十分可能です。また、人によっては学期中にパートタイムでインターンシップを行う人も珍しくないです。そのような学外の活動が行いやすいのはLBSの特徴の一つと言えるでしょう。

 

スタートアップ、アントレプレナーシップの盛り上がりは、近年多くのMBAスクールのトレンドとなっていますが、LBSに関しても同じ傾向が見られます。スタートアップと言えば西海岸がやはり有名ですが、ヨーロッパ、ロンドンのスタートアップ環境は、米国とは異なるエコシステムを作り上げて急成長しており、有望なマーケットと言えるでしょう。

class of 2016 H.M.

 

参考

LBS Entrepreneurship club http://clubs.london.edu/entrepreneurship/about/

Campus London https://www.campus.co/london/en

wework https://www.wework.com/

Meetup http://www.meetup.com/ja/

London Startup Digest https://www.startupdigest.com/digests/london

MBA1年目を終えて思うこと

2年目のMBA生活もスタートしてから約一か月が経ちましたが、キャンパスや図書館には我々の1年後に入学したMBA2017の生徒達であふれており、自分達も1年前はそうだったのだなと懐かしくもあり、またこの1年はあっという間に過ぎたなと改めて感じました。

 

区切りの1年が終わったということで、自分が入学前にLBSに対して抱いていたイメージと実際にプログラムを1年経験してみて、何が違い、また何が合致していたかを、あくまで私見で書いてみたいと思います。この夏にLBSへのアプライを検討されている方と接する機会があり、授業の詳しい内容よりもLBSのMBAプログラムの特徴や雰囲気を知ってもらう方が面白いのではないかと思ったからです。
同級生のHM君には授業に関する情報を発信すると約束していましたので、最後に今期取っている授業の一つをご紹介したいと思います。

 

入学前のイメージ通りだったところ
1.ダイバーシティ
LBSでは各クラスとスタディグループで国籍ができるだけバラバラになるように配慮されていることは皆さんご存知だと思いますが、これにより色々なバックグラウンドの人とどうやって作業を進めていくかということを体験できたと思います。個人的には今までアメリカ人とばかり関わりを持っていたので、特にヨーロッパの各国、アラブ系の国、また南米の国の人達と付き合えたことが大きな財産となりました。これだけのダイバーシティの中で生活していると、自分の中で持っていた物事に対するスタンダードなアプローチというものは崩され、個の強さを尊重しながら、補完して進めていくということが如何に大事かということを、身を以て知ることとなりました。また自分自身や、日本という国を客観的に見ることができ、その長所/短所を広い視点で考えさせられたことも大きな経験です。

2.ファイナンスが強い
私はファイナンスのバックグラウンドが全く無かったため、ファイナンスが強いといわれているLBSに進学を決めたのですが、ファイナンスの街ロンドンの名に恥じない講義/教授陣をLBSは提供してくれます。必修のCorporate FinanceはMBA2016 Core Teaching Award Winnerに輝いたEdmans教授が教鞭をとり、レベルの高い授業を提供してくれましたし、選択科目ではかなり専門的なFinance関連の講義を選ぶことができるため、非常に満足しています。ロンドンにはFinance関連の会社が多く集まっているため、各講義のテーマに合致した一流Firmの方達が講師やゲストスピーカーとして来校してくれることはLBSの魅力の一つです。講義で取り扱ったケースに実際に携わった方が来る場合もあり、ケースからは読み取れない裏話や、現場感を教えてもらえることはLBSならではだと思います。


入学前のイメージと違ったところ

1.忙しさ
MBAはその地獄の受験プロセスの印象も引きずり、実際のプログラムも毎日深夜まで予習復習に追われ、寝る暇が全くないという覚悟を持って入学式に挑んだことを記憶しています。ところが授業は週5コマしかなく(1コマが2時間45分と長いのはLBSの特徴だと思いますが)、授業の予習復習だけを考えれば十分な時間があります。夏の説明会などで確かに先輩たちが「LBSは割と余裕のあるスケジュールだよ」とおっしゃっていたことは記憶していましたが、最初の頃は夕食前までには大体の勉強が終わり、その後同級生達と夕食やパブに飲みに行けてしまったので、正直拍子抜けした記憶があります。ところが段々と生徒たちは授業以外の活動に積極的に参加していきます。プロフェッショナル・クラブのエグゼクティブ・メンバーになり企画/ファンドレイズ/運営を行ったり、インターンの準備をしたり、企業が用意するコンペティションに参加したり、各国を訪問するTrekを企画したり、すごい人ではいきなり起業したりと様々です。入学式の際にProgramme Directorが言っていたことを今でも覚えていますが、LBSは生徒一人一人が自主的にComfort Zoneを脱出することを期待しており、それを可能にするためのネットワークや機会は学校から多く提供されているように感じます。勝手に課題が降ってきて忙しくなるというよりも、自分で何をTakeしていくかという選択の幅が大きいことが特徴である気がします。MBA生は皆Takeし過ぎる傾向にあるようで、一度は忙しすぎて崩壊するようですが。かくいう当方も期末試験直前にビジネスコンペ二つに出た際は結構辛かったことを記憶しています。

2. コールドコール
MBAの名物といえばコールドコールですが、LBSではクラスが80人と多いこともあり、振り返ってみるとあまりコールドコールをされた記憶が無いなあというのが現状です。教授陣もコールドコールを連発して、皆の意見を抽出するというよりは進んで手を上げる人達をピックして意見を求めるというスタイルが多く、多くの授業では結構決まった人達が発言しているように思います。Class Participationも全体のグレードの20%程度と他のMBA校に比べて比率が低い(その代わりグループワークの比率が高い)ので、発言を特にしなくても成績に支障はないですが、しっかりとケースを読み込み、ディスカッションに貢献しないと自分の学びも半減してしまいますので、ここでもLBSは生徒の自主性に任せている感じがします。もちろんトップの成績を取るにはこのClass Participationが鍵になりますので、Dean’s Listに選ばれた生徒達はやはりクラスでの発言が多かったなあという印象です。

 

授業紹介:Managing Corporate Turnaround (選択科目)
今期の授業でまだ全10回の内4回しか消化していないのですが、当授業について興味をお持ちの方がいらっしゃるようなのでご紹介します。教授は戦略/アントレ系のAdjunct Associate Professorで、今年LBSとINSEAD両校でteaching awardを受賞したRupert氏が担当しています。確か学部はイギリス文学を専攻していたと言っていた気がしますが、コテコテのBritish Englishでジョークを交えつつディスカッションをファシリテートしていきます。題名の通り企業再生をテーマにしたケースをベースとした講義であり、毎回ケースの要点をまとめたペーパーを授業開始前に提出します。最終講義までに2,3名のチームを組成して、実際に再生した企業に対する分析レポートが50%を占める課題として出されています。加えて事前リーディングとしてCorporate Turnaroundと題する書籍を第1回目の授業開始までに読んでおくというものがありました。

 

講義で扱うケースは大企業から中小企業、業界はリテール、インフラ、非営利、製造業、サービス業と幅広く、またその企業のdistress段階も様々です。第3回目の講義はadministrationに入った企業を若いコンサル出身の人が買い取り、企業再生させていくというケースを扱いましたが、その当人が講師として教壇に立ち、当時の資金調達、再生プランのインプリメンテーションの経緯や、各ステークホルダーとのタフなネゴシエーション等を際どいところまで話してくれたため、大変興味深かった回でした。次週の講義では逆にinsolvency practitionerをゲストスピーカーとして招き、sell side側の意見を聞きながらディスカッションを深めていったので、様々な関係者の利害がぶつかる中で再生プランを進めていく方法を具体的に学べたと感じています。今後もグループに分かれてロールプレイ(PE, 銀行, ヘッジファンド、ターンアラウンド・アドバイザー)を実施する回もあるようなので楽しみにしています。

 

以上ダラダラと書いてきましたが、皆様の何かの参考になれば幸いです。再三になりますがこれは当方の私見で書いておりますので、もし興味をお持ちいただいた方は他の在校生、卒業生にコンタクトしていただければ幸いです。

TK

LBSと米国ビジネススクールについて

今回は、LBSと米国のビジネススクールの違いについて私自身の経験から語りたいと思います。私は、LBSに留学する直前まで、米国のビジネススクールで1年間勉強していました。派遣元会社の方針など紆余曲折があり、現在は2校目のビジネススクール、LBSで学んでいます。

表題の件については、すでにさまざまな場面で語られていて、すでに皆さんもご存知かと思いますが、私自身の実感を基に少しお話させていただきたいと思います。LBSと米国ビジネススクールの比較と言いつつ、米国については私が通った米国ビジネススクール1校の体験をベースとしているため、少し偏った意見もあろうかと思いますが、ご容赦ください。

 

 

①カリキュラム

 

まずはビジネススクールの根幹、カリキュラムについてです。欧州、米国に限らず、たいていのビジネススクールでは、講義が「Core(必修科目)」と「Elective(選択科目)」に分かれています。必修科目でビジネス知識の基礎を習得し、選択科目では自分の興味にあわせてその知識を専門的に深度化します。

必修科目の内容についてですが、私が米国ビジネススクールで学んだ科目とLBSで学ぶ科目に大差はありませんでした。米国のビジネススクールでは、必修科目を入学から短期間で修了するようなハードプログラムになっていることが多いのですが、LBSでは1年間かけてゆっくり基礎知識を習得し、同時に選択科目も履修するといった具合です。

一方、選択科目については多少差が出てきます。例えば、LBSはファイナンスに強いスクールであると言われており、選択科目のラインナップを見てみると、ファイナンス科目の多さが目につくと思います。しかし、だからといって他のマーケティングやマネジメントを学べないのかというとそうではありません。私が米国ビジネススクールで履修したファイナンス以外の分野についても、LBSで充分に学ぶことが可能です。

したがって、各スクールの特徴で「○○に強い」と言われる場合、○○を中心にしか学べないのではないか、という危惧は必要ありません。どのスクールに行かれてもビジネス分野全般が学べます。

 

 

②カリキュラムの密度

 

それでは①のカリキュラムをどのようなスケジュールでこなしていくのでしょうか。選択科目は学生自身の興味に応じて履修しますが、必修科目はスクール側から予め時間割を決められることになります。

まず、LBSでは約1年かけて必修科目を修了させ、必修科目と選択科目を同時並行で履修するスタイルが取られています。一方、米国のスクールでは、私の通っていたスクールを含め、はじめの半年で必修科目を終わらせ、その後は選択科目のみを履修するというスタイルが多いように思います。

どちらが自分のスタイルに合うかは人それぞれだと思いますが、私の場合、米国のスクールに在籍していた当時は、毎日遅くまで(朝近くまで)予習に追い立てられ、講義内容を消化したとは言い切れない時もありました。

上述した通り、LBSの時間割は米国スクールとは異なっており、比較的余裕をもったスケジュールになっています。したがって、学業以外の課外活動にかけられる時間も比較的多く取ることができます。しかし、米国のスクールのように勉強する環境をスクール側が作り出してくれるわけではないため、自覚をもって行動しないと学びが少なくなってしまう危険性もあると感じています。

 

 

③ダイバーシティ

 

欧州と米国のビジネススクールで最も注目されている違いは「ダイバーシティ」かと思われます。実際、私もこの違いについてはかなり感じているところです。

まず、スタディグループの構成メンバーが大きく違います。LBSでは5人もしくは6人のメンバーの国籍が全員異なるように意図的に割り振られており、私のスタディグループのメンバーは、イギリス人、オーストラリア人、カナダ人、スイス人、インド人と私の6人グループです。一方、米国スクールでの私のスタディグループのメンバーは、アメリカ人3人にインド人と私、という構成でした。

米国スクールにいたときは、スタディグループの半数以上がアメリカ人ということもあり、彼らは言語や文化的なバックグラウンドが似通っているため、課題やプロジェクトを彼らだけでリードすることも多かったと思います。したがって、インド人と私は絶えず貢献する機会をうかがいながらチームワークを高めようとするのですが、知らないうちにアメリカ人同士で話をして課題を終わらせてしまうなどなかなか苦労しました。

現在のLBSではメンバーの国籍が全員違うため、米国スクールであったようなことはありません。その分、課題やプロジェクトを終わらせるのにかかる時間は倍以上になっていますが、私を含め、全員がグループに貢献「しなければならない」土壌が備わっており、グループ全体で何かを成し遂げているという一体感を感じることができています。

この点についても皆さん自身がどちらの環境を好むかによると思います。米国スクールのマイノリティの中で自分の存在感を発揮するためにもがき、自分自身のステイタスを獲得していくスキルは、仕事や社会においても当然必要とされるため、米国スクールは非常に良いトレーニングの場になるでしょう。一方、LBSではこれ以上無いインターナショナルな環境で、一つの物事をグループメンバーと協力して進めていく経験を積むことができ、これはすなわちインターナショナルな環境でいかにビジネスを進めていくのか、ということの予行演習になるはずです。

 

 

④課外活動(クラブ活動など)

 

この点については、スクールによって全く異なるということを承知の上で書かせていただきますが、私の経験上、概ね以下のようなことが言えるのではないかと感じています。

LBSはそのダイバーシティを反映するかのように、クラブ数はかなり多く、プロフェッショナル(Consulting Club, Marketing Clubなど)やリージョナル(North America Club, Japan Clubなど)なものを含め充実しています。特にリージョナルなクラブについては各国のビジネス界とコネクションを持っているクラブも多く、就職活動をする学生にとっては一つの有効なツールとなっているようです。

一方、私が通っていた米国スクールのクラブはプロフェッショナルクラブが多くを占め、リージョナルクラブはあまり活発に活動していませんでした。しかし、プロフェッショナルクラブは米国のビジネス界と強力なコネクションを持っており、米国の有名企業の担当者がスクールを訪れ、講演なども行っていました。米国に就職希望の方は、これらのメリットが享受できる米国スクールが有利かと思われます。

就職活動を行わないとしても、クラブ活動はさまざまな経験をできるいい機会になるため、MBA生活の中でも非常に重要な要素だと思います。カリキュラムだけでなく、志望校のクラブ活動がどのような状況なのかも是非調べてみて下さい。

 

 

以上、LBSと米国ビジネススクールの両方に在籍した経験から語らせていただきました。書いてみて感じるのは、世間で言われている「欧州と米国ビジネススクールの違い」と私が実際に経験し、感じた違いは大きく異なるものでは無いということです。これらのことも踏まえ、志望校選択の参考にしてもらえれば幸いです。

 

 

日本は猛暑ということですが、ここロンドンでは夏真っ盛りだというのにかなり涼しい日が続いています。

アプリカントの皆さんはこれからMBA受験も佳境に入るということで体力的にも厳しい日々が続くと思われますが、お身体に気をつけて頑張って下さい。

ロンドンから皆さんの志望校合格をお祈りしています。

 

MBA2016  S.K.

MBA Tournament

 1か月ほど前となりますが、5710日にかけて、フランスのHEC Parisに行われましたMBA TournamentというイベントにLBSの一員として参加致しました。此方は、欧州のMBA Programを持つ学校(約15校)が20種目ものスポーツイベントを通じて競い合う運動会の様なもので、毎年HECの主催で5月辺りに開催されております。また、夜には必ずパーティーが開かれ、毎晩クラブの様な会場で狂ったように飲み続ける人もいます。日中はスポーツ、夜はクラブ、まさに体力の限界が試されます。

 

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スポーツ&パーティー好きのLBSのメンバーはこのイベントには命を懸けているといっても過言ではなく、今年も昨年に引き続き優勝を目指し約230名ものプレイヤーがHECに乗り込みました(各校の正確な人数はわかりませんが、50人程しか来ていない学校もあることを考えるとおそらく最大規模かと思います)。その勢いといいますと、あらゆる場所で大量のLBS生の応援が他校の応援を圧倒しており、他校に申し訳なくなるほどのものです。

 

結果は、今年もLBSの優勝でした!矢張り学生の母体が大きい為か、どの種目にも能力が突出した選手が何名か参加しており、約3分の14分の1の種目でLBS1位となりました。ただ、過去8年ほどの優勝校の歴史を見たところ、優勝は開催校のHECが約4割、LBSが約6割という状況で、いつか他の学校から人数制限を設けるべき等のクレームが来るのではないかとひやひやしています…。

 

私が参加したバスケットボールは残念ながら4位という結果に終わりましたが、久しぶりにスポーツを真剣に取り組むことができ、とても爽快で良い経験となりました。ただ、その代償は大きく、その後23日は体を動かす度に体中痛むという情けない状態となってしまいました。30代を目前にして今後スポーツ、延いては自身のPhysical Conditionとどのように向き合っていくか…深く考える良い機会となりました。

 

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このイベントの大きな良い点は、友人のネットワークを更に広げることができることです。同じ種目に参加しているLBSの同級生は勿論そうですが、他の種目のLBSの同級生、また同種目の他校の学生、また他校の日本人学生等、34日の中で交流の機会は山の様にあります。その為、ロンドンに帰った後は心身ともに疲れ果ててしまうのですが、その達成感は他のイベントでは得難いものです。

 

LBSの入学を目指されている方々は、入学された暁には是非LBSDefending Championの座を今後も保持してもらいたいと思います!

 

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(c) LBS Japan Club 2012▲ ページ先頭に戻る