MiFFT2019受験体験記 / 社費・政府系開発援助機関

1.      基本情報

A)        職歴:政府系開発援助機関11年(環境セクター、鉄道セクタープロジェクトファイナンスの案件形成、実施監理)

B)        留学形態:社費

C)        英語・海外経験:東南アジア・大洋州、南アジア(駐在、出張ベース)

D)       受験校:LBS3

E)         合格校:LBS

F)         GMATスコア:650V30Q48

G)        IELTSスコア:7.0L6.5R7.5, W6.5S7.0

H)       奨学金:無

I)          LBSへのキャンパスビジット:無

 

2.      Why MiF?

これまでの職務バックグラウンドを踏まえて今後のキャリアパスを考えた際に行きついたのが、ファイナンスの専門性を高めるということでした。学部は法学部出身でファイナンスの学問的バックグラウンドがなかったため、これまでは業務の中で必要とされる基礎知識を独学で断片的に習得するにとどまっていました。今後のことを考え、体系的に基礎から学びなおしたいという思いが強く、留学を希望しました。

 

社内制度上、修士課程取得の場合は原則として1年間の留学しか認められなかったため、初めから選択できる大学院は限られていました。やはり金融といえば英国だろうという憧憬、アメリカはテロが怖いという家族からの反対(いやいや、ロンドンでもあったでしょう…笑)を踏まえ、イギリスに絞って大学院選びを始めることにしました。

 

筆者がプログラムを選ぶに当たり最も重視したのが、業務に直結する実践的な知見の習得という点でした。「私は留学を経て考え方が変わりました。実務で活かせるかどうかは別にして。」というようなタイプの留学を志す年齢(?)でもなく、業務内容に直結する特定の分野を集中的に勉強したいという強いニーズがありました。こうした前提で大学院を探していたところ、すぐにMiFにたどり着きました。幸いにも当時、同じ会社の職員や知人がちょうどMiFに在籍していたため、詳しくコースの内容等を聞くことができ、自分の要望にマッチした内容だと確信するに至り、応募することとしました。

 

3.      Why LBS?

大学院の募集要項等にも書いてありましたが、やはり金融センターであるロンドンという地の利を生かしたプログラムの提供という点が筆者にとって一番響いた点でした。上記2.でも書きましたが、個人的に、学術的な研究路線というよりかは、金融実務者の目線で理論をどう実践するのか、という観点に関心が高かったため、実務者を招いた講義も多く盛り込まれているという点に魅力を感じました。

 

加えて、上記2.のMiFの評価にも関連しますが、ミッドキャリア向けのプログラムという点も自分のニーズとマッチしていた点です。筆者は公的機関に勤務していますが、将来的にオペレーションの大きな伸びが期待できない一方、増大して多様化する途上国への支援ニーズに対応していくためには、民間金融と連携していく他はないと考えていました。そのため、民間で業務経験を積んだ仲間とネットワークを構築して学びを得るということも筆者の留学の動機でもありました。

 

4.      受験スケジュール及び準備

家庭の事情(日本で家を購入したばかりだったこと、長男がちょうど小学校入学のタイミングだったこと)もあり、海外留学の夢はあったものの、当初は国内の大学院への進学をメインで考えていました(当社は国内、海外両方選択可能)。しかし、夏頃になって突如、目星をつけていたコースが次年度開講されないことが発表され、改めて代替候補も探したのですが、あいにく国内には他に良いコースが見つかりませんでした。家族会議を重ねて海外留学を決意、その時点から上記2.に書いた海外の大学探しを開始したため、相当出遅れのスタートとなりました。

 

17年9月〜12月 社内手続きのやり直しと、大学選定、エッセイの準備に費やす。

 

18年1月初旬 年末年始の休暇で集中的にIELTSの勉強。年明けの試験を受け、7.0を取れたので、これくらいで大丈夫かと思い、終了。また、同時に志望校への出願をまとめて済ませる。

 

18年1月〜3月 留学経験者からGREの方が点を出しやすいと教わり、GREの勉強を開始。3月末に1回目の受験をし、Quantitativeはまあまあだった一方、Verbalの点が想定外に伸びなかった。

 

183月末 LBSインタビュー

 

184月 2度目のGREを受験するも、Verbalの点が上がるどころか下がり、かなり絶望感に打ちひしがれる。GREVerbalの語彙は通常使わないような単語が多く、付け焼き刃の勉強ではこれ以上劇的に点数を上げることは難しいと判断し、この時点でGMATに方針転換。

 

184月中旬 LBSから仮合格受領。

 

185月 大学へのスコア提出期限ギリギリのGMATテストを受験し、650点で提出。

 

5.      使用教材、予備校、カウンセラー

A)    IELTSは、先輩から使えると譲り受けた「新セルフスタディIELTS完全攻略」を繰り返し解きました。面接対策は、IELTS受験経験のある同僚にお願いして空き時間に訓練。

B)    GREGMATは、ともにコンパクトにまとまっていたアルクの「GREテスト完全攻略」、「GMAT完全攻略」を使用。あとは試験の公式サイトから無料でダウンロードできる模擬試験を解きました。

C)    カウンセラー等は使用する余裕(時間的、金銭的…)がなく、留学経験のある同僚数人に協力してもらい、エッセイのブラッシュアップのアドバイスと模擬面接をお願いしました。

 

6.      受験生へのメッセージ

私が受験時を振り返って感じることは、当たり前のことですが、受験に当たってどのような準備が必要になるのかを十分に余裕を持って調査し、詳細でなくてもいいので、大まかな工程表を作っておくべきであった、ということに尽きます。もともとそういった計画性を持つことが苦手な性分だったのですが、人生を左右するような大きな自分への投資なので、いかに仕事や家庭が忙しくても、もうひと頑張りが必要だったと感じています。

あと、筆者は家族(妻、子供2人)を連れて留学しています。単身で来ているクラスメート(筆者のスタディーグループは、6名中既婚者は筆者のみ!)とは、準備期間も含め、色々な意味で自由に使える時間が限られ、大変だった記憶は数知れません。ただ、家族がいてくれる事でプライベートは充実した時間を過ごせているので、全部ひっくるめて人生のマネジメントだと割り切り、頑張っています。ご家族をお持ちの方、どうか奥様のケアは十分に(笑)

実際入学してみると、勉強について行くのは大変ではありますが、能力の高いクラスメートに囲まれて勉強に集中できる環境に感謝しつつ、充実した日々を過ごしています。仕事、家庭、準備の両立はとても大変だと思いますが、頑張ってください!

MiFFT2019受験体験記 / 社費・保険

1.基本情報

A)    職歴:保険(企業融資担当、資産運用事業・子会社での海外事業の企画担当)

B)    留学形態:社費

C)    英語・海外経験:海外在住経験なし。業務経験は海外拠点とのメールや電話でのやり取り等。

D)    受験校:LBS(MiF)、Cambridge (MBA)、 Oxford (MBA)

E)    合格校(Waitlist除く):LBS(MiF)

F)    GMATスコア:710(V38、M49)

G)    IELTSスコア:7.5(R9.0、L8.0、W6.5、S6.0)

H)    奨学金:無

I)    LBSへのキャンパスビジットの有無:無

 

2.Why MiF?

筆者は派遣元で資産運用関連の仕事をしてきたのですが、ここ10年間で買収により会社もグローバル化し、将来運用部門を牽引していくポジションを展望するのであれば海外経験は必須と感じるようになりました。資産運用子会社に出向して海外事業に本格的に携わったのを機に一念発起して社費留学制度に応募し、幸運にも1年制MBAで留学する機会を得ました。

グローバル分散投資の中心はシティという印象を抱いていたこと、出向先にて英国の資産運用会社との合弁事業を担当したことから強い憧れのあったイギリスにロケーションを絞り、ファイナンスに強そうな1年制MBAを調べていました。当初LBSは2年制のMBAのため全く眼中にありませんでしたが、1年内に終了可能なMasters in Finance(MiF)という金融実務経験者向けのビジネススクールの色彩の強いプログラムがあることを知り、自分によりフィットしているのではないかと考え志望するに至りました。

具体的に惹かれた点をまとめると、以下の通りです。
①一般的な学部卒業生向けの金融修士のコースとは異なり、多様なバックグラウンドを持つクラスメイトと協業しながら学習する機会に恵まれている。
②学生は基本的に金融業界での実務経験を有するため、より実践的な議論ができ、形成した人脈も卒業後に生きやすい。
③金融業界のプロフェッショナルが登壇する機会も多く(シティに近接したロケーションがそれを可能にしている)、アカデミックな知識だけでなく実務的な知見を得ることができる。

 

3.Why LBS?

実務経験者向けのファイナンス修士課程という存在自体が珍しく、基本LBSの一択でしたので上記をご参照下さい。ただ、合格後に上司(米国M7-MBAホルダー)と話した際に、「年齢が上がるにつれてMBAで作った人脈が役に立つ局面が増えてきている。知識は陳腐化するかもしれないが、人脈は長く生きてくるので、アラムナイ活動が活発で歴史もあるLBSに行くことになったのはとても良かったと思う」と言われました。確かにLBS日本人卒業生をみていても、積極的に活動している印象を持ちますので、そうした文化が根付いているのがビジネススクールとしてのLBSの大きな魅力だと思います。

 

4.受験スケジュール及び準備

時系列順にまとめると以下の通りですが、ポイントは、IELTS→GMAT→エッセイという王道の攻略法を早期にあきらめ、同時並行で進めたことです。これによりスコアメイクに時間がかかったものの、最後は計画通りにアプリケーションを進めることが出来ました。大変ではありますが、期限が切られている社費派遣の方につきましては、可能な限り前倒しして取り組んでいくことを強くお勧めします。特に初期においては、TOEFL/IELTS以外の項目のハードルの高さが良くわかりませんので、早めにすべて手をつけて、どういう対策が実際に必要になるのか肌感覚を持って見通しをつけることで、効果的な受験プロセス管理ができると思います。

16年12月:社費内定。嬉しかった一方で、何をしてよいかわからず。クリスマス直前のA〇OSの説明会に行き、MBA受験の大変さを知り衝撃を受ける。

17年1~4月:IELTSの勉強に集中的に取り組むも初回OA6.5から全く変わらず、ややメンタルを病む。スコアメイクに相応の時間がかかることを痛感し、追い込まれないように、GMATとエッセイを同時並行で進めていく方針を立て、GMAT対策として5月からアフィアンスに通うこと、エッセイカウンセラーとしてBryanを選びエッセイもスタートすることを決意。

17年5~10月: IELTS ・エッセイを進めながら、5~6月にアフィアンスのGMAT講座(Verbal/Math)を受講。GMATは講座受講後にOGの問題演習を通して学習を進め初回(8/2)620→2回目(8/29)650→3回目(10/11)710と比較的順調に事が進む。一方で、IELTSは受講中に勧められた単語帳と多読に取り組んだ結果、リーディング力が伸長し、講座明けの7月に受けたIELTSOA7.0を達成したものの、その後目標とするOA7.5にあと一歩の結果が続き、もどかしい日々を過ごす。

17年11~12月:IELTSでようやくOA7.5を達成。MiFを含む志望校へのアプリケーションの提出を開始する。MiFからは11月中旬に早くも書類通過・面接のオファーがあったが、まったく面接の準備をしていなかったため、日程の引き延ばし工作をしつつBryanと急ピッチで面接対策を終える。11月末にMiFの面接を行い、よくわからない手ごたえのまま悶々と過ごすが、12月下旬にようやく首を長くして待った合格の連絡を受領する。

 

5.使用教材、予備校、カウンセラー

<IELTS>

・テスト対策として新宿にあるLINGO LLCのIELTS 7.5 Courseに通いました。コンパクトにまとまっており、効率的に必要なテクニックを習得することができたと思います。特にライティングの指導・添削を丁寧にして頂けるので大変助かりました。また講座受講後も勉強法について継続的にアドバイスいただいたのも大いに役立ちました。

・IELTSは小手先のテクニックが通用しづらいよくできた試験だと思います。私も純ジャパでしたので非常に苦労をしました。基礎的な英語力を高めない限りバンドスコアは上がらないので、問題演習よりも本質的な英語学習に時間を割くことをお勧めします。

・リーディング・リスニング・ライティング・スピーキングのどの側面も重要ですが、スコアメイクの失敗を避ける観点からは、まずリーディングを徹底的に鍛えることが重要だというのが英語学習において一番伝えたいメッセージです。具体的には、受験プロセスの前半で単語とアカデミックな文章の多読を最優先で行うことです(語彙+多読で1日2時間かけるぐらいでちょうどいいです)。高いリーディング力を早期に確立しておけば、TOEFL/IELTSのみならずGMAT攻略の確度を高めることにもつながりますし、万一GMATで失敗してもGREでのスコアメイクにスムーズに移行することができます。

・語彙については、私はiKnowというiPhoneアプリを中心に学習しました。このTOEFL Listeningコース、Readingコース、GMATコースのすべてのセットをやり、GREコースも8セット中6つを仕上げました。またZ会のAcademic 英単語シリーズ5冊を購入し4.5冊(上級編の理系編を半分まで取り組んでいたところで、GMATを攻略しストップ)をやりました。また、多読については、アフィアンスで勧めて頂いた書籍を中心に毎日継続して読みました。

<GMAT>

・GMATは日本語でやれば必ずしも難しい試験ではないと感じる方も多いのではないでしょうか。テクニックも確かに必要ですが、基本的には英語の読解力をどう高めるかにつきます。逆に言えば、リーディングができないのにいくら問題演習をこなしたところで砂上の楼閣ですので、OGやPREPを回す前に、少なくともIELTS/TOEFLのリーディングを満点で固定できるようになるまで語彙の学習と多読に相応の時間(と体力)を割いていくのが、遠回りなようで結局近道です。

・予備校はアフィアンスに通いました。テクニックに頼らず本質的な英語力と論理的思考を身に着けることに基本方針としており、ネット上の「OG/PREP/予備校の問題をぐるぐるしました!」的な武勇伝に辟易していた筆者にはとてもフィットしていました。解法も合理的かつシンプルで暗記量が少ないので非常によかったです。

・Verbalはアフィアンスの講座で解法を習ったのちに、アフィアンスの仲間と一緒に勉強会を開いて議論しながらOGを解いて定着させていきました。OGとVerbal Reviewを一通りやって間違えた問題を復習し終わった段階で正答率が安定してきたと感じます。ポイントは闇雲に解くのではなく、ちゃんと解法を適用出来ていたかを検証しながら演習することです。なお、毎日1時間半は多読と単語に充てていましたので、問題演習等に充てた時間はそれほど多くはないですし、PREPも体力を非常に使う割に得るものも少ないので、初回受験前に一回解いたのみでした。

・Math: 私は理系でしたので、アフィアンスの講座を受講し、そこで頂いた問題を解いたのみでほどなく完成しました。大学受験時代に数学をちゃんとやっていれば、Q49以上は決して難しくないですが、数学を捨てた人は要注意です。Q49以上を確実に出せない限り、いくらVerbalをやったところで無意味ですので、まずは数学を固めてください。

<エッセイ等>

・MiFエッセイの内容はいわゆるゴールエッセイでした。またエッセイではないのですが、アプリケーションフォームに職務経験や自分の強み・弱み等を記載する欄も複数個所ありました。基本的にMBAのエッセイで一般的に問われる内容とほぼ変わりませんので、MBAを併願する方は特段違和感なくアプリケーションできると思います。

・エッセイカウンセラーはElite EssayのBryan氏にお願いしました。実績のあるカウンセラーですので説明不要かと思います。アイディアが詰まった段階でエディットを入れてくれるのですが、短時間で読み物としてのクオリティが段違いに上がるので、さすがだと思いました。人としてのあたりも優しいので広くお勧めできると思います。

 

6.受験生へのメッセージ

・本稿を執筆している時点でまだ入学してから3カ月ほどしかたってませんが、LBS-MiFは自分にとって非常に充実したプログラムでフィットしていると感じています。現在、必修科目として、会計・財務分析、投資理論、コーポレートファイナンスを受講していますが、これらの分野についてそれなりの知識・職務経験があった筆者でも、アドバンスな内容や実務に役立つ論点を含んでおり得るものが多いと感じています。また、ビジネススクールにおける実務経験者向けのプログラムですので、グループワークやリーダーシップ教育、ネットワーキングの機会等にも恵まれており、多様なバックグラウンドを持つ方々とどうチームワークしていくかを経験したいと考えていた自分にとって、とても充実した時間になっています。

・一方で、MiFの知名度はまだまだ低く、その魅力や位置付けなどが広く理解されていないのも少しもったいないと感じています。他に比較対象があまりない独自性の強いプログラムですので、少しでもMiFに興味をもってくださった方は、お気軽に問い合わせフォームにご連絡をいただければと思います。ここに書ききれなかったことを含めて、ざっくばらんにお話させていただければ幸いです。

 

MiFFT2018受験体験記/社費・銀行

1.基本情報

A)    職歴:中央銀行(RM1年、経済調査1年、業務・システムの企画3年)

B)    留学形態:社費

C)    英語・海外経験:旅行のみ、英語による業務の経験は皆無

D)    受験校:LBS、MIT(いずれもファイナンス課程)

E)    合格校(Waitlist除く):LBS

F)    GMATスコア:680(V34、M49)

G)    IELTSスコア:7.0(R8.0、L6.5、S6.5、W6.5)

H)    奨学金:無

I)    LBSへのキャンパスビジットへの有無:無

 

2.Why MiF?

建前的な話も含めて、エッセーには以下のようなことを書きました。

①学問的に最先端

先般の金融危機の経験等を踏まえ、以前にも増してファイナンス理論を理解する重要性が増している。この点、MiFではファイナンスの研究で世界の最先端を行く教授陣から学ぶことができる。

②実務・実践を意識した教育

業務を遂行するうえではただ理論を学ぶだけでなく、実務への応用やファイナンスというビジネス自体に関する理解が不可欠。この点、MiFでは、ロンドンというロケーションを最大限に活かし、長く実務に携わった教授陣による自身の経験を踏まえた講義やゲストスピーカーによる講演、ケーススタディ等の機会を通じて、より実践的にファイナンスを学ぶことができる。

③LBSネットワーク

世界屈指のビジネススクールで、文字通り世界中の、かつ広い金融業界のあらゆる分野(投資銀行、アセマネ、PE、ヘッジファンド、規制当局等々)の、将来のリーダーとつながりを作ることができるのは魅力。

また、インタビューでは、特に「Why not MBA」も説明できるように準備しました。

自分の場合、何らかの専門性が重視される職場環境にあって、限られた時間の中で、(MiF対比)広くビジネス全般を学ぶことになる他校MBAは効率的とは思えず、標準的な内容からスタートしつつも実務を行うには充分に高いレベルまでファイナンスにどっぷり浸かることのできるMiFの方が役に立つ、という点を説明できるように練習しました。

 

3.Why LBS?

実務経験者向けのファイナンス修士課程は、実質的にはLBSとCambridge Judgeくらいしか提供していないため、基本的にWhy MiFを繰り返すことになります。Judgeとの差別化の観点からは、ロンドンというロケーションやランキング、クラブ活動等を強調することがいいと思います。一般的なMaster of Financeとの関係では、実務家が集まる環境等を強調することで足りると思います。

 

4.受験スケジュール及び準備

2015年12月:社費選考通過(TOEFL92点)

会社から1年間のビジネススクール留学を命じられ、ホッとする(フラグ)。ぼんやりと、社内にもOBが多くいたLBSのMiFを第一志望、滑り止めに他のビジネススクールMBA等を設定。英国のスクールが中心になるであろうことを踏まえ、IELTS受験に切り替え(とは言え殆どのスクールはTOEFLで出願できるため、慣れたTOEFLを継続すればよかったと、やや後悔しています)。

2016年1月:IELTS初受験・6.5点

多くのスクールの足切りである7.0を一応の目標としていたため、「あと0.5ならすぐだろ」(フラグ)と完全に気を抜く。業務のストレスや体調を言い訳にして勉強をサボりにサボる。その後10回近く連続で6.5を取得。夏頃から心底焦り始める。

2016年9月:IELTS7.0点(出願スコア)、GMAT初受験・620点

「このままではまずい」と一念発起し、毎朝カフェで勉強することとした途端、物事がうまく回り始める。業務後の疲れた心身で2時間勉強するより、業務前のクリアな頭で30分勉強する方が遥かに効果あり。これを読んでいる皆様の誰よりも早起きが苦手な自信がありますが、類まれなる精神力(夏までに溜めた焦り)で克服。

2016年10月:GMAT680点(出願スコア)

ほぼ対策せずに受験した初回に得た反省をもとに、数週間コツコツ主にVerbal対策をして2回目の受験。「独り言野郎」に翻弄されMathをややトチってしまい、目標の700点には達しなかったものの、アドミッションや先輩たちの話からMiF出願には充分と判断できる点数を確保できたため、逃げるようにGMATを終了。

2016年10-11月:エッセイ作成、出願、インタビュー準備

上記Whyの内容を確りと落とし込みつつ、つまらない文章にならないように文学的な装飾を加える作業。比較的効率よく満足いく内容に仕上がる。推薦状で上司に無理なスケジュールでお願いしてしまい大反省。AGOSのカウンセラーを利用してインタビューの練習。

2016年12月:インタビュー実施

LBSの面接は卒業生を相手に実施されるため、イレギュラーな話題になることもあります。いくつかの話題でうまく答えられず、大量の汗をかく。スケジュール的に合否が越年してしまったので、正月は他校の出願準備をする。

2017年1月:合格通知

電話で第一報。電話の英語がうまく聴き取れなかったが、受験から解放された喜びのあまり焦りを覚えず。当然ですが、入学まで英語の学習を継続することをお勧めします。

 

5.使用教材、予備校、カウンセラー

<IELTS>

・とりあえずの目標点を7.0に設定しましたが、上述の通り、6.5で長いこと足止めを食らいました。以下に使用した教材を挙げますが、基本的には公式問題集をひたすら解いて復習をすることが肝要と思います。私はここを疎かにし、試験前に慌ててWritingやSpeakingのテンプレ的な表現を叩き込むだけの対策を繰り返していたのがうまくいかなかった原因だと思います。

・AGOSのWriting、SpeakingのCore:IELTSウケする表現や回答構成が学べました。しかし、宿題をサボるなど、これらを活かした演習を疎かにしてしまいました。

・UK PLUS(通信添削サービス):どのサービスでも良いと思いますが、Writingは添削を受けることが重要だと思います。IELTSは(元)採点官が提供するサービスが多いので、そうしたものから安いものを選ぶことがいいと思います。

・Rarejob:IELTSを専門に教えてくださる講師は少なめですが、日々レッスンをして話すことに慣れるのが重要だと思います。

・SI-UKのプライベートレッスン:無料の体験レッスンだけ受講しましたが、なかなかいいと思いました(スカイプ受講可)。

<GMAT>

・留学経験のある会社の先輩方の話を総合すると、予備校等に通うより、ひたすら演習を積む方が効率的であると判断しました。(目標点が出ない限り受け続けるしかないですが)TOEFLやIELTSと異なり、短期集中で実力を上げるべき試験であるという印象です。

・GMAT完全攻略(AGOSの書籍):Verbal問題を解くのに必要な考え方・テクニックのパートだけ一通り読みました。

・マスアカ:同様にMathの解法を一通り叩き込むために使いました。

・公式問題集・Prep:Verbalを中心に、時間を計りながら繰り返し演習しました。Prepについては、無料模試のほかに、有料の問題集を購入しましたが、本番に近い環境で演習できたため有用だったと思います。

<エッセイ等>

・MiFといえど、エッセイの内容はトリッキーなものではなく、志望理由や自分の強みを興味深く見えるように表現できることが重要です。基本的には自分の思いを素直に書くことになると思いますが、私の場合、会社の先輩達が書いたものを容易に閲覧できる環境にあったため、トップ校に合格した方のものを中心に、内容や表現などをかなり参考にしました。内容の充実・時間短縮のどちらにもかなり効果があったように思います。

・内容・表現のチェックはアゴスのカウンセラー(Jumet氏)やEssayEdgeを利用しましたが、いずれも的確なコメントが頂けたと思います。Jumet氏にはインタビュー対策もお願いしました。もっとも、早い段階で先輩達のエッセイと比較しても満足できる内容になったと感じたため、早く出願することを優先し、カウンセラー等とのやり取りにはさほど時間を割きませんでした。 

 

6.受験生へのメッセージ

・MiF受験については、プログラムそのものの位置付けなどが広く理解されていないが故に、手を出しづらい面があるかと思います。実際、日本人同級生を見ても、同僚等がMiF卒業生にいることが受験のきっかけとなったケースが多いように感じます。他方で、ビジネススクール留学のモチベーションとして、ファイナンスの理解がキャリアのボトルネックになっている、各国の金融マンと議論してみたい、といった方も多いのではないでしょうか。少しでもMiFに興味を抱いてくださった方は、ご遠慮なく問い合わせフォームにご連絡をいただければと思います。ここには書ききれない内容も含めお伝えできることがあるものと思います。

・なお、MiFの出願プロセスは、典型的なMBAのそれと同じ流れになっています。従って(志望理由等はMiF独自のものを考える必要がありますが)MBAとの併願は容易です。

・ファイナンスを専門的に学ぶといっても、座学ばかりではなく、パーティやクラブ活動などビジネススクールらしい楽しいイベントで盛沢山の毎日です。また、入学して半年近く経過し、志望理由として挙げていた点は概ね妥当しているなと感じています。受験のしんどさを遥かに上回る充実が待っていること間違いなしですので、ぜひ頑張ってください。

MiF生の就職活動

一般的にビジネススクールにおける就職活動では、業界、勤務地、職位・年収のいずれか1つの要素を希望のものに変えることができれば成功と言われます。MiFでは、同業界で出身国のオフィスからロンドン勤務への転職、また会計ファーム・商業銀行から投資銀行、投資銀行からPE、アナリストからヘッジファンド等のステップアップを希望する学生が大半となります。

MBA生とは異なりMiF生の就職活動では、1.1年制のプログラムであること、2.学位が金融修士となること、の2点が大きく影響します。

1に関しては、MBA生は通常一年目と二年目の間の夏休みに業界や勤務地の異なる2-3社のインターシップを経験し、その中から複数オファーを獲得し、翌年から希望の企業に就職するのが一般的な流れとなります。しかし、MiFは一年制となるため、翌年の夏に卒業を目標とすると、フルタイムでの採用が中心となります。(サマーインターンが必要となる投資銀行への就職希望者は、4th termを履修し在学を12月まで延長することになります。)したがって、入学後より業界を絞り、コア科目の履修と並行して全力で就職活動も行うという非常にタフな学生生活を送ることになります。

2に関しては、一般的にビジネススクール生のための採用プログラムはMBA生を対象としているため、例え職歴を持つ学生が所属するMiFでも、普通の修士の学生として新卒や第二新卒、あるいは中途採用として選考されることが多くなります。そのため、応募の際にはMiF生もMBA選考の対象になるかどうかを確認することが一般的となります(ただし、大半の企業では、LBSがビジネスの単科大学であるため専攻は関係なくMBA生と同様に選考されるという印象です)。

以下はMBA採用プログラムを持つ主な業界における一般的な選考スケジュールとなります(個別情報は各企業や年次により異なるので一般的な流れとしてご参照下さい)。なお、MBA採用プログラムを持たない企業は、卒業年の2-3月頃から選考を開始し、4-5月に内定、8月勤務開始というスケジュールが通常となります。

 

【大手投資銀行(ロンドン採用)】

8月:MiF入学

9月:会社説明会

10-11月:ネットワーキング(複数説明会・Coffee chat等)

12月:面接対策

翌年1月:インターン選考

6-7月:サマーインターン

7月:MiF卒業

8-12月:4th term履修

翌々年1-3月:勤務開始

 

【大手投資銀行(東京採用)】

5-6月:MBA合格者向け会社説明会・インターン選考

8月:MiF入学

11月:インターン・フルタイム選考(ボストンキャリアフォーラム等)

翌年6-7月:サマーインターン

7月:MiF卒業

翌々年1-3月:勤務開始

 

【戦略コンサルティングファーム】

5-6月:MBA合格者向け会社説明会(東京)、インターン選考(一部ファーム)

8月:MiF入学

9月:説明会、ケース対策、出願(MBA二年生と同じ公式選考プロセス)

10-11月頃より翌年春にかけてケース対策・フルタイム選考

翌年7月:MiF卒業

8月:勤務開始

(大手戦略ファームは一年制の学生に関してはインターン無しのフルタイム採用が中心)

 

【Tech、製薬、国際機関、その他MBA生採用企業】

5-6月:合格者向け会社説明会(東京)

8月:MiF入学

9-11月:会社説明会

10月以降:フルタイム選考(ボストンキャリアフォーラム等)

翌年7月:MiF卒業

8月以降:勤務開始

 

私費学生にとっては、退職し、教育ローンを背負い、住民票を外し、住所不定無職の精神的にも金銭的にも背水の陣の学生生活となります。そのため、受験時よりどのような進路が可能か調べ、綿密に計画し、合格日より積極的に就職活動を行うことが大切となります。

一方で、5-6年の経験を特定の業界で積むと他業種に移ることが難しくなるので、30歳前後にゼロベースでキャリアを再考できるのはこの上ない贅沢な、かつ納得感のある人生を歩むための貴重な経験となります。またMiFでは、入学直後からCV・カバーレター作成、キャリアプランニング、面接対策等の講座が非常にインテンシブに行われ、その後も内部・外部のプロフェッショナルより継続的にカウンセリングが受けられるという非常に手厚いキャリアサポートプログラムを持ちます。金融・Techシーンの最先端であるロンドンに位置し、世界で最もランキングの高いMiFは、自分のポテンシャルを最大限まで高め、世界を舞台に自らの実力を試したい方には大変魅力的なプログラムと言えます。

 

【その他参考情報】

・参考給与レンジ:投資銀行・戦略コンサルティングファーム(base: GBP80-90K、sign on bonus: GBP20K)、Tech・その他MBA生採用企業(base: GBP60-70K、sign on bonus: GBP10K)

・手取り額を意識し東京やロンドンではなく、税率の低い香港、ドバイ就職を選択する学生も多い

・ロンドン就職は言語や文化の面で欧米育ちの学生が優遇されることが多い。大企業の選考ではそういった学生との競争が激しく、中小・スタートアップではビザのスポンサーシップが出ないことが多いため、海外学生にとってはハードルが高くなると言われる

・日本人学生は、東京とロンドンでは給与差がほとんどないこと、日本語・文化的背景を活かせること、MBA学生が少なく比較的競争が激しくないことより東京に戻る人も多い

受験体験記 MiFPT2018 #1

受験体験記 MIFPT – 私費、金融

1. 基本情報
【年齢・性別・家族】男性、30代、妻子有り
【職歴】日系証券会社9年(国内債券部門8年、欧州債券部門1年)
【留学形態】私費
【英語・海外経験】出張、海外転勤(1年)
【受験校】LBS

 

2. Why MIF?
尊敬するメンターが皆海外留学を経験しており、自分も絶対に海外留学をしたいと20代の頃から考える。何度か挑戦するも機会にも恵まれず半ば諦めていた最中、海外転勤(ロンドン)の話が舞い込む。転勤当初は自信に満ち溢れていたが、様々なバックグラウンドの金融のプロ集団を率いるのには困難を極める。今後のキャリアを考えたとき、今まで以上に金融のハードスキルとソフトスキルを身に着ける必要があると焦りを覚える。ロンドンで何かできることがないかと必死にもがいている中、MIFPTというコースに出会い、アプライすることを決める。

なお以下がessayやinterviewで述べている内容
①グローバルチームを率いるのに必要な金融専門知識の習得、コミュニケーション能力の向上。

②競合他社のリーダー達とグローバルに勝負できる自身を身につけたい。

③色々なバックグランドを持った同じ志を持った学生達との議論を通じ、これまでの自分のキャリを見つめなおし、この先のキャリアにおいて何が必要かを見定めたい。

 

3. Why LBS?
①Part Time Course (平日夜、土曜日がメイン)であり、今の仕事を続けることが出来る。

②Diversityに富んでいるだけでなく、平均年齢・勤務年数が近く、似たような志を皆持っている。

③社内にAlumniが多く、学生・卒業生の結束力が固い。

 

4. 受験スケジュール
①2015年8月、ロンドンに赴任
②2015年11月、Master in Finance (Part Time) Courseの存在を知る。3rd Roundが進行中であることに気づき急いで説明会に参加。Admission Officerに名刺を配り周り自己アピール。在校生の中に自社社員が居ることを知り、色々と情報を教えてもらう。
③2016年12月、4th Round(3月末)にApplyすることを目標にCVの準備を開始。ロンドンには海外留学専門予備校がないため、Onlineの添削サービスを利用し推敲を重ねる。それと同時にApplyに必要となるTOEFLのスコアメイクのため勉強を開始。GMATはApplyした後にでも提出可能なため、TOEFLの勉強一本に絞る。こちらも予備校等は利用できないため参考書を中心に勉強。

④2016年1~2月、CVを早々に提出し、Class Visitを行う。在校生やAlumniよりMIFPTの魅力を教えてもらい入学への意欲に燃える。1度目のTOEFL試験は散々たる結果に。猛烈な焦りと共に勉強を継続。

⑤2016年3月、エッセイの準備と推薦状をお願いしないと時間的にまずいと感じ、TOEFLの勉強は一旦ストップ。推薦状を東京のMBA ホルダーの日本人上司とロンドンのドイツ人上司にお願いし、快く引き受けてもらえることに。同時にオンラインカウンセラーとエッセイの推敲を重ねる。投資銀行のセルサイドでマーケティング、トレーディング、ビジネスの立ち上げやグローバルなプロジェクトチームでの業務経験等々があり、エッセイのネタには事欠かず、何とかApplyの締め切りまでに完成させる。TOEFLも何とか目標点に達し、無事4th RoundでのApplyに間に合わせる。

⑥2016年4月、インタビューとGMATの準備開始。インタビューはオンラインで想定質問を50以上準備し、仕事の合間を縫って練習。GMATは参考書を中心に勉強。初受験するも散々たる結果に一段と焦る。

⑦2016年5月、インタビューに呼ばれる。外資系投資銀行のAlumniと1対1のインタビューで、エッセイの内容をなぞったような質問内容に安堵する。GMATの勉強を開始すると同時に、条件付きのオファーをアドミッションより貰う。GMATの条件はそこまで高くはないため、上司等からプレッシャーをかけられる。

⑧2016年6月、当初設定されていた期日までにスコアメイクが出来ず茫然自失。アドミッションに相談するとスコアメイクの期日を延長してもらえることに。必死に勉強しスコアを伸ばすも、結局あと一歩条件には届かず。しかしながら、エッセイ等を総合的に判断してもらい、晴れて正式なオファーを貰えることに。

 

5. 最後に
MIFPTはMBAと比べTOEFL,GMATのスコア要求水準はそこまで高くはありません。その一方、これまでのキャリアやバックグラウンド、エッセイの内容が重要視されると思います。自分はLBSのMIFPTに対して何が貢献できるのか?それが自分のキャリアにとってどういうプラスの影響を及ぼすのか?を熱く語ることができれば、多少スコアが低くてもアドミッションは興味を持ってくれるはずです。私の場合、本格的な入学準備の開始が12月からだったため常に焦りながら準備を行っておりました。赴任が決まった時点から準備を開始しておけば、家族への負担がもう少し軽くなっていたと後悔しています。

最後に、MIFPTは非常に素晴らしいプログラムだと感じております。特に海外転勤者にとっては、22か月という長すぎず、短すぎない期間のため、赴任期間中に無理なく卒業ができるかと思います。(もちろん会社によると思います。)自身のスキルアップだけでなく、ネットワーキングを通じた自社のアピールの場に繋がり、会社にとってもメリットがあるかと思います。ただMIFPTの存在自体があまり知られていないため、このような貴重な機会が見過ごされてしまっているのが非常に残念です。

(c) LBS Japan Club 2012▲ ページ先頭に戻る