MBAとコンサルで迷っているあなたへ

「将来の起業へ備え、今よりも経営寄りの仕事がしたい」

「グローバルでリーダーシップを発揮し、インパクトを生み出したい」

このような想いで、MBA(海外)やコンサルに興味を持ち、その2つで迷っている方が非常に多いように感じます。私はコンサルを経験した後にLBSに来ましたので、様々な方のキャリア相談をお受けするうち、どちらに行くべきか、あるいはどちらを先に行くべきか、等でお悩みの方に多く出会いました。

キャリア選択に答えはないため一概にお答えできませんし、筆者の限られた経験から語らざるを得ないという制約はありますが、本稿が上記のような志をもつ皆様へ参考になればと幸いです。

 

(細かい比較論をする前に)考慮すべき大前提

  • キャリアゴール・興味・リスク嗜好・年齢・学歴等により向き・不向きは大きく異なる:当たり前のことですが、「日本の金融に貢献したい、35歳、学部、子持ち、帰国子女」という方と、「製薬のイノベーションに携わりたい、28歳、MD、独身、純ドメ」という方を一緒くたに議論し、「MBA行ってからコンサル行きましょう」などと一般化することはできません。更に、コンサルもMBAも「とりあえず行っとけ」という認識を持たれがちですが、いずれに関しても向いている人とそうでない人もいますので、まずはご自身のバックグラウンドや興味を客観的に整理してから、取り得るオプションを検討する必要があります。

 

  • 宝くじ的な要素が大きい:MBA(本稿では海外に限った話をします)にしろ、コンサルにしろ、どの学校/会社を目指すのかによって難易度は大きく異なります。仮にいわゆるTier1スクールや トップファームと呼ばれるところを目指す場合、枠が(特に景気後退時は)非常に少なく、宝くじ的な要素が大きくなります。例えば、FT Rankingの上位10校や、MBB(McKinsey, BCG, Bain)でなければ行きたくない、ということになれば相応の実力に加えて運が必要となりますし、時間をかけてプランを練っても思うような結果が出ずに計画崩壊、というリスクも小さくありません。トップスクールでなくてもどうしてもMBAに行きたいのか(あるいはトップファームでなくてもコンサルに行きたいのか)、あるいは他オプションも受容できるのか、というバックアッププランを練り、心づもりをしておくことは大切であると考えています。

 

MBAとコンサルで得られるものの違い

  • Global exposure/leadership: コンサルは外資・日系ともに海外出張や海外転籍などの機会が豊富に存在します。それは事実です。しかしそれは、グローバルレベルでのコミュニケーション力を有しているコンサルタントに限った話です。あくまで仕事であるため、例えば英語すらままならない純ドメと、日中ハーフの帰国子女(三ヶ国語堪能)の同期同士で比較した際、どちらが海外案件に入りやすいのか、というのは一目瞭然です。特に外資トップファームには英語に苦労しない人材が豊富にいるため、社内での競争な苛烈です。日系であれば、案件さえあれば海外に長期で行ける人もいるようですが、私の友人は「海外には行けるけれど、日本語もしくは日本式のコミュニケーションになってしまっている」という悩みを持っており、日系は日系なりの悩みがあるようです。
    一方、MBAは合格さえしてしまえば、英語力にかかわらず、海外で外国人とグローバル・コミュニケーションをすることになります。外部の機会も多いため、インターン等で海外での勤務経験を積むことも可能です。これは英語を苦手とする人にとっては大きなポイントでしょう。

 

  • 本気度:再度当たり前シリーズですが、コンサルティングはクライアントのために行う仕事であり、MBAは学校です。いくらMBAにはインターンや疑似コンサル授業などがあるとはいえ、当然ながらその質・本気度はコンサルティングと比較できるものではありません。学校は自分さえよければそれで問題ないですが、コンサルタントは自分のために仕事をしているのではなく、あくまでクライアントのカウンセラーであり、クライアントにインパクトを生み出さなければ無価値です。誤解されることも多い職業ですが、少なくとも私が出会った同僚たちは、クライアントのために無私に、がむしゃらに働く人達でした。一社一社、一人一人異なるクライアントのために価値を出し続ける、その強烈なプレッシャーのもとで日々働くというのは、学校での勉強と異次元の成長カーブを生み出すことになります。

 

  • 成長ループ:MBAの真骨頂の一つは、「自分で立てたキャリアやリーダーシップの仮説をもとに、多様な機会を自分で選択し、試し続けることができる」ことにあります。仕事ではないので、こんな業界に興味がある、こんな起業アイデアがある、こんなリーダーシップスタイルを試したい、等の仮説をもとに、人に会いに行ったりインターンをしたりグループワークをしたりして、成功や失敗をし、自省して学びを得る、というループを3ヶ月単位ほどの高速で回すことができます。仕事と違い制約が少ないため、いくらでも試し、失敗することが可能です。つまり、自ら仮説検証していく、「内省型の成長ループ」といえます。
    一方コンサルの良い点として、「尊敬できるロールモデルから、高頻度でフィードバックをもらうことができる」という点があります。厳しい環境をくぐり抜けた先輩・後輩や、CxOレベルのクライアントから、日々直接的・間接的にフィードバックをもらうことができるため、自省だけでは気づき得ない視点を得ることができます。このような、「外部フィードバックによる成長ループ」を最大化するために、ファームによっては週次でのフィードバックが文化として根付いています。筆者がMBAに来てからすぐに感じた不安点として、客観的なフィードバックが入りにくいということがありましたが、「学生が故の選択の自由度の高さ」と、「責任が少ないが故のフィードバックの緩さ」はどうしてもトレードオフになってしまうのだと思います。

 

結論: すべては志次第

色々と書かせていただきましたが、一番お伝えしたいことは「どのような志をお持ちか、それ次第である」ということです。相談をお受けしていて、「コンサルとMBAのどちらが有利ですか」「とりあえずMBA(またはコンサル)に行っておいた方がいいですか」といった、「損得勘定」でお話を進められる方が数名もいらっしゃいましたが、これは個人的には大変残念なことです。無論誰にでも生活があるため損得勘定は非常に大事なことですし、志が一番と語る私は青すぎるのかもしれません。しかし、MBA受験、コンサル業務はいずれも過酷であり、「とりあえず行っておくか」という方が務まるほど甘くないという側面もあります。更に、MBAもコンサルも、未来のグローバルリーダーを輩出することが社会的な意義の一つであり、私も日々そのような意識で会社のチームメンバーと接しているつもりです。5年後でも、20年後でも良いので、社会に対してどのような貢献をしていきたいのか、そのためにどこにいたいのか、どのような経験・スキルを身に着けたいのか等の観点を踏まえ、社内外のロールモデルと話した上で自分なりにしっかりと立ち止まって考えることで、MBA or コンサルという悩みにアプローチすべきではないかと思います。

稲盛和夫氏は、「仕事をやり遂げるには大変なエネルギーが必要。そのエネルギーは、自分を励まし燃え上がらせることで起こってくる。自分が燃える一番良い方法は、仕事を好きになることです」と述べ、仕事の志の大切さを説いておられます。MBAもコンサルティングも本当に素敵な選択肢であると私は思っており、読者の皆様がどちらに行くにせよ、ご自身の志に向かって燃え上がることができることを祈っています。

London Business School(LBS)を受験するにあたって

 

2017年も6月に入り、LBSでの1年目が終わりましたので、受験生の方からよくご質問される内容や入学前のイメージと実際に入ってからのギャップ、個人的にLBSで良かったなと思うところ等について記載したいと思います。この内容が皆様の受験の一助となれば幸いです。ただあくまでもこれは私個人の意見ですのでご留意頂ければ幸いです。

 

 A. 結局のところ、LBSは他の学校と何が違うのか?

志望校の選定やエッセイ/インタビュー対策をする上で、数ある学校からなぜその学校が自分にとってベストなのか、という点を検討する必要があろうかと思います。これにあたって、本音ベースではランキングに加え、各校の強み(ファイナンス、ジェネラルマネジメント、アントレ、マーケティング等)や授業/カリキュラムの忙しさ/スタイル、ロケーション(都会か田舎か、気候、旅行先等)、ご家族の意向、コスト(物価、為替等)が主な検討事項かと思います。

一方で、エッセイ作成にあたってはもっと踏み込んで自身のキャリアゴール達成のためにこの学校がベストだと主張できるように、各校の差別化要因を理解する必要があり、そのためにより各校の詳細や生きた情報が必要になるかと存じます。ここでは、こうした情報について私の私見をお伝えできればと思います。

 

  1. 自由な環境/自主性を尊重
  2. ヨーロッパのトップ層が同級生
  3. MBA以外の生徒との交流
  4. 4割の生徒が世界のトップスクールへ交換留学
  5. ダイバーシティ
  6. ロンドンという立地

 

 

  1. 自由な環境/自主性を尊重

入学してから改めて実感したことですが、LBSは非常に自由な環境だと思います。

 

  • カリキュラムのフレキシビリティの高さ

MBAは最短15か月(大多数は21か月)で卒業できるカリキュラムとなっているため、やろうと思えば、年間3学期ある中で、授業を他の学期に詰め込むことで、1学期(約3か月間)まるまる授業をいれないということも可能です(15か月卒業も可能なので、やろうと思えば2学期(6か月間)まるまるフリーにすることも可能)。これは一部の選択科目(約50個の選択科目)においてはたった一週間で単位をとることができるためです。来年から一部改訂されるようですが、現状、1年目は必修科目13個と0~5個の選択科目、2年目は選択科目のみとなっており、選択科目は二年間で合計10~12科目取る必要があります。

 

そのため、授業以外のことにも注力したい生徒にとっては最高の環境だと思います。ここまでフレキシブルなカリキュラムの学校はそんなにないのではないかと推察します。このフレキシビリティを活かして、先輩や同級生を見る限りでは、夏休み(6月前半から9月前半まで)以外のシーズンに長期インターンをロンドン/海外で実施したり、起業や同級生の起業家の下でバイトしたり、LBSのコンサルティングプロジェクトに参加したり、プログラミングを学んだり、LBSの教授と論文を書いたり、週30~40時間の準備が必要となる大変な授業(Value investing等)を取ったり、子育て/家族サービスをしたり、旅行に行きまくったりと様々です。

 

またMBAに来ると、おそらく当初想定していなかったことにも興味を持ち、その分野を追求したくなる欲求に駆られることもあろうかと思います。その時に、このように学校のカリキュラムがフレキシブルだと、その都度アジャストできるので、留学してから興味をもったところでも集中的に深掘りでき、MBAプログラムとしては魅力的であると感じております。

 

また個人的には夏休み以外の時期にインターンできるのは、競争相手も少ないですし、より多くの企業/ビジネスを生で見ることができるという意味で、自身のキャリアを考えるにあたり、非常に有用だと思っています。特に私費の人にとってはインターンの数が増えることで、より稼げるのも魅力的かと思います。日本人の方でも去年も夏はロンドン、秋は日本でインターンした方もいらっしゃいます。今年も私の知る限り、日本人で二人は夏休み明けにアメリカでインターンする予定です。

 

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  • 必修科目における自主性

特にケーススタディ中心の学校では、よほど英語が得意か授業の既存知識(ファイナンスや会計等)がない限り、日々の授業の準備が非常に大変で、特に忙しい1年目は睡眠時間を削らないと授業についていくのが厳しいという話を耳にされた方もいるかと思います。

 

これは私の個人的な感覚ですが、LBSの1年目(必修科目)はたしかに忙しいときもあるのですが、授業以外のことに手が回らないほど忙しいかといわれるとそこまでではないかと思います。LBSの必修科目は下記の通り13科目あるのですが、その中でも特に重たいのはCorporate Finance(グループワークが数多いのと大変な課題もある)で、自身がファイナンスバックグラウンドであればより負担感は減る気がします。ただほとんどがグループ課題なので、スタディグループの他のメンバーの協力度合によってかなり人によってボラがあるのも事実です。実際、私のグループの一人はグループワークからはかなり逃げていたりしました(うちの他のメンバーは基本的に超真面目タイプだったので特に影響はなく、また真面目さ故に一学期が終わってから自主的に皆がそれぞれにポジティブ/ネガティブフィードバックまでしました、これはマッキンゼー出身のメンバーがおり、そこの文化だそうです)。

 

また必修授業におけるコールドコールも(担当教授にもよるのですが)、正直想定していた以上に少ないです(少なくともMBA2018は)。教授も強制するというよりも、学生が自主的に手を挙げる環境を作ろうとしている気がします。そのため、就活に注力しているが故に事前に読んでくるべきケースを読まずに授業をやり過ごしている同級生も一部いました。

 

実際、授業も学期にもよりますが、週3~4程度です。そのため、数多くの人が週末にLCCを使ってヨーロッパ旅行に出かけています(これのせいでグループワークが回らないこともたまにあり)。

 

また必修科目は違う曜日で開催されている他のクラス(ストリーム)にスワップすることも可能なため、何かイベントやどうしても外せない平日の用事があったとしても特に問題ないです。これは1年目で就活やクラブ活動、コンペティション(コンサルティングやPEコンペ等)に力を注ぎたい人にとっては非常に良いシステムだと思います。

 

上述した内容は、授業が簡単/学びが少ないという話ではなく、どこまで深く学ぶか/追及するかは生徒の自主性を重んじているように思えます。どの授業も教授自らがレクチャーノート以外に参考となるサイドリーディングを数多くアップロードしておりますし、科目によっては補講も開催されていたり、いつでも教授やティーチングアシスタントと質問/コミュニケートできる環境は整っています。グループワーク中心なところも、結局さぼりたいと思えば他の人に押し付けることも可能ではあるというだけで、どこまで時間を割くかは自分次第で、義務感ややらされている感は少ないというイメージです。要はLBSは「大人な」学校なのだと思います。

 

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  1. ヨーロッパのトップ層が同級生

入学して驚いたことは、LBSには思った以上に戦略コンサルティングファーム出身の同級生が多かったことです。マッキンゼーやベイン、BCG等、ヨーロッパの各国で働いていたコンサルタントたちが各スタディグループに一人はいるイメージです。

 

これは上記の戦略コンサルティングファームでは、ヨーロッパやアメリカ、アジアの各オフィスで若手社員へのMBA留学をサポートしている(日本の社費と違い、留学期間中の給料は出なかったり、家賃補助がなかったりと様々)ため、このようにMBAに占める生徒数が多くなっているのだと思います。MBAサポートプログラムのないプロフェッショナルファームである投資銀行(いわゆるセルサイド)出身者は戦略コンサルに比べるとそこまで多くない印象です。

 

もちろん人にもよるのですが、特にヨーロッパの先進国ではない国籍でこうしたファームで働いている人間(ギリシャやポルトガル等)は、その国での超エリートなのか(アメリカやイギリス、日本といった先進国より入社するのが大変だからか)、20代前半/中盤でもあるにもかかわらず(飛び級しているらしいが)、非常に知識があり、分析能力も高く、知的好奇心が旺盛で、正直すごいなと思わされることが数多くありました。

 

実際ウォートンで開かれた今年のMBA Buyout Case Competitionで優勝したのがLBSのチームで、そこにもヨーロッパのコンサル出身者が複数チームに在籍しています(下記の写真をご参照)。

 

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これはアメリカ人の同級生と話した上での推測ではあるのですが、将来的にアメリカで働きたいアメリカのトップ層はやはりハーバード、スタンフォード、ウォートンの3つから自分のカラーにあったところに行っており、将来はアメリカ以外で働きたいトップ層はLBSに来ているということではないかと思います。

 

このようなその国(アメリカ以外のこれから伸びていくであろう国々)を将来背負って立つような人材と一緒にグループワーク/プロジェクトをできる機会を持てることができたため、LBSに来て非常に良かったと実感しています。

 

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  1. MBA以外の生徒との交流

LBSには下記の通り、MBA以外にもファイナンス専門のMiFやシニア向けのEMBAやSloan等があります。彼らの一部はパートタイムでの参加であるため、ロンドンで仕事をしながら授業に通っています。恥ずかしながらこれは入学してから初めて知ったのですが、選択科目においてはMBAの生徒だけではなく、これらのプログラムの生徒と一緒に授業を受けます。そのため、ロンドンで働いている実務家(パートタイムの方々)と一緒に授業で議論したり、グループワークすることができます。おそらくこれはアメリカのトップスクールの半分程度しかMBA生徒がいないために実現できるものだと思います。

 

MBAでの授業の価値は、やはり教授の経験や授業内容に加え、日々コミュニケートする同級生の知見を使って、アカデミックと実務の世界の両方を学ぶ(アカデミックな知識が実務にどう生かされているのか、実務をイメージして学べるか)ことだと思っているので、個人的にはこれはかなりポジティブでした。よくMBAは知識を学ぶ場所ではないと揶揄した意見もありますが、正直なところ、私はM&Aの業務をしておりましたが、こういった同級生や教授を通じて、仕事に役立つであろうファイナンスやストラテジーに関する知識も十分以上に学べている気がします。

 

また私はファイナンスバックグラウンドなためなのか、トレックで知り合ったMiFの学生と、各国のPEのファンディング状況だとかIR/コーポレートガバナンスの整備状況、マルチプル水準など興味のあった内容を聞くことができ、正直MBAより気が合う人が多いんじゃないかと思ったくらいです(比較的MiFのほうがMBAより年齢層は高め)。

 

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  1. 3~4割の生徒が世界のトップスクールへ交換留学

LBS以外の学校との交流ということになりますが、LBSでは交換留学(International Exchange Program)がとても盛んで、1学年の約3~4割の生徒が世界のトップスクールに留学しています。

 

ウォートンやMIT、シカゴやコロンビア、ケロッグ、ハースといったアメリカでのトップスクールとLBSの両方を体験できるのは個人的には非常にお得だと思いますし、LBSほど交換留学が盛んな学校(他校への留学生の枠をもっている学校)もないのではないかと推察いたします。

 

交換留学なのでもちろんLBSに来られる学生もおり、日本人でいうと去年もウォートンから一人LBSに留学されていました。

 

正直なところ、私はコロンビアとLBSのどっちを第一志望とするか迷ったのですが、LBSは交換留学を使えば、両方の学校を体験できお得なので、これもLBSを第一志望として要因の一つです。

 

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  1. ダイバーシティ

アメリカの学校に比べてLBSの生徒はいろんな国から来ているというのは有名な話かと思います。この国籍のダイバーシティにどう価値を見出すか/レバレッジするかは人それぞれかと思います。実際授業で取り上げられるトピックもアメリカ中心ではないです(アメリカの学校がどこまでアメリカの事例を扱っているかは不明ですが、LBS独自のケーススタディはほとんどがヨーロッパやインドのもの)。

 

 

特に日本人にとって国籍のダイバーシティがメリットだと感じる点の一つは、LBSにおける様々なクラブにおいて役員的なポジションに就任しやすい環境/土壌があることではないかと思います。真偽はわかりませんが、アメリカのトップスクールでは、日本人はどうしてもビジネス系のクラブではスタンドアウトしづらく、アジア系のクラブでしかエグゼクティブになれないといった話も聞いたことがあります。実際、私もアメリカの学校にビジットした際に、アメリカ人の生徒が6~7割以上であるためなのか、インターナショナルの生徒のプレゼンスが低く感じられたのも事実です。LBSではたくさんいる気がしますが、私の知る限り、去年はターンアラウンドクラブのトップは日本人で、今年もエネルギークラブや生徒会等のポジションに日本人がいたと思います。クラブ活動に興味がある方にとってはポジティブだと思います。

 

また将来的にアメリカ以外の国で働きたいという人にとってもお勧めだと思います。たとえば最近はアフリカへの関心が高まってきていると思いますが、こうした途上国で働きたい/途上国関連のビジネスをしたいという人にとってもその国出身の人たちが数多くいるので、実情を聞くこともできるでしょうし、ネットワーキングにもつながると思います。実際昨年のLBSにおけるアフリカクラブによるビジネスカンファレンスは大盛況だったようです(数あるカンファレンスの中で一番評価が高かった)。アメリカの学校と違い、卒業生のほとんどは各国に散らばっていくので、そういった人たちとのアルムナイネットワークの構築がしやすいこともメリットだともいます。

 

このように国籍の多様性によるビジネス面でのアップサイドは多岐にわたると思います。私としてはヨーロッパ各国における商慣習の違いや各政府が力を注いでいるインダストリーの違い等を同級生から聞けたことは良かったと感じております。

 

加えて遊びの面についてですが、国籍の多様性故にさまざまな国のクラブがあり(イタリアクラブ、ギリシャクラブ、ポルトガルクラブ等)、ロンドンという立地を活かして、様々な国への学生旅行(トレック)が企画されます。ちなみにジャパンクラブによるジャパントレックは最大規模で一番人気があるようです。こうしたローカルの学生によって企画された旅行に参加することは国籍の多様性ならではだと思いますし、クラスメイト以外とも友人を作れるのでよい機会だと思います。こうしたトレック以外にも、TATTOOという文化祭が毎年あり、各国の食事やダンスを楽しむことができます。

 

個人的には国籍のダイバーシティがあることがMBAにおいて絶対的に正しいかはわかりかねますが、シンプルにいろんな国の人がいたほうが学生生活は楽しいというのはあるかと思います。

 

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  1. ロンドンという立地

LBSの差別化要因の最後として、当然ながらロンドンという立地が挙げられると思います。

 

この環境をどう生かすかは人々のプレファレンス次第だと思います。例えば、学校以外のコミュニティともネットワーキングをしたいということであれば大都市のロンドンは魅力的でしょうし(学校から20分以内でシティ)、就職活動に注力したい場合も世界のトップ企業が集まっているので不自由はないと思います。実務家をゲストスピーカーとして招くことも容易なため、授業に実務的な視点も組み込めるのも魅力だと思います。また金融やコンサルはいわずもがなかと思いますが、FinTech(最近バズワード的になってきてはおりますが、、)にご興味のある方も、シティ(Global financial centre)とTech Cityがあるロンドンは環境としては素晴らしいと思います。

 

私は都会の学校を志望しておりましたが、その理由の一つとして、現地で働く日本人プロフェッショナルと学生の立場を活かしてお会いする機会をたくさん持ちたいなと思っており、ロンドンはそういった観点からも魅力的です。

 

 

 B. LBSにフィットする人とは?

上述のLBSの差別化要因のまとめのようになってしまいますが、LBSには学校の提供するコミュニティ/プラットフォームやロンドンという立地から、自分のやりたいことは何でもできる/サポートしてもらえる環境は整っていると思います。

一方で学校側のほうからこれをしろ、あれをしろ、下位10%は退学だといった厳しいカリキュラムではないことから、自分の時間をたくさん持つことができます。

 

そのため、個人的に思うLBSにフィットする人材とは、自主性を持っており、能動的にアクションを起こせ、また他者からの刺激を受けることで行動できるような人、なのだと思います。自分でやりたいことが明確な人、もしくはやりたいことを自ら探していきたい人にとっては素晴らしい環境だと感じます(まだ一年しか在籍しておりませんが、、、)。

 

そのため、強制された環境で強引にストレッチしてもらったほうが成長できる/そのような環境を望むような人、にとってはあまりフィットしないかもしれません。

 

また一方でMBAをある種のバケーションだと捉える人にとっても、時間はたくさんあり、旅行もしやすい環境であることから、魅力的な学校なのだと思います。

 

 

 C. スコアはいくら必要か?

2017の先輩が下記のようなわかりやすい図を作成されていたので転用させていただきましたが、受験におけるGMATスコアの重要性はアメリカの学校と比べて低いと個人的には感じております。これは全体的なGMATのスコアが低いということではなく、GMATが700オーバーの受験生が不合格であるにもかかわらず、GMAT600後半の受験生が合格しているということです。実際、LBS全体の合格者のGMAT平均スコアは伸びています(MBA2018の平均は707)。

 

米国の学校は非常に点数至上主義(GMAT)だと感じており、欧州系の学校はGMAT が600 後半であっても(700 に達していなくとも)合格している受験生が一定程度存在しております。LBS については大多数が700over ではあるものの、600 後半の人間も少人数でありますが毎年存在しています(LBS の日本人公式ブログに過去の合格者のスコアが記載されています)。LBS はたとえGMAT が700 後半であっても不合格となり、600 後半の人が合格しているというケースが私の周りで散見されたことから、US に比べGMAT をそこまで重要視していない(エッセイやインタビューのほうをUS よりも重視している)ように思われます。

 

これはUS News MBA Ranking という米国で最も古いかつ一般的な(最も参照されている)、米国の学校のみを対象としたMBA ランキングにおいて、GMAT スコアが学校のランキング/順位に多大な影響を与えているからだと言われております(米国以外の学校は当該ランキングの対象外)。また学校にもよりますが、大多数の学校はアドミッションではなく、アルムナイによるインタビューであることから、面接のプロではない日本人のアルムナイインタビューでのフィードバック結果をアドミッションオフィスがそこまで信用していないのではないか、という噂も聞きました(なお、一方でエッセイの量が数年前に比べ激減していることから、その分インタビューを重要視しているのではないかという噂もあり)。

 

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TOEFLについては他校同様、重要性は高いのだと思います。特にLBSは現状、インタビューにおいて即興のプレゼンテーションが求められますので、そういった受験プロセスからもアメリカの学校同等もしくはそれ以上に英語力については重要視していると感じます。

 

 

 D. LBSはファイナンススクールなのか?

たしかにフィナンシャルシティであるロンドンに立地しており、選択科目の充実度やファイナンス専攻のMiFのプログラムもあることから、ファイナンスを学びたい学生にとっては魅力的な学校ではあると思います。またアメリカの学校に留学している友人とも話しましたが、必修科目であるCorporate Financeの授業で取り扱うケースのレベルもLBSのものは高いようです。この授業で取り扱った敵対的買収のケースは、一物二価の議論(初回TOB時とホワイトナイト参入後における提示価格の違いのロジック等)や州法や米国のTOB規制、対象会社がとるべき買収防衛策のプロコン、対象会社及びシナジーのNPV計算における割引率の考え方等について言及する必要があり、正直難易度は高かったと思います。

 

ただ一方でLBSのMBA生の中でファイナンス志望の人間は実は多くなく、やはり戦略コンサルタントやテック志望が多いイメージです。授業以外にもコンサルティングやハッカソンプロジェクトなど、LBSコミュニティを活用した学びの機会があり、ファイナンス以外を中心に学びたい受験生のほうが多いと思います。

 

私もエッセイ上は、ファイナンスではなく、ジェネラルマネジメントを学びたいという形にしました。

 

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 E. 私がLBSを選んだ理由

最後に私個人の志望理由について、これまでと一部重複もあるかと思いますが、簡単に記載させて頂きます。

 

もともとMBA コミュニティ以外でのネットワーキングや実在する企業とのプログラムを通じたコワーク、生活/食事の充実等といった観点から大都市、とりわけファイナンスバックグラウンドにフィットするNY かLondon(Wall Street やFinancial Centre で働くファイナンス実務家が授業で教えてくれる環境)がいいなと漠然と考えておりました。大都市の学校に行く場合のデメリットとしては、物価/家賃が高いことや学校以外でのコミュニティが豊富すぎるがゆえに生徒同士での結びつきが弱まること等があると思いますが、独身かつ社費なので金銭面での不安はそこまでなく、学校外でのネットワーキングも重要視していたので、都会の学校のデメリットは私には特段問題となりませんでした。そのため当初はColumbia かLBS が私の第一志望でした。

 

最終的にColumbia ではなくLBS を選択した理由としては、主に以下が挙げられます。

・LBS は交換留学が盛んで半分近くの生徒がUS やヨーロッパの学校に留学できる環境が整っていたこと(ロンドンとアメリカの両方の学校に行けるのがベスト、US の学校も交換留学はあるが実施する人は少数派)

・LBS はマジョリティの国籍が存在せず、アメリカだけではなく世界各国の人とコミュニケートし各国のビジネス慣習/文化を学ぶことができること(特にヨーロッパの国ごとの文化の違いに興味あり、アメリカ以外との案件が多い弊社ではより有用だと感じた)

・LBS は毎年日本人合格者が10 人以上出ており、卒業後の日本におけるネットワークが強いこと(加えてUS の卒業生は大半がUS 勤務だが、LBS の卒業生は世界に散らばっていくので、グローバルなアルムナイネットワーキングの観点からもポジティブ)

・LBS は15 ヶ月で卒業も可能なカリキュラムであり、学校以外のことにも精力的に取り組めるプログラム構成であること

・Columbia へビジットした際にインターナショナルの生徒のプレゼンスが低く感じられたこと(US の学校では一般的かもしれないが)

・Columbia のロケーションがマンハッタンのメインから少し離れていたこと

・アメリカの大統領選挙で、Donald Trump の人気度合いからアメリカ人の外国人に対する本音が垣間見えたこと(外国人への排他的感情)

・週末にヨーロッパ各国に旅行できること(LCC が発展している)

 

ただアメリカ人がマジョリティを占める中でどう戦っていくかを学ぶことは非常に重要で、特に卒業後のキャリアとしてUS で働くことを想定している場合には、US の学校に行くことも望ましいと思います。

 

 

 

最後に

MBA2017の先輩が昨年のLBS日本人在校生/卒業生による説明会において使用したプレゼンテーション資料をアップロードさせていただきましたので、ぜひご覧ください。

http://d.kuku.lu/930cd56063

 

また今年も日本人在校生・卒業生による説明会を7/29(土)に開催させていただきますので、是非ご参加ください。在校生やアルムナイの方が数多く参加されますので、より生の声を聴くことができると思います。

下記リンクのEventbriteサイトよりご登録下さい。

https://lbsintokyo2017.eventbrite.co.uk

 

私費1年生の就職活動

今日は1年生のインターンシップ向け就職活動の一例(事業会社とコンサルティング~日本で就職したい場合)をご紹介します。

出国前

  • 私費留学生の就職活動は、合格後・留学前から本格的にスタートします。まず英文レジュメのアップデートを行います。MBA受験では「受験用」レジュメを作成していますから、これを「就活用」に変えます。(受験用:これまでの成長を見せる vs 就活用:実績!といったイメージでしょうか。)そして4・5月にALPHA LEADERS、Career Incubation、AXIOMといったキャリアコンサルティング会社が、出国前のMBA合格者向けに、キャリアイベントを開催しています。これらのイベントに最新版のレジュメで参加登録・念のため印刷したものも持って参加します。MBAを積極的に採用している企業と接触し、多くの社員とコミュニケーションを取り、サマーインターン・本採用・企業に関する情報を得ておきます。また、これらイベントに出る企業(特に投資銀行、コンサルティング)が、6月頃独自に壮行会・会社説明会を開催しますので、それらにも積極的に参加します。投資銀行の場合、翌年夏のインターンの採用は出国前にほぼ決まる、と聞きますので、留学前から全力投球です。また、出国後はどうしても企業の情報が得にくくなりますので、これらイベントで出会った社員や学校の先輩の紹介等を通じて、出国前にできる限りOB/OG訪問をしておくことをおすすめします。
  • 私個人はAXIOMの1 on 1キャリアコンサルティングサービスも利用しました。初めてのMBA・初めての転職となるため、留学後の活動における注意事項やアドバイスを受け、作成した職務経歴書の添削等も行っていただきました。日本語レジュメや職務経歴書は通常作成することとなりますので、こちらも留学前に済ませておくと後で助かります。
  • 5月頃CFN(Career Forum.Net)主催ボストンキャリアフォーラムの日程が公表されます。事業会社のインターンシップに向けたリクルーティングは当イベントがメインかと思います。2013年は11月8~10日開催でした。約1万人の日本人が一斉にボストンに集まるため、この時期にホテルの予約を済ませておくと安心です。会場近くを選べますし、比較的安いのもメリットです。
  • 私費留学の場合、自作の名刺を作っておくのはMustだと思いました。出国前は企業の方と多く会うだけでなく、沢山のMBA留学同期とネットワークを作ることと思います。学校名、名前(漢字・英語)、学校のメールアドレス、携帯電話番号のほか、周りではPre-MBAの会社名・ポジション、写真、LinkedInのアドレスなど自由に入れている人もいて私も参考にしました。この時期100枚では足りません。200枚オーダーしておくと丁度良いかと思います。尚、学校が始まると学校指定の名刺をもらえますので、オリジナル名刺はその時までです。

8・9月

  • さて、渡英後です。まず、フラット探し、セットアップ、学校開始前のネットワークイベント等に追われます。そして8月後半にはオリエンテーション、Pre-Term、Term 1へと一気に流れていきます。Pre-TermではUnderstanding General Management、Global Leadership Assessment for Managersといった今まで聞いたこともない授業のほか、Career ServiceによるCareer Skills Sessionが行われます。Term 1の授業はStrategy、Corporate Finance、Statistics、Accounting、Economicsとハード系中心。バックグランドもあり特に授業が難しくなくても、慣れないスタディーグループでのグループワークが多く、異様に時間をとられます。そして夜や週末は頻繁にHang outし、どんどん友達を作っていきます。そんな状況の中、日本人だけは早くも就職活動に集中しなければなりません。海外のインターンシップの採用活動は年明けからですので、この時期の同級生はインターンシップのことは殆ど頭にないようですが、秋にボストンキャリアフォーラムを控える我々は違います。
  • まずレジュメを改良し、LBS指定のフォーマットにします。Career Serviceによる基本的な書き方の指導や、同級生と組になってお互いのレジュメに突っ込み合うといったセッションを受け、見直し改良を重ねます。Career Serviceによる学年全員のレジュメのレビューは10月に始まりますが、ボストンキャリアフォーラムのエントリーが開始する関係上、9月後半には完成させておきたいところですので、9月半ばに個別にキャリアコーチにアポを取ってレビューを行ってもらいます。個人的には複数名、しかもアプライ先の業界出身者によるピアレビューが非常に有益でした。Career Serviceよりも時間をかけて項目一つ一つ見てくれて、読み手をひきつけるポイント、より上手い英語の言い回し、自分の盛り方等々鋭い指摘を沢山くれて、多くを学び、満足のいくレジュメを作ることができました。
  • スタディーグループの中では、最初の方こそしっかり自分のバリューを出しておくと良いと思います。また日本人留学生にとってのボストンキャリアフォーラムの重要性を理解してもらっておき、面接準備で忙しくなる10月にはグループワークを軽くしてもらう作戦です。

9・10月

  • 事業会社中心&一部コンサルティングファームについて、各社専用サイト或いはCFNサイトよりフォーラム参加企業へ応募します。レジュメ(日/英)提出に加え、企業によってはScreening Question(志望動機・アチーブメント体験等)に回答します。ここでもアプライ先業界出身の先輩・同級生にアドバイスを受けたほか、応募先の企業で働くLBS卒業生にコンタクトし、会社のことやインターンシプのことを伺ったのは大変有益でした。
  • コンサルティングの面接に向けては、9月からケースの練習を始めました。10月初旬に一部コンサルティングファームが来英し、ロンドンで面接が行われたこともありましたし、コンサルティングの面接は基本1・2月ですが、すぐにできるようになりそうにもないと判断したため、早めに練習を始めました。MBA2015の日本人にコンサル出身者がいなかったため、MBA2014の日本人の先輩に何セッションもコーチしていただきました。一方、コンサル出身者は学年400人の1/3もいますので、英語のケースは複数のクラスメートにコーチをしていただきました。

11月

  • 書類選考を踏まえ、最初の電話/スカイプ面接があり、それを通過するとボストンキャリアフォーラムでの面接へ進みます。私は1日4社x2日間の面接を設定していました。それに向けて、日本語・英語それぞれクラスメートと模擬面接による練習を重ねました。
  • ボストンキャリアフォーラムは金~日の3日間ですが、最初の2日間が勝負と思っておいた方が良いようです。また面接の他、木・金・土のディナーや金・土・日のブレクファストに招待され、そこでもスクリーニング(と理解しています)があります。フォーラム終了後、通常一週間以内に合否をいただきます。

11・12月

  • ボストンを終え、一息だけつきます。久しぶりにスタディーグループの課題を積極的にリードしたり、私はフォーラムまでの間、強力なサポートをしてくれたスタディーグループのメンバーを家に招いて手巻き寿司パーティーを開いたりしました。12月のFinal Examに向けて勉強にも打ち込みました
  • ボストンでは事業会社中心の就職活動でしたので、ここからコンサルティングへ切り替えました。コンサルティングファームへはレジュメとCover Letterを用意し各社サイトから応募します。LBSの場合1月中旬の締切が多いため、1月前半のCareer Serviceは大混雑します。私は、冬休みに入る前にCareer Serviceでコンサルティング用に直したレジュメとCover Letterの添削をお願いし、応募書類を揃えておきました。ケースについては、冬休み(12月中旬~1月中旬)になると同級生のコンサルタントが母国へ帰ってしてしまうので、ロンドンに残っているコンサル志望者同士で毎日練習しました。

1・2月

  • ロンドンで「新年」を殆ど味わうことはなく、年明けは1月6日から1週間のCorporate Partner Weekで始まりました。LBSのスポンサー企業がオンキャンパスでインターンシップ募集に向けたプレゼンテーションを行い、ネットワークセッションを開くというものです。各企業プレゼンテーション60分、リクルーター・社員とのネットワークセッション45分の形で、朝から夕方まで1日4社程度です。もちろん全てに出る必要はなく、出席したい企業のみ事前に登録しておきます。尚、今年のスケジュールは以下の通りでした。

On Campus Recruiters-1

  •  1月中旬の応募から1週間で書類選考の合否連絡を受け、その1週間後には1次面接です。Corporate Partner企業は、1日かけてLBSキャンパスで1次面接を行うことが多いです。戦略コンサルティングファームの場合、(1)上述の通り10月にロンドンへ来て1次面接、ボストンキャリアフォーラムで2次面接というケースもあれば、(2)1次面接がオンキャンパスでロンドンオフィスによってまとめて行われ(つまり英語)、それに通ると、2次面接に応募先オフィスとのVideo Conference(日本語)に呼ばれるケース、(3)東京から面接官がロンドンへ来て週末に面接が行われるケース、(4)1次面接はロンドンオフィスの方と対面(英語)、続いて東京オフィスの方とスカイプ(日本語)、それに通ると、東京オフィスから面接官がロンドンへ来て週末2次面接というケース…各社様々です。それにしても日英両方でケースも通常のFit面接も準備するのが、できて当然のようですが、結構大変でした。
  • LBSに来て驚いたのは、上記の通り1日中オンキャンパスで次々と面接をするほか、Corporate Partner Week終了・Term 2開始後も以下の企業を例にプレゼンテーション・リクルーティングにキャンパスへやってきます。リクルーティング以外でも、Industry ClubやWomen in Business Club等を通じて各企業の様々なファンクションの方がキャンパスに来て、プレゼンテーション・ネットワーキングをされます。就職活動を通じて、LBS、ロンドンのアドバンテージを改めて感じています。

On Campus Recruiters-2

  • このように私費1年生は勉学に加えて転職活動にも精を出す必要があるので、忙しい日々を送ることになります。LBS生の中でもいわゆるTop tierの企業にだけ目を向ける人もいることは事実ですが、慌しい日々の中でも周囲に流されることなく、短期的な視点と長期的な視点を自分の中でしっかりと構築することが大事なのだと改めて感じました。その意味でも腹を割って自分なりに今後どうやって生きていきたいのかを話せる友人が日本人に限らずできたことは大きな収穫であったと就職活動を振り返って思っています。

2013年 インターン実績

● コンサルティング
Boston Consulting Group
Dream Incubator
McKinsey & Company
Roland Berger

● 金融
Morgan Stanley
Taiyo Pacific Partners @ Seattle
Social Impact Investment @ London

● 事業会社
Hulu Japan
Eli Lilly @ Kobe
Johnson & Johnson
Janssen Pharmaceuticals
Rakuten
EdTech Start-up @ London
IT Start-up @ Tokyo / London
Medical Device Start-up @ London
Social Start-up @ Hong Kong
Digital Media Company @ London

● 政府系、その他
International Finance Corporation @ Washington D.C.
Impact Investment @ Hong Kong

東京の夏、ロンドンの夏

LBSの夏休みは6月初旬から始まります。夏休みには、LBS学生いきつけのキャンパス横のPub Windsorも一時休業に入ります。

(ご参考:直前のTerm3に選択科目を履修しなければ、2013年は5月末までで必修科目の最終試験が終了するスケジュールとなっていました。)

 

「一年目はコア科目で幅広く基礎を鍛え、サマーインターンで新しい挑戦をしてみる。そして、二年目に、インターンでの気づきを踏まえて深掘りをする」、というLBSの大先輩のアドバイスをもとに、インターンシップではこれまでと違った仕事、場所を選択してみました。7月は東京のコンサルティングファームで一カ月過ごし、8月からのロンドンのスタートアップでの一カ月半のインターンも終盤に差し掛かってきました。

 

東京では久しぶりに会う友達にロンドンにいるときと同じ感覚でハグをしてしまい、怪しがられるといった珍事件もありましたが、想像以上に留学前の感覚に簡単に戻り、これまでの一年間がまるで夢だったかのように、LBSでの学生生活、友人たちが遠く感じられました。

昨今では、SkypeやFacebookなどで気軽にコミュニケーションを取り合うことはできますが、限られた時間の中で、一緒に時間を共有することがいかに貴重だったを改めて実感し、二年目の課題としたいと思いました。

一方で、出張で行った中国では、現地でインターンをする同級生と会い、お互いの近況を報告し合うなど、留学しなければあり得なかったであろう経験も早速して、仕事もプライベートも卒業後のイメージを少し掴めた東京での夏となりました。

 

ロンドンのインターンでは、アジア国籍を持つMBA学生であることに期待され、未経験ながら興味のある業界でのポジション得て働くことができました。LBSはとても多様性に富んだ環境なので、ややもするとイギリスについて学ぶ機会も少なくなりがちなのですが、オフィスではイギリス人と密に働く機会が多く、この国の人たちがどのような思考回路でビジネスを進めるのかを覗くこともできました。

オフィス外でLBSならではだと感じたことは、ロンドンでインターンをする場合は引っ越しをする必要がないため(LBSのあるBaker Street Stから、オフィス街まではTubeなどで30分以内でアクセスできます)、夏の間も学生は引き続きキャンパスの周辺に住まいます。朝のTubeの中で、スーツを身にまとった同級生に鉢合わせたり、仕事帰りにPubでの一杯を楽しんで帰宅したりと、思い切りロンドンの社会人生活も満喫できます。私はそれに加えて、週末には同級生達と、学期中にできなかったイギリス国内日帰り旅行に勤しみました。この時期のイギリスは、日も長く、天気も良く、各地で最高に美しい景色を楽しめます。

国籍は違えど、同年代の同級生が、どのように今後のキャリアを考えるのかという話は、インターンという現在進行中のホットなネタがあるため、急に現実味を帯びてきます。もちろん、インターン終了後に卒業後の内定を得てリラックスして表情まで変わっている人もいれば、入学前からのドリームジョブで、熾烈な競争を経てインターンシップを獲得したものの、実際に働いてこれは違うと感じたので、卒業後の内定は棒に振って、就職活動をし直そうかという話や、政治経済情勢が不安定な国から来た同級生が、仕事のやりがいよりも、ロンドンで働いてイギリスの市民権を獲得することを選ぼうとインターンをしてみたが、やりがいを求めて母国での就職活動も再開するかもしれない、という悩みを話す中で、自分はどうしたいのかを常に考えさせられます。

卒業後にもロンドンで働く機会はあるかもしれませんが、オンもオフも120%楽しむ経験は今しかできなかったかもしれないと振り返っています。

 

冒頭の先輩のアドバイスに則り、充実した東京、ロンドンの夏を経て、二年目は交換留学と、Strategy and Entrepreneurship の分野 (http://www.london.edu/programmes/mba/programmedetails/electives.html) の選択科目を履修することにしました。LBSでは近年この分野の充実を図っており、看板教授による人気クラスもいくつかあります。

夏休みにインターンをご希望される受験生の皆様、ロンドン(海外)でインターンがしたいと考えている受験生の皆様にとって参考になりますと幸いです。

 

(MBA2014 S.S)

(c) LBS Japan Club 2012▲ ページ先頭に戻る