今年始まった新しい科目で、Business, Government, and Societyという授業を受けている。

倫理と経済を組み合わせたような授業なのだが、

・レクチャー又はケースディスカッション 及び ディベートという珍しい形式でLBSの1クラス2時間45分という時間割、コアのクラスでやる意義(1年間一緒に授業を受けた馴染みの顔ぶれだからこそ、変に肩ひじ張らずに安心してモノを言えて、議論が深まる傾向)を上手く使っている

・EconomicsとOrganizational Behavior / Ethicsの教授が交互に授業。しかもどちらの教授もエネルギッシュかつファシリテートのレベルが高い。

という二点で凄く良い授業になっている。

随分前になるが、先日の授業では、Biogenという製薬 / バイオ会社のAntegrenという薬に纏わるケースを使用して、多様なステークホルダーをどうManageするかという、ビジネス倫理ど真ん中のテーマにつき議論。

治療に一縷の望みを持つ患者さんと利益UPに期待する株主/市場(&従業員)に待望された新製品Antegren(会社の売り上げの80%を担う製品の次世代版)の説明(Aケース)、その期待された薬の治験中に二人の患者で問題が起き(Bケース)、それを受けて当時のCEOがその後の10日間でどういう対応をしたか(Cケース)と、ケースごとに新しい事実を目にしながら、実際に自分だったらどのように判断をするのかを議論。

当時のCEOは、「患者の安全性を第一の優先順位とする」「透明性を持った情報を各ステークホルダーに伝える」という理念の下、

・FDAに即日問題を報告。
・1週間で、薬の開発中止を決定
・新薬導入に伴う生産キャパUP対応のために予定していた新工場建設を途中で中止
・固定費削減のため、従業員の一部を解雇

など次々と施策を決定。

薬の開発中止には株式市場も大きく反応し、株価は結果的に43%Down。

上記の判断に関しては、経済面に加え、倫理面でも「Informed consentの下、薬を使用したい患者さんもいる事実。新薬の効果に一縷の望みをかけていた患者さんの期待を裏切ることがホントに良いかどうなのか」などクラスでも議論百出。

シラバスだけ読んでると「これ、意図とやりたいことは分かるけど、Feasible?」と思ってしまう位野心的な内容だったため嬉しい驚きである。

在校生ブログ「ロンドン留学生活|音楽とサッカーとPintと」より転載

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