Elective Coursesでは80を越える科目の中から好きなものを履修することができます。複数の分野から数科目ずつ幅広く履修するのもよいですし、分野を絞り込んで自分の専門性を高めることもできます。尚、ロンドンビジネススクールでは選択科目を時代と学生のニーズに迅速にマッチさせるため、毎年科目を精査し必要に応じ刷新しています。
また、これらのElective Coursesについては、海外MBAからのExchange Programmeの生徒や、ロンドンビジネススクールのその他のプログラム (Executive MBA、Masters in Finance 等)の生徒と一緒に受講する機会が多く、彼らの豊富な経験が講義の内容をより一層高度にしています。卒業には9~12単位のElective Coursesを取得する必要があります。一つの分野から最低5単位を取得すれば、Concentrationと呼ばれる専門分野の修了認定を受けることができます。2つの分野から5単位ずつ選択しDouble Concentrationを得ることもできます (Concentrationを取得する義務はなく、複数の分野から様々な科目を選択し幅広い知識を得ることも可能です)。尚、Concentrationは以下の8分野となっております。

  • Change Management
  • Entrepreneurial Management
  • Finance
  • International Business
  • Marketing
  • Private Equity
  • Strategy
  • Economics

以下に、Elective Coursesの一部をご紹介します

 

Accounting


 

Financial Statement Analysis

財務諸表やアニューアルレポートから、キャッシュフロー、有形資産、減価償却、オフ・バランスシート等、企業の財務・経営状態を分析するスキルを獲得できるコース。単に財務諸表等やそこから算出される数値を見るのではなく、その裏に隠された事実や企業の意思を読み取るノウハウを得られます。また、この科目の醍醐味のひとつは、IFRSとUS GAAPの両方を学び、それぞれの特質や違いを明確に理解できることでしょう。レクチャーは非常に体系的に構成され、初心者でも大変分かりやすいです。また、教授陣だけでなくクラスメイトにも公認会計士が数多くいますので、ディスカッションやケース分析はリアリティがありハイレベルで、非常に理解が進みます。


Entrepreneurship

 

New Venture Development

アントレプレナーシップのコースの中でも、特にビジネスの立上げのフェーズにフォーカスした科目。他のコース同様、このコースの教授陣も企業経験が豊富であるため、投資家へのアプローチ方法やビジネスプランの詳細な作成方法など、大変実践的なアドバイスを得ることができます。また、ケースのほとんどがロンドンビジネススクールのオリジナルで、クラスの後半には実際の起業家がスピーチに訪れ、ディスカッションは非常に白熱します。習得できるスキルは大企業においても活用度が高く、ストラテジー・マーケティング・オペレーションを幅広くレビューすることも可能であるため、多くの学生が履修します。

Financing the Entrepreneurial Business

ベンチャーの起業から撤退までのファイナンシングとそのストラクチャリングについてを、投資・調達の両サイドから学ぶコースです。将来、ベンチャーキャピタルやプライベートエクイティまたは起業を考えている方には必須の科目といえるでしょう。使われるケースはほぼすべてがロンドンビジネススクールのオリジナルで、教授自身がディールに関わったものが多く、とても説得力があります。また、クラスにはケースの登場人物が頻繁に招かれ、起業家や投資家達の生の声を聞くことができます。

Managing the Growing Business

成長過程にある企業が直面する経営課題について学ぶコースです。このコースでは、売上5億~20億円程度の成長中の企業に的を絞り、成長に関するファイナンスや組織の課題、すなわち「成長への壁」について議論します。例えば、企業の成長過程は5つのステージに分けられ、起業家の役割は各ステージによって変化していくというモデルがあります。この理論を適用することによって、各ステージの中で企業が解決しておくべき課題、次に起きる可能性の高い課題を早期に把握し、成長の「痛み」に対して準備をしておくことができるのです。授業は、数多くの成長企業のアドバイス経験を持ち、且つベンチャーキャピタリスト経験も豊富な教授が担当します。このコースは、起業家を目指す学生のみならず、資金提供側としてのベンチャーキャピタルやプライベートエクイティの業界を志向している学生にも人気が高いです。社内ベンチャーなど、成長するビジネスモデルを提案・実行していく立場の方にも最適なコースといえるでしょう。また、ケースの主人公が教室に登場し、イギリスの起業スタイルの特徴などを含む体験談を聞けることは、欧州経済の中心地であるロンドンならではのメリットであるといえます。

Entrepreneurship in Emerging Markets

途上国での起業に焦点を当てた、少し変わった授業です。先進国での起業と、途上国での起業では、何が違うのか、どのような点に注意しなければならないのかをケースディスカッションを中心に勉強していきます。毎週ケースを扱うのですが、そのケースの主人公がゲストスピーカーとして登場することがほとんどです。最近のコースでは、アフリカで大変成功している有名なマイクロファイナンスのMPESAを立ち上げた人や、中国アリババの元社長(共にLBSの卒業生)などが来て、学生との議論に参加しました。LBSには多くの国から学生が集まっていることもあり、特に途上国出身の学生が多く受講していますが、途上国への投資をしているEMBAの学生や、VCを目指す学生、またソーシャルビジネスに興味のある学生もいます。先進国出身者であっても、途上国でのビジネスを深く理解する上で、多くの示唆を与えてくれる授業です。(MBA2012)


Finance

 

Advanced Corporate Finance

Core CoursesのFinanceで学んだ理論を活用して、資金調達や投資判断をより的確に行うことを目的とした大変実践的なコースです。学生は数人のグループに分かれ、毎週与えられるケースをディスカッションしレポートを提出したうえで授業に臨みます。授業ではそのケースについてさらに深いディスカッションが展開され、非常に深く理論を理解することができます。また、本コースを履修する学生のファイナンススキルは秀逸です。グループ及び授業でのディスカッションは大変レベルが高く、ワークロードはとても重いですがそれに十分見合う実力を身につけることができます。本コース修了時には、投資銀行など実社会におけるファイナンス業務を自信を持って行えるようになるため、ファイナンス専攻の学生には大変人気のあるコースです。

Mergers, Management Buyouts and Other Corporate Reorganisations

事業会社のM&Aチーム、プライベートエクイティ、投資銀行を渡り歩いた現役のベテラン銀行家が、パートタイムでLBSに来てM&Aやバイアウトの実務で留意すべき点を紹介するコース。学習内容は、他のコースで学ぶ企業のvaluationには触れず、過去の有名なM&Aのケース、金融業界における現在進行のトピック、M&Aでプロが陥りやすい過ちなどを扱い、M&Aのイントロの授業として位置付けられるだろう。先生が業界で豊富な経験を持つため、一つの論点を説明する度に複数の実例が紹介され、本に書けないような実際の裏話も聞けるため、実務のイメージを持つには最適です。(MBA2013)

各国における企業再編やファイナンスリストラクチャリングをよりアカデミックな視点で分析し、その背景にあるコンセプトや理論的な枠組みを学びます。授業は、一見分かりづらい欧州およびUSにおけるコーポレートガバナンス、レギュレーション、金融システムの違いを明確にしながら進められるため、将来クロスボーダー案件に関わる方にとっては実務面においても収穫があると思います。企業再編に関わった投資銀行家や経営者をゲストスピーカーとして招き、学んだ理論がどのような形で実際のディールに反映されているのかを直接確認することができるなど、大変バランスの取れた授業です。

Mergers, Acquisitions and Alliances

企業買収や提携、事業売却などを扱うコースです。買収案件の考え方、案件の構築方法、取引実行から、Post Merger Integrationまで幅広く扱います。学生時代に、HBSで賞を総なめにした経歴を持つ教授の理論解説と、ロシアのPEや銀行のトップを張ったバンカーのケース解説の組み合わせは素晴らしいの一言です。授業中にミニケースをたくさんやるので、初見でのディールの見極めの勘所はかなりついてきます。戦略、ファイナンス、Organisational Behaviourを融合させたクラス構成は、まさにMBAの集大成といえると思います。(MBA2012)

Options & Futures

先物、スワップやオプションなど、デリバティブに関する熟練したユーザーとなるために必要な知識とスキルを身につけるためのコースです。主な学習内容は、デリバティブの効果や活用法、プライシング、ヘッジ方法などですが、よりエキゾチックな商品や、クレジットデリバティブ、ストックオプションなど、この分野における最近の革新的な動きについても学習します。またLTCMやベアリングなど、デリバティブに絡んだ劇的な事件についての解説を聞くこともできます。授業では数式や計算を多用し、またグループワークでもPCを使用した様々な課題を毎週こなす必要があり、学生の負担は決して軽くありません。しかし、このコースを履修すれば、デリバティブの土台に関する確固たる知識を獲得することができます。

Fixed income securities

MBAには珍しく、case studyもクラス討論もない日本の大学に似た講義形式の授業で、あらゆる債券の価格の算出方法を学習するコース。具体的には、テイラー展開に基づいた債券のデルタやガンマを用いて債券の金利変動に対する感度を予測したり、短期金利の推移を予測するモデルを用いて債券のオプション、callable bond, defaultable bond, floating bondなどあるとあらゆる債券の価格推移を手計算でがりがり計算する。基本は四則演算しか使わないが、たくさんある中でどの数字を使うかに頭を悩ませる必要がある。LBSの授業の中でも難易度は高いと言われるが、債券の価格メカニズムを理解したい金融志向の学生にはお勧めの授業。(MBA2013)

 


Marketing
Analysis for Marketing Planning & Decision Making

マーケティング戦略の策定と意思決定に必須の、定量的な市場調査・分析手法を学習します。Core科目のマーケティングの授業で学んだセオリーを基に、的確なデータ収集の仕方やセグメンテーションなどからはじまり、顧客アンケートに基づくCluster Analysis、Perceptual Map、Conjoint Analysis等の市場分析、さらに、広告が売上に及ぼす影響の分析、マーケティング資源の効率的な分散配分、といった大変実用的で踏み込んだマーケティングプロセスを習得できます。理論を教室で学習した後は、コンピュータラボにて実際のデータをもとにSPSS等のマーケティングソフトを活用し、各種分析を実践します。単なるデータをいかに確度の高い判断情報へと整えていくかを効果的に学ぶことができます。

Pricing Strategy

マーケティングの4Pのうちのプライシングにフォーカスした授業です。プライシングについては全てのトピックをカバーしているのではないか、と思うくらい幅広い内容を取り扱います(価格設定から、プロモーション、価格戦争の対処方法から、営業マンの値引き抑制、消費者保護まで扱います)。毎回教授が連れてくるゲストスピーカーの話も、みなプライシングの現場に居る人たちなので、とても重みがあって勉強になりました。プライシングで頭を悩ませている人なら、きっといいヒントを得られるのではないかと思います。(MBA2012)

 


Management Science and Operations

 

Supply Chain Management

需要予測・在庫発注管理などの基本から始まり、ネットワーク最適化、3PL、modular/integral design、リスク管理など幅広くまた新しいSCMの概念なども盛り込まれており、SCMを網羅的に学べます。また数名のグループを作って挑戦する仮想企業のサプライチェーンを管理するsimulation gameには重要な要素が詰まっており、モデリングの訓練にもなります。担当のJérémie GallienはSCM先進企業のZaraやDellと共同研究した実績を持ち、HarvardのCase Writingコンペで受賞経験もある学究肌の教授ですが、授業も熱心かつ非常に親しみやすい先生です。コンサルティングや製造業でのキャリアを考えている人には特にお勧めのコースです。(MBA2012)

Project Management

大規模・長期・ハイリスクなプロジェクトについて、予算・スコープ・スケジュール等の制約がある中で、効率的に管理・完成させる手法を学びます。教授は、米国同時多発テロ後のニューヨークの地下鉄復旧プロジェクト、ボーイング787開発プロジェクトに携わった経験を持ち、現在もF-35戦闘機開発プロジェクト等に携わっているProject Managementの世界的権威なので、教授自らの豊富な経験を踏まえた、最先端の手法を学ぶことが出来ます。授業では、プロジェクト管理ツールとして、Microsoft Project及び@Risk for Projectを利用しますが、単なるMicrosoft Projectの使い方に留まらず、プロジェクトメンバーの心理面を考慮したスケジューリングや問題点の可視化・共有化の方法等、実務でそのまま使えるスキルを数多く得ることが出来ます。(MBA2013)

 


Organisational Behaviour

 

Negotiation & Bargaining

いかなるキャリアにおいても不可欠なネゴシエーションの知識とスキルを、レクチャー、ロールプレイ、ディブリーフを通して習得するコース。普段あまり意識されていない交渉の手法をクリアな理論に基づいて理解し、自分のネゴシエーションスタイルを見直しながら、明確な戦略を立てられるようになります。実践的で即応力の高いコースです。

Paths to power

長いキャリアの異なるステージにおいて、活躍するために必要とされる能力や技術的素養は変化していくと言われています。一般に若手のうちはハードスキルが重要で、シニアになるほどリーダーシップを始めとするソフトスキルの重要性が高くなる、といったような考え方がされています。ビジネススクールで学ぶような方の多くは、卒業後のどこかのタイミングで組織のリーダーとして活躍することを期待されています。そういったシニアなポジションを狙う上で、或いはシニアなポジションを獲得してから活躍するために、激しい競争の中でいかにして限られたリソースを自分のものにして”power”に変えられるか、そのスキルや道筋を学ぶコースです。(MBA2012)

Leading Teams and Organizations

チームや組織のリーダーは育てることができる、という仮説の元、リーダーとしての行動(リーダーシップ)のイロハを学ぶ教科です。リーダーとして最も有効な行動は異なる状況下では一様ではなく、これら異なる状況下に対して最も有効なリーダーとしての行動は何なのか、また有効ではない行動は何なのか、というこれまでの学術上の研究結果を学んだ後、実際のロールプレイングを通じてこれら異なる状況下でのリーダーとしての行動を体験します。また自身のこれまでの人生での経験を通じて培われてきたリーダーとしての素質がどの類型に属するのか、どこに改善の余地があるのかを心理テストを通じて分析します。更に自身のリーダーシップの経験を振り返り、この中の一つをレポートにまとめ、自身のリーダーシップに対する理解を深めると共に、実績のあるリーダーを一人取り上げ、グループで分析し、リーダーシップに対する理解を更に深めます。(MBA2012)


Strategic and International Management

 

Corporate Strategy

Core CoursesのStrategyがBusiness Strategyをカバーしているのに対して、こちらはCorporate Strategyをカバーしています。具体的には、Portfolio composition (どのビジネスに参入すべきか、各ビジネスにおいてどのファンクションに参画すべきか等)、Portfolio change (M&A・パートナーシップ、自社育成を通して、いかにビジネスポートフォリオを管理していくべきか)、Organization (多角化企業の本社部門の役割や各事業間でいかにシナジーを得るか)の三つのテーマにそって、理論とケースを交えて学びます。また、ゲストスピーカーとして多角化企業の本社部門よりエグゼクティブが登場し、現場でのリアルな経験をシェアしてくれます。

Global Strategy & Management

企業活動がますますグローバル化する今日において、国境を越えて事業を展開する企業はどのような点に注意を払いながらそのビジネスを展開すべきかを、様々な切り口から学びます。主なテーマは、組織、戦略的提携、ローカライゼーション、コーポレートガバナンスで、授業では毎回ケースが使用されます。クラスには、MBAの学生以外にも、海外MBAからのExchange Programmeの生徒、Executive MBAやPart-time MBAの学生もいるため、ディスカッションの広がりと質には大変満足できます。クラスを担当する教授は多くのグローバル企業へのコンサルティング経験があるため、講義は大変説得力があり、ディスカッションのリードにも優れています。このコースは、卒業後に事業会社で海外事業展開を担当したり、コンサルティングファームや投資銀行でグローバルカンパニーを顧客に持った際に、スキルの幅と視野を劇的に広げてくれることと思います。

Managing Corporate Turnaround

いかに企業再生を行うかに焦点を当てたコースです。Stuart Slatterの著作「Corporate Turnaround」にもあるフレームワークを用いた授業は明確で、現場ですぐに実践することができるとの評価を得ています。ゲストスピーカーもたくさん招かれ、企業や事業をいかに再生させたかのリアルな体験談を直接聞きディスカッションすることができます。

Strategic Innovation

Constantinos (Costas) Markidesの理論枠組み (Who・What・How)を活用して、いかにクリエイティブかつイノベーティブな戦略を立案・推進し、企業価値を高めていくかを習得します。ストラテジー系の科目としては珍しくケースを使いませんが、アカデミズムに偏ることなく、実ビジネスへの応用度は非常に高いと評判です。レクチャーは、エネルギッシュかつユーモアに富み、一瞬たりとも学生を飽きさせません。どんなキャリアを目指していようがこの科目だけは絶対に履修する、という学生も少なくありません。

 


第二外国語

ロンドンビジネススクールでは、真に国際社会で通用するビジネスリーダーを育てるという目的から、第二外国語の習得を義務付けています。日本語が母国語であればこれは免除とすることが可能ですが、この機会をフルに利用して新たな外国語を学ぶこともできます。

第二外国語は、正式なElective Courseとして登録し受講する方法と、授業料を別途支払い単位を取得せず受講する方法とがあります。他の科目を一つでも多く受講したい場合や、第二外国語科目の成績付けが厳しいことを懸念される場合などは、後者の方法を検討されてもよいかもしれません。

授業は週2回あり、1セッションはそれぞれ3時間です。シラバスに基づいた宿題や授業毎に出される課題を解きながら、オーラル、ヒアリング、レジュメの基本事項をしっかり教授されます。講師陣は外国語教育で定評のあるロンドン大学のKing’s Collegeより派遣されており、大変レベルが高いです。授業の負荷は正直かなりきついといえます。英語にまだ自信のない方は当面は英語に注力し、こちらは後半に習得することをおすすめします。

様々な国籍のクラスメートがおり、彼らが間違いながらも一つ一つ言葉を学んでいくプロセスを観察していると、彼らの考え方や語順、発想法まで一緒に勉強出来てしまう、というメリットもあります。

(c) LBS Japan Club 2012▲ ページ先頭に戻る