GBE滞在記―ヨハネスブルグ編

GBE, 授業, MBAカリキュラム

皆さんこんにちは!
人呼んでLBSのランダムウォーカー、YSです。
本日はMBAプログラムの目玉の一つであるGlobal Business Experience(通称GBE)についてお伝えしたいと思います。

1. プログラム概要

詳しくはこちらのページを見ていただきたいのですが、端的にいうと、リーディングウィーク(2・5・10月にある1週間休み)あるいは冬・春休みの1週間に世界各地に赴き、教授によるブリーフィング、現地の企業視察、ゲストスピーカーイベント、ワークショップを行うというものです。
 
a. テーマ
私が行ったのは南アフリカのヨハネスブルグ。現地の人は略してJoburg(ジョーバーク)といったりするそうです。如何にも危険な香りが漂ってきますがこのGBEの目玉は、治安の悪いことで有名な当地の中でも、アパルトヘイト時代に黒人を一定の地域に移住させたことで誕生した『タウンシップ』の1つであるAlexandraという地区で各種マクロビジネスに対してコンサルティングを行うというものでした。所謂マイクロアントレプレナーに対して、一介のMBA生が何をできるのか行く前から不安でいっぱいでしたが、結果的には非常に有意義な5日間でした。
b. プログラム期間、概要スケジュール
2018年10月21-27日 
21日(日)
午後集合⇒アパルトヘイトミュージアム⇒ゲストスピーカー(南アの近年の政治経済状況について)⇒ウェルカムパーティー
 
22日(月)
教授・アレンジジャーによるブリーフィング後、終日コンサルプロジェクト@Alexandra
 
23日(火)
午前:ゲストスピーカー(南アのエコシステム等)⇒企業訪問(Fintech,VC,NGO等から選択)
午後:コンサルプロジェクト@Alexandra
 
24日(水)
午前:コンサルプロジェクト@Alexandra
午後:African Leadership Academy(ALA)という大学入学前のプレスクールにて、彼らの卒業プロジェクトをレビュー、その後レセプション。ALAの学生はアフリカから集まったエリートだけあって驚くほど優秀でした。
 
25日(木)
午前:コンサルプロジェクト@Alexandra  
午後:翌日の発表に向け、プレゼン資料作成
 
26日(金)
午前:教授向けプレゼン、スピーカーイベント(南アのマクロ経済について)
午後:各自マイクロアントレプレナーへの最終プレゼン、GBE振り返りセッション、パーティー
c. プロジェクトについて
15程度のビジネスの中で自分がアサインされた事業は、ドレッドヘアを専門にするヘアサロン。34歳の地元出身経営者は過去にフランチャイズ展開を行うも失敗し、現在は1店舗に戻して経営。ビジネスプランがなく、行き当たりばったりでやっていたことが原因であり、体制を確り見直したいという課題に対して、1週間という限られた時間でfeasibleな結果を出すというものでした。所謂経営戦略コンサルが描くような立派な『戦略プラン』ではなく、今この瞬間から効果がある戦術を考えるという点で非常にdown-to-earthなコンセプトになっています。
我々のチーム(大体5-6名構成され、バックグラウンドや出身地が多少ばらけるようにアロケイトされてます)はまず、経営者がブックキーピングを複数の本(売上データ、顧客データ、ロイヤリティポイントデータetc)を使って手書きで行っていたことから、Excel管理へと変更することを考案。マスターファイルを作り、それに打ち込むことで簡単に各種データを一覧で把握できるようにすることを目論みました。簡単にできるかと思いきや、そもそもPCにExcelが入っていない、Internetも繋がっていない等々、我々が当たり前だと思っていたことが当たり前でない世界でのビジネスに悪戦苦闘。。。他にも、マーケティングにWhatsappやInstagramを活用する等、簡単に実行でき、更に売上に直結するものにフォーカスしました。(驚くことに、タウンシップでも携帯の普及率は非常に高かったです。)
最終成果物は教授宛のプレゼンと経営者へのアドバイス資料作成で、どのチームもMBAらしく体裁が整ったものを確り作っていました。
最終日にはチーム毎にアントレプレナーに最終報告をします(スケジュールご参照)。
 
さて、ではプロジェクトは成功したのでしょうか。
 
大半の経営者は喜んではいたものの(全体のクロージングイベントは大変盛り上がり、みんなが涙するシーンすらありました。この感動を詳しく聞きたい方は別途ご連絡ください笑)、経営改善策をその後採用・継続したかは不明かなという印象です。
個人的な感覚ですが、その多くは暫く試してみても最終的に元に戻ってしまうのではないかと思います。そう考える理由はいくつかありますが、つまるところ結局生徒の目線が真に経営者と摺りあっていないということに尽きるのではいでしょうか。
なんといっても5日間という時間の制約、MBA生の経験の少なさ、更にビジネススクールにくるような『銀のスプーンを咥えて生まれてきた』人間とはあまりに境遇が違いすぎてマイクロアントレの経営者側が心理的距離をとってしまっているということなどがこれに繋がっているように感じました。あと2週間あれば、もっと結果を出せるのにと思ったのは私だけではないはずです。
よって顧客目線という観点ではプロジェクトが成功であったかは何とも言えませんが、個人的な学びは非常に大きい5日間でした。

2. プログラム(場所)を選んだ決め手

私の職種柄、仕事で南アに行くことは将来的にもあまりなさそうだったので。
加えて前後にアフリカを旅行できるという点も魅力でした。

3. GBEを終えて

既述の通り、プロジェクトに関してはやや忸怩たる思いをしましたが、政治経済状況、アパルトヘイトが未だに残す有形無形の傷跡、今後の成長可能性について等、南アに関する理解を深めるという観点では非常に有意義でした。
換言すればGBEとは各対象地域への『フック』であり、これを今後のビジネスライフにどう活かすかについては各生徒に委ねられているのかなという印象です。あ、意外と結論が普通ですね。。
 
以上、久々の投稿のYSでした。ファンレター待ってます。