1. なぜ今MBA

海外企業や海外で事業展開をしている日本企業との仕事が増えていく中で「グローバルに通用するスキルを身につけたい」という思いが強くなっていました。USCPAやCTPなどアメリカ発の資格を取得してみましたが、思ったようなキャリアアップにはつながらず、年齢的にも最後のチャンスと思いMBAプログラムに行くことを決心しました。

 

2. LBSを選んだ経緯

・      費用(1年コースも視野に)

・      国際性

・      成熟度(学生の平均年齢、社会人経験)

・      ランキング

の観点から受験準備をしました。最初の3つのポイントでほぼヨーロッパに絞られたのでアメリカの学校には願書すら出していません。受験中に社費で行けることになったので、せっかく行くなら2年ということでLBSに決めました。最初にオファーをもらえたのも大きな理由です。

家族(妻と子供2人)が生活しやすい環境という点も重要でした。

 

3. スケジュール・費用

受験を決めたのが2010年7月、9月にGMAT、2011年1月にIELTSのスコアメイクを終了、エッセイを3月に提出して、4月にインタビュー、2011年5月にオファーをもらいました。

費用はエッセイのカウンセリングおよびインタビュートレーニングに75万円、GMAT2回分、TOEFL6回分、IELTS2回分です。

 

4. 予備校選び

GMAT、TOEFL(IELTS)ともにいろいろと受験テクニックがあるという話は聞いていましたが、「独学でスコアメイクできないのであれば、それが自分の実力だ」と思うことにして、結果的にこれらのテスト対策で予備校は利用しませんでした。エッセイカウンセリングとインタビュー対策は、実績があり、過去の受験生からの評価が高かったBrian Shih氏にお願いしました。(結果的にはインタビュー対策がメインになりましたが。)

 

5. レジュメ

外資系企業で勤務経験のある同僚にテンプレートをもらい作成しました。社会人経験も長く、プロジェクト型の業務経験が多かったので、特に内容で苦労はしませんでした。

 

6. TOEFL (IELTS)

結局、最後までTOEFLにはあまり馴染めず、最終的にはIELTSのスコアを提出しました。予約変更に融通が利かない、結果が出るのが遅い、受験料が高い等、デメリットも多々ありますが、下記のようなメリットもありますので、私はこちらの方がおすすめです。

  • ListeningはどちらかというとTOEICに近く、問題および解答項目を確認する時間が与えられ、セクション1の前半の音声を聞いて解答、セクション1の後半の音声を聞いて解答、次にセクション2の。。。。と続いていきます。「そんなに長い時間(といっても10分程度ですが)、Listeningに集中できない」「Listeningしながらメモを取るのが苦手」というような人はIELTSの方がよいでしょう。
  • Speakingは試験官との1対1のインタビューです。相手の表情を見ながらコミュニケーションをとったり、聞きなおすこと、確認すること、言いなおすことも可能なので、圧倒的にIELTSの方が難易度は低いと思います。

7. GMAT

Mathの点数が高く、Verbalの点数が低いというのが日本人受験生の傾向のようで、私も例に洩れずそうでした。年間5回という受験制限もあり、Mathは数学英語の語彙を増やす、Verbalは問題のパターンと解答に至る考え方(消去法)を理解するのが近道かと思われます。AWAはわずかに3.5だったものの無事にオファーをもらえたことからすると「AWAを見ている学校は少ない」という都市伝説は信じるに足るものだと思います。

 

8. エッセイ

LBS用のエッセイは会社に内緒にしていた時期ということもあり、カウンセラー抜きで作成しました。文章には約2週間で落とし込みましたが、ネタ出しは受験を決意した時期から始めました。各エッセイのテーマで学校側は何を求めているのか、自分の経験の中の何について書くべきかについては『Great Application Essays for Business School』がとても参考になります。この本を横に置いて実際にエッセイを書いていくと、ネタ出しした内容の浅さ、ピントのズレがはっきりと見えてくると思います。

 

9. 推薦状

志望校選択の際に「国際性」を基準に置いていたこと、学校に提出したWhy MBA?、Why this school?のエッセイでも国際性やDiversityに触れていたこともあり、同僚の台湾人、インド人に加え日本人1名(志望校の卒業生、もしくは前職の上司等)を中心に推薦状を作成してもらいました。

 

10.  インタビュー

LBSでのインタビュー内容は下記のようなものでした。

インタビュー・セクション

(場所)       東京

(面接官)     卒業生2名(ともに日本人)

(時間)       50分程度

(質問内容)

A) 自己紹介

B) 会社での典型的な1日のスケジュール

C) (業務内容にからみ)海外で仕事を行う難しさは?

D) キャリアゴール

E) 日常で英語を使用する機会はどの程度あるか?

F) 自分で認識している強みと弱み

G) 5分間プレゼンテーション

(LBSのインタビューでは「事前に準備ができない」という意味でこのプレゼンテーションが1番の難所だと思います。私の時は「Financing、Strategy、Marketing、Operatingの中で会社の成長の基礎となる要素はどれだと思うか?理由と具体例を述べよ」というお題でした。)

H) プレゼンについて質疑応答(1~2問)

I)  なぜヨーロッパのビジネススクールを目指すのか?

J)  LBSと他のヨーロッパのビジネススクールの違いは?

K) 何か質問を

(「LBSを卒業して一番変わったこと」「LBSで期待値以上だったこと、期待はずれだったこと」の2つを質問しました)

 

英語スキルチェック・セクション

受験者5名でのグループディスカッションを50分間行いました。

テーマは

(ア) 原発事故で日本のリーダーは世界にその弱点をさらしたか

(イ) 日本人の特性は海外でも通用するか

(ウ) 日本企業がその優位性を海外で活かすためには

(エ) 復興支援で日本政府にアドバイスするとしたら

などで、ある程度議論し、結論が出なくても次に進みます。下記、1対1のインタビューの対象者が変わる時にテーマを変更することになりました。

グループディスカッションの最中に1人5分ずつ、Native Speakerとの1対1のインタビューがありました。1対1のインタビューでは面接で聞かれたキャリアゴールなどを再度質問され、LBSでの最大のチャレンジは?なども聞かれました。途中で、「君は全然違う2つのことを話しているね」と圧迫面接気味に話に割って入られましたが、「いや違うよ。この2つの話はここでつながるんだ。」と落ち着いて対処しました。このようなインタビューで相手から反論されたり、割って入られたりすることは皆無だと思いますが、振り返るとこれも「冷静に議論を処理できるか?」という1つの評価軸だったのではないかと感じます。他の受験者の状況は分かりませんが、しどろもどろになったり、笑ってごまかしたりして終わる(私ももう少し若ければそうしてしまったでしょう)とアウトだったかもしれません。

 

11.  受験を終えて

通常業務を行いながらの留学準備は思ったより厳しく、また会社に内緒にしていたので誰にも相談できないこともあって、何度も投げ出したくなり、このままフェイドアウトしても誰にも迷惑かけないよねと思ったこともありました。幸運にもLBSからオファーをもらい、こちらに来て約3か月が経過しましたが、厳しかった留学準備は決して無駄ではなく、自分の意識次第で数多くのチャンスが得られる環境に身を置けることは、準備に費やした時間・資金以上の価値があると実感しています。

(c) LBS Japan Club 2012▲ ページ先頭に戻る