1.基本情報

A)    職歴:保険(企業融資担当、資産運用事業・子会社での海外事業の企画担当)

B)    留学形態:社費

C)    英語・海外経験:海外在住経験なし。業務経験は海外拠点とのメールや電話でのやり取り等。

D)    受験校:LBS(MiF)、Cambridge (MBA)、 Oxford (MBA)

E)    合格校(Waitlist除く):LBS(MiF)

F)    GMATスコア:710(V38、M49)

G)    IELTSスコア:7.5(R9.0、L8.0、W6.5、S6.0)

H)    奨学金:無

I)    LBSへのキャンパスビジットの有無:無

 

2.Why MiF?

筆者は派遣元で資産運用関連の仕事をしてきたのですが、ここ10年間で買収により会社もグローバル化し、将来運用部門を牽引していくポジションを展望するのであれば海外経験は必須と感じるようになりました。資産運用子会社に出向して海外事業に本格的に携わったのを機に一念発起して社費留学制度に応募し、幸運にも1年制MBAで留学する機会を得ました。

グローバル分散投資の中心はシティという印象を抱いていたこと、出向先にて英国の資産運用会社との合弁事業を担当したことから強い憧れのあったイギリスにロケーションを絞り、ファイナンスに強そうな1年制MBAを調べていました。当初LBSは2年制のMBAのため全く眼中にありませんでしたが、1年内に終了可能なMasters in Finance(MiF)という金融実務経験者向けのビジネススクールの色彩の強いプログラムがあることを知り、自分によりフィットしているのではないかと考え志望するに至りました。

具体的に惹かれた点をまとめると、以下の通りです。
①一般的な学部卒業生向けの金融修士のコースとは異なり、多様なバックグラウンドを持つクラスメイトと協業しながら学習する機会に恵まれている。
②学生は基本的に金融業界での実務経験を有するため、より実践的な議論ができ、形成した人脈も卒業後に生きやすい。
③金融業界のプロフェッショナルが登壇する機会も多く(シティに近接したロケーションがそれを可能にしている)、アカデミックな知識だけでなく実務的な知見を得ることができる。

 

3.Why LBS?

実務経験者向けのファイナンス修士課程という存在自体が珍しく、基本LBSの一択でしたので上記をご参照下さい。ただ、合格後に上司(米国M7-MBAホルダー)と話した際に、「年齢が上がるにつれてMBAで作った人脈が役に立つ局面が増えてきている。知識は陳腐化するかもしれないが、人脈は長く生きてくるので、アラムナイ活動が活発で歴史もあるLBSに行くことになったのはとても良かったと思う」と言われました。確かにLBS日本人卒業生をみていても、積極的に活動している印象を持ちますので、そうした文化が根付いているのがビジネススクールとしてのLBSの大きな魅力だと思います。

 

4.受験スケジュール及び準備

時系列順にまとめると以下の通りですが、ポイントは、IELTS→GMAT→エッセイという王道の攻略法を早期にあきらめ、同時並行で進めたことです。これによりスコアメイクに時間がかかったものの、最後は計画通りにアプリケーションを進めることが出来ました。大変ではありますが、期限が切られている社費派遣の方につきましては、可能な限り前倒しして取り組んでいくことを強くお勧めします。特に初期においては、TOEFL/IELTS以外の項目のハードルの高さが良くわかりませんので、早めにすべて手をつけて、どういう対策が実際に必要になるのか肌感覚を持って見通しをつけることで、効果的な受験プロセス管理ができると思います。

16年12月:社費内定。嬉しかった一方で、何をしてよいかわからず。クリスマス直前のA〇OSの説明会に行き、MBA受験の大変さを知り衝撃を受ける。

17年1~4月:IELTSの勉強に集中的に取り組むも初回OA6.5から全く変わらず、ややメンタルを病む。スコアメイクに相応の時間がかかることを痛感し、追い込まれないように、GMATとエッセイを同時並行で進めていく方針を立て、GMAT対策として5月からアフィアンスに通うこと、エッセイカウンセラーとしてBryanを選びエッセイもスタートすることを決意。

17年5~10月: IELTS ・エッセイを進めながら、5~6月にアフィアンスのGMAT講座(Verbal/Math)を受講。GMATは講座受講後にOGの問題演習を通して学習を進め初回(8/2)620→2回目(8/29)650→3回目(10/11)710と比較的順調に事が進む。一方で、IELTSは受講中に勧められた単語帳と多読に取り組んだ結果、リーディング力が伸長し、講座明けの7月に受けたIELTSOA7.0を達成したものの、その後目標とするOA7.5にあと一歩の結果が続き、もどかしい日々を過ごす。

17年11~12月:IELTSでようやくOA7.5を達成。MiFを含む志望校へのアプリケーションの提出を開始する。MiFからは11月中旬に早くも書類通過・面接のオファーがあったが、まったく面接の準備をしていなかったため、日程の引き延ばし工作をしつつBryanと急ピッチで面接対策を終える。11月末にMiFの面接を行い、よくわからない手ごたえのまま悶々と過ごすが、12月下旬にようやく首を長くして待った合格の連絡を受領する。

 

5.使用教材、予備校、カウンセラー

<IELTS>

・テスト対策として新宿にあるLINGO LLCのIELTS 7.5 Courseに通いました。コンパクトにまとまっており、効率的に必要なテクニックを習得することができたと思います。特にライティングの指導・添削を丁寧にして頂けるので大変助かりました。また講座受講後も勉強法について継続的にアドバイスいただいたのも大いに役立ちました。

・IELTSは小手先のテクニックが通用しづらいよくできた試験だと思います。私も純ジャパでしたので非常に苦労をしました。基礎的な英語力を高めない限りバンドスコアは上がらないので、問題演習よりも本質的な英語学習に時間を割くことをお勧めします。

・リーディング・リスニング・ライティング・スピーキングのどの側面も重要ですが、スコアメイクの失敗を避ける観点からは、まずリーディングを徹底的に鍛えることが重要だというのが英語学習において一番伝えたいメッセージです。具体的には、受験プロセスの前半で単語とアカデミックな文章の多読を最優先で行うことです(語彙+多読で1日2時間かけるぐらいでちょうどいいです)。高いリーディング力を早期に確立しておけば、TOEFL/IELTSのみならずGMAT攻略の確度を高めることにもつながりますし、万一GMATで失敗してもGREでのスコアメイクにスムーズに移行することができます。

・語彙については、私はiKnowというiPhoneアプリを中心に学習しました。このTOEFL Listeningコース、Readingコース、GMATコースのすべてのセットをやり、GREコースも8セット中6つを仕上げました。またZ会のAcademic 英単語シリーズ5冊を購入し4.5冊(上級編の理系編を半分まで取り組んでいたところで、GMATを攻略しストップ)をやりました。また、多読については、アフィアンスで勧めて頂いた書籍を中心に毎日継続して読みました。

<GMAT>

・GMATは日本語でやれば必ずしも難しい試験ではないと感じる方も多いのではないでしょうか。テクニックも確かに必要ですが、基本的には英語の読解力をどう高めるかにつきます。逆に言えば、リーディングができないのにいくら問題演習をこなしたところで砂上の楼閣ですので、OGやPREPを回す前に、少なくともIELTS/TOEFLのリーディングを満点で固定できるようになるまで語彙の学習と多読に相応の時間(と体力)を割いていくのが、遠回りなようで結局近道です。

・予備校はアフィアンスに通いました。テクニックに頼らず本質的な英語力と論理的思考を身に着けることに基本方針としており、ネット上の「OG/PREP/予備校の問題をぐるぐるしました!」的な武勇伝に辟易していた筆者にはとてもフィットしていました。解法も合理的かつシンプルで暗記量が少ないので非常によかったです。

・Verbalはアフィアンスの講座で解法を習ったのちに、アフィアンスの仲間と一緒に勉強会を開いて議論しながらOGを解いて定着させていきました。OGとVerbal Reviewを一通りやって間違えた問題を復習し終わった段階で正答率が安定してきたと感じます。ポイントは闇雲に解くのではなく、ちゃんと解法を適用出来ていたかを検証しながら演習することです。なお、毎日1時間半は多読と単語に充てていましたので、問題演習等に充てた時間はそれほど多くはないですし、PREPも体力を非常に使う割に得るものも少ないので、初回受験前に一回解いたのみでした。

・Math: 私は理系でしたので、アフィアンスの講座を受講し、そこで頂いた問題を解いたのみでほどなく完成しました。大学受験時代に数学をちゃんとやっていれば、Q49以上は決して難しくないですが、数学を捨てた人は要注意です。Q49以上を確実に出せない限り、いくらVerbalをやったところで無意味ですので、まずは数学を固めてください。

<エッセイ等>

・MiFエッセイの内容はいわゆるゴールエッセイでした。またエッセイではないのですが、アプリケーションフォームに職務経験や自分の強み・弱み等を記載する欄も複数個所ありました。基本的にMBAのエッセイで一般的に問われる内容とほぼ変わりませんので、MBAを併願する方は特段違和感なくアプリケーションできると思います。

・エッセイカウンセラーはElite EssayのBryan氏にお願いしました。実績のあるカウンセラーですので説明不要かと思います。アイディアが詰まった段階でエディットを入れてくれるのですが、短時間で読み物としてのクオリティが段違いに上がるので、さすがだと思いました。人としてのあたりも優しいので広くお勧めできると思います。

 

6.受験生へのメッセージ

・本稿を執筆している時点でまだ入学してから3カ月ほどしかたってませんが、LBS-MiFは自分にとって非常に充実したプログラムでフィットしていると感じています。現在、必修科目として、会計・財務分析、投資理論、コーポレートファイナンスを受講していますが、これらの分野についてそれなりの知識・職務経験があった筆者でも、アドバンスな内容や実務に役立つ論点を含んでおり得るものが多いと感じています。また、ビジネススクールにおける実務経験者向けのプログラムですので、グループワークやリーダーシップ教育、ネットワーキングの機会等にも恵まれており、多様なバックグラウンドを持つ方々とどうチームワークしていくかを経験したいと考えていた自分にとって、とても充実した時間になっています。

・一方で、MiFの知名度はまだまだ低く、その魅力や位置付けなどが広く理解されていないのも少しもったいないと感じています。他に比較対象があまりない独自性の強いプログラムですので、少しでもMiFに興味をもってくださった方は、お気軽に問い合わせフォームにご連絡をいただければと思います。ここに書ききれなかったことを含めて、ざっくばらんにお話させていただければ幸いです。

 

(c) LBS Japan Club 2012▲ ページ先頭に戻る