職務経験:日本IBM 8年 ( システム4.5年、コンサルティング3.5年)

 

1. なぜ今MBAか?
大学では商学部だったこともあり、漠然とMBAに憧れがありました。しかし曖昧な目標のままでした。本当に行くと意思決定したのは社会人6年目です。第一のきっかけは、日本企業の海外進出における障害の大きさを感じたことです。外資系企業の日本支社にいたことからも、日本に根強く残るビジネス慣習とグローバル基準のギャップを感じることも多かったと思います。またクライアント企業の海外進出や海外リソースの活用において、効果的なケースが少ないと感じることもありました。日本の将来的なプレゼンス低下は避けられない中、企業の海外戦略支援を通じて日本経済活性化の一助をする、という将来のキャリア方向性を定めるに至りました。二つ目に、大幅なキャリアアップ/転換を図るラストチャンスだと感じたことです。年齢的な観点から、限られた分野・国でしかのキャリア選択の幅がなくなってきている事実から、MBAは今の自分にとってキャリアアップの最善の手段であると考えました。

 

2. LBSを選んだ経緯・志望校選定

正直に言いますと、私は2年間に渡って受験をしています。1年目は準備も不十分なままHBSなどの超ブランド校に幾つか出願し玉砕しています。その反省から、自分のニーズと学校の期待の間に多くの不一致があることに気づきました。(よってエッセイもボロボロでした)結果的にLBSを選択した理由は下記になります。

  • 大幅なキャリア転換をバックアップしてくれる学校の「質」と「ブランド」です。日本でのLBSの認知は比較的近年のようですが、学生の大幅なキャリアアップ/転換を支えてきた十分な実績があります。さらに、幸いにも近年のランキングの成功は、多くの企業がLBSのブランドを認知する上で大きな影響を与えています。
  • 複数の地域の人材と切磋琢磨できる「多様性」を持った環境です。今後のキャリアで日本企業の海外戦略を支援するならば、様々な地域の人と働けなければならないと考えています。LBSの多様性は、自分の成長において非常に相応しい特徴であるといえます。
  • 充実した生活を営むことができるロンドンという「ロケーション」です。かつてイギリスに住んでいたこともあり、イギリスの住みやすさは良く知っていました。さらに、3時間もあればヨーロッパの国々や北アフリカなどに遊びに行けるロケーション、家族が夜でも街中を歩ける治安の良さ、外国人の就業機会の多さにおいて、ロンドンは極めて恵まれた都市といえます。同じストリームの中国人にも、ロンドンという都市に惹かれ、幾つかのUSの超トップ校のオファーを辞退してLBSを選択した学生がいました。ロンドンで働くという観点でベストな選択だったそうです。

 

3. スケジュール
2007年から下調べを開始し、本格的に着手したのは2008年の春です。その後2008~2009年に幾つかの超有名校に出願し、面接に辿り着いたケースもあったものの全滅でした。(今思えば当然なわけですが) カウンセラーも刷新し、学校選択もゼロから考え直し、2009年の4月から再出発しました。優先度の高い学校は1st Roundで絶対に出願すると決め、結果的にLBSの合格は2009年の12月に決まりました。2ndラウンドでの他校の出願はほぼやめましたが、Waitlist対応や一部結果待ちが春まで続き、2010年3月にはLBSに落ち着きました。結局、本格的な開始から2年という長い受験生活となりました。(下調べも入れる3年近いでしょうか)

 

4. 費用
最大で200万円程度の予算と考えていましたが、実際には200万を軽く超えてしまいました。2年目突入が大きな理由です。内訳はざっくりと、試験対策予備校50万円、試験30万円、キャンパスビジット(2回) 40万円、カウンセリング120万円くらいでしょうか。稀にカウンセラーなし、試験も1回で終了という超人もいますが、お金は掛かると割り切って、予備校選択・カウンセラー選択などを行った方が結果的には良いと思います。

 

5. 予備校選び
1年目はTOEFLやGMATの試験対策を中心に某予備校で行っていました。しかしカウンセラーの選択と利用は間違ったと思っています。2年目は仕事でほとんど地方出張だったこともあり、フレキシビリティの高いAdam Markusのカウンセリングにお世話になりました。

 

6. レジュメ
就業経験が十分にある場合は、苦労は少ないかと思います。私の場合はネタにはそれほど困らなかったので、「どう表現するか」についてはカウンセラーと時間を掛けました。

 

7. TOEFL
苦労しました。Speaking以外は27点以上がほぼコンスタントに出るものの、Speakingは見事に22-23点のレンジに収まり続けました。(本当に採点してるのかと疑ってしまう程でした) 初回から100点越えだったので安心していましたが、その後10回位受け続けても伸びませんでした。何回も受ければ点数は出るという説もありますが、私にはそのケースが当てはまりませんでした。一度早い段階で受験し、TOEFLの傾向や自分の弱みを把握してから、評価の高い予備校等を活用し集中的に学習する、という手順が本来は良かったと思います。

 

8. GMAT
2回目で680が出て安心してしまいましたが、テストスコアを強みにしたいという欲求から、その後ずるずると受け続けてしました。2年目も受けたので、結局6回位受験しています。反省としては、評価の高い予備校等を活用し、3回以内でスコアを出すべく集中的に学習するのが良いと思います。TOEFLにせよGMATにせよ、いつスコアが出るか分からないことを考えると、早く始めることが非常に大切だと感じました。

 

9. エッセイ
1年目にもカウンセラーを利用しましたが、2年目にお世話になったカウンセラーとの会話の中で、Why MBA、Why XX Schoolが全くダメだということに気づきました。ここでアドバイスがあるとすれば、早めに品質が高いカウンセラーを見つけることです。カウンセラーとの相性もあるので、様々な情報を比較し、実際に話を聞いてみたりしながら、良いカウンセラーを見つけてください。

 

10. 推薦状
SE時代にお世話になった元上司、コンサル時代の上司の2名から推薦状を頂きました。キャリアの中の異なるフェーズの出来事をうまくバックアップしてくれたことが、合格につながった一つの要因だと考えています。
11. インタビュー
LBSは面接での評価ウエイトが高めだと思います。内容もユニークですので、十分に流れを想定しておいた方が良いでしょう。

実は指定の日時に都合がつかず、インタビューの日にちを変えてもらいました。コミットメント(本当にLBSに来る気があるのか?)にこだわる学校のようですので、日程の変更は相当にネガティブな要因だったと思います。それにも関わらず合格できたのは、Admissionに何度もコンタクトして熱意を見せたこと、面接官を絶対に口説くという気持ちで望み、言葉だけでは伝わらない「本気度」が伝わったからなのかなと思っています。

 

12. 受験を終えて
振り返ると、まあ我ながらよくやったなぁと思います。2年間の受験の間に予備校、テスト、ビジット等々を含め200万円以上使っています。そこまでの期間とお金を投資しても「よし、絶対行く!」と始めに覚悟を決めたのが成功要因だったと思います。

(c) LBS Japan Club 2012▲ ページ先頭に戻る