1. なぜ今MBA?
私は商社で資源投資を担当してきましたが、商社及び自分が資源に及ぼしうるインパクト、又、自分の成長に疑問を持つようになり、自分を見つめなおし、自分の成長の刺激になる場を求め、MBAを受験すること検討するようになりました。運よく、会社にもMBAに行くことを承諾して貰ったのでMBAに行くことが可能となりました。

 

2. スケジュール
TOEFLの勉強を開始したのが、2007年の春頃だったので丁度2年間の勉強期間ということになります。これは、帰国子女にも関わらず、英語が全くできなかったことに因ります。英語が出来る方はもう少し短くなるのかもしれません。大まかなスケジュールは以下の通りです。


 

2007年春~2008年1月 TOEFL対策。4回目のTOEFL(2008年1月)で107点(IBT)を習得し、TOEFLを終了。
2008年2月~6月 GMATを開始。2008年6月に一回目のGMATで700点を習得し、GMAT終了。
2008年7月~ Essay作成及び出願
2008年10月 1stでTuck、Duke、Dardenに出願。しかし、一校目の合格発表 (Duke)で不合格。予定になかった学校も含めて、2nd Roundでの出願校を一気に増やす。
2009年2月 10校強出願したものの、1stで出願したTuckから合格を貰い、当初出願する予定が無かった学校を全てWithdrawする。
2009年3月 2ndで出願したLBSから合格を貰う。
2009年4月 同じく2ndで出願したStanford (Interview済み)から不合格通知が来て、受験終了。

 


3. 費用
TOEFLはほぼ独学 (AgosのSpeakingのみ塾に通った)であったが、GMAT、Essay、Campus Visit等で300万円近くはかかったと思われる (ちゃんと計算すると凹むので計算してないです)。驚くべき金額だが、特に特別なことはやっていないので、MBA受験というのはこれ位掛るものなのかもしれないと個人的には思っています。

 

4. 予備校選び

GMAT全般: Affiance

SC (GMATの一部)対策: YES

TOEFL (Speakingのみ): Agos Japan

 

私の予備校の選定のポイントは、MBAの受験プロセス全体をManage或いは支援してくれる所、且つ、受験仲間が出来る所でした。その根拠は以下の点です。

  1. 大学受験は様々な予備校があり、また友人/ 先輩も皆通る道である為、情報あふれているが、MBA受験はかなり特殊且つ少数の為、一般図書やWebから得られる情報が限定的である一方、GMAT/ Essayをクリアする為に何が必要なのか皆目見当がつかなかった為。
  2. 上記に加え、弊社は近年MBA派遣者が以前程多くない為、また、個人的繋がりがあるMBA卒業生が卒業後5~10年以上経っている為、近年のMBA受験事情、傾向と対策等の情報を効果的に得ることが出来ないと感じた為。
  3. 受験仲間がいた方が精神的にも楽だと思った為。

上記選定及びWeb検索の結果、2008年1月にAffianceの土佐先生に話を伺ってみようと思い、Affianceを訪問。土佐先生にお会いしところ、「うちでやってみな~」という先生独特の言い回しに乗せられ (?)、訪問初日にAffiance入塾が決定。この時の決断が受験の命運を左右したと言っても過言ではないので、今思えば随分大胆な決断を軽くしたものだと思いますが、これは良い決断だったと思っています。予備校に求めるものは人其々だと思うので、全員が満足する塾はないと思いますが、Affianceは少なくとも以下の点で他の予備校よりも秀でた存在だと思っています。

  • ネットワーク: 他予備校と比べAffianceは規模が小さい為、当初余り期待していませんでしたが、Affianceのネットワークはかなり強力でした。Essayのカウンセラーも土佐先生に紹介頂き、最高に満足できる方 (本人希望により個人名は伏せます)と出会うこと出来ました。また、Essayのネタ探しの為のAlumniの方の紹介等、出願直前にも関わらず、土佐先生にご対応頂き、大変助かりました。
  • 受験仲間: Affianceの売りであり、多くの方既に述べているので割愛しますが、精神的な意味でも、受験に関する様々な情報を得るという意味でも凄く良い環境でした。
  • 土佐先生のAdvice: 私の場合、GMATははっきり言って、土佐先生が仰ったことを愚直にやったに過ぎません。土佐先生に「YESに行きな~」と言われればYESに行き (吉井先生にも、大変お世話になりました)、「英単語を増やすためにこれこれをやりな~」と言われればそれを可能な限り忠実にやろうとしました。GMAT本番でかなりパニックになったにも関わらず一発でGMATを終了できたのは、土佐先生のご指導に従い、地道に英単語/ 読解をやっていた賜物だと思っています。また、GMATに限らず、カウンセラー選定でも、「この人にしな~」という (一見いい加減そうな)土佐先生のアドバイスに従った結果、(後述する通り)素晴らしいカウンセラーとの出会うことができました。私が期待していた受験全体のManageをして頂けて満足、且つ、感謝しております。

 

5. レジュメ
カウンセラーと相談しながら作成。最初に提出したものはカウンセラーにボロクソに言われましたが、2日程度で終了。

 

6. TOEFL
TOEFLも結構苦しみました。私が (なるべく)毎日やったのは英語の音読とリスニング。朝1時間早く起きて、市販のTOEFLのテキストを何度も繰り返し音読し、単語を増やすと同時に英語のリズムになれることを心がけました。リスニングについては、最初は普通にTOEFLの教材を聞いていましたが中々点数が上がらなかったので、CNNやBBCのニュース等をPodcastからDownloadして聞いたり、TOEFLの既知の教材を2倍速とか3倍速とかで聞くようにしました (この方法は賛否両論で、必ずしもお勧めではありませんが)。これらを地道に続けたら、Speaking以外は点数が安定するようになりました。

 

残りの問題はSpeaking。恐らく、多くの方が同じ悩みを持っていると推測するが、兎に角、咄嗟に英語がでない。出ても45秒とか60秒とかピッタリにしゃべることなど出来ず、各問題の後半がウダウダになる。斯かる状態で点数が出るわけもなく、Speakingは何回受けても20点。さて困ったと思い、すがる思いでAgosのSpeaking講座に1か月通いました。

 

Agosでは、テンプレートを始め、Speakingで点数を取るテクニックを教えて頂きました。Agosで教えて頂いたテクニックは私に取ってはかなり有効でした。例えば、私は (前述の通り)Speakingでは45秒とか60秒とかで答えを全て完結させなければならないと思いこんでいたのですが、Agosでは「その必要はなく、Speakingの途中で時間切れになっても話し続けていることが重要だ。」など、簡単ではありますが、私の思いこみを変える重要なアドバイスを多数頂戴しました。その結果、AgosのSpeaking講座に通い始めて2週間後、1ヶ月後とTOEFLを受けましたが、Speakingは其々22点、24点と効果は直ぐにでました (元々は20点で悪い意味で安定していた)。

 

7. GMAT
私の場合、理系出身の為、Mathに大きな不安はなかったですが、Verbalに大きな不安がありました。Verbalの対策は土佐先生及び吉井先生の言う通りにやることだけを心がけました。具体的には以下のようなことをやりました。

 

< SC >

  • 吉井先生の授業の復習 (特に間違えた問題はカード化し、裏に吉井先生の解説を書いて、何度も復習)
  • 吉井先生の授業で配布されたプリントの暗記

 

< SC以外のVerbal >

  • Affianceの授業の復習
  • 単語帳数冊 (TOEFL3800以外にも茅ヶ崎式等)
  • Economist等の英文雑誌の読み込み

 

< Math >

  • Affianceの復習

 

GMATで結構困ったのが、PCの画面上での演習問題が少ないことでした。GMAT KINGやKaplanのOn Lineの練習問題位しかOfficial Guide以外にはなかったと記憶しております。この問題を解決する為にやったのが、Scientific Americanとかの雑誌をPrint Outせずに、画面上で読むようにしました。特にGMAT本番が近付いてからは、画面に慣れることに多くの時間を割きました。

 

上記の中で恐らく一番時間をかけたのは、単語と英文雑誌の読み込みだと思います。これは土佐先生の指導の結果なのですが、正直言って、「これは遠回りでは?」と思うことは何度もありました。しかし、他に納得が行く、或いは、説得力がある方法が見当たらなかった為、愚直に続けました。その結果、一発でGMATをクリアできたので、私には合っていた方法だったんだと思います (700点: Math:50/ Verbal:34)。GMAT本番の感想を少し記載しますと、

  1. 時間が長い。これは改めて言うことでもないですが、本当に長かったです。途中でお腹が空かないように、バナナとかスタミナドリンクとか持って行って大正解でした。
  2. (不正解が増えると登場すると言われる)「馬鹿問題」のプレッシャーに悩まされすぎました。GMATは不正解が増えると簡単モード (所謂、馬鹿問題の増加)に入ると言われていますが、私が受験した時もMathで馬鹿問題続出 (本当に誰でも直ぐに解けるような簡単な足し算とか)。私はこれを見て、かなり戦意喪失し、試験を放棄しようかと本気で考えました。落ち続けるテンションを必死にあげて、最後のVerbalまで解いて蓋を開けたら、点数は悪くなかったんで、あまり噂を信じず、淡々と出てきた問題を解くことをお勧めします。私はかなり精神的に疲れました。

 

8. エッセイ
MBA受験経験者以外の方に中々理解頂けないのが、エッセイの大変さだと思います。少なくとも、私はエッセイに相当苦しめられましたし、時間も相当つぎ込みました。何をやるかと言えば、一言で言ってしまえば、自己PRなのですが、MBAの入学審査官の評価ポンイトを理解し、自分のアピールポイントを理解し、それを効果的且つ完結に表現するというのは凄く難しいことでした特に、私の場合は「エッセイって何? 何書くの?」という全く無勉強な状態からのスタートだったので、かなり苦労しました。

私の場合は、

  1. 自分の幼少から今までの経験を基に自己分析
  2. 自分のゴールを見つめ直す。
  3. エッセイのネタに使える仕事を探す。
  4. エッセイを書く。
  5. 出願

というステップを踏みました。1~3で約3か月、4に約2か月で出願までに7~10月までみっちりエッセイにつぎ込みました。1~3のステップが特に重要だと思うのですが、ここは正直カウンセラー次第でネタが決まってしまう気もします。というのは、何がMBAの入学審査官にウケルのか受験生の殆どが知らないからです。私の場合は、「このカウンセラーとやって落ちたら仕方ないな」、と思える人と組むことが出来て本当に幸せでした。

 

一校目のDukeが落ちた時は、エッセイのネタ群が合っているのか、このまま全滅するのではないか等色んな不安が過ってきました。ここで、2nd Opinionを得る為など色んな理由から、他のカウンセラーに走る方もいますし、カウンセラーとの関係がギクシャクする方もいますが、私はカウンセラーを全面的に信じられたので (勿論、カウンセラーの強いサポートがあったことは言うまでもありません)、カウンセラーと人間関係を築きながら、受験プロセスを楽しく終えることができました。今思えば、あそこで、他のカウンセラーに走っていたら継ぎ接ぎだらけのEssay群を出願することになったのではないかと思います。私の場合は土佐先生のご紹介でしたが、信頼関係を構築できるカウンセラーとの巡り合いというのが私の受験の大きなターニングポイントになったと思います。

 

9 推薦状
余り述べることはありませんが、早くから上司等の推薦者と打ち合わせを開始されることをお勧めします。

 

10. 志望校選定
私の場合、「学校のName Value以外にMBAに違いがあるの?」という所から志望校選定を始めましたが、調べてみると意外に多くの違いがあることに驚かされました。プログラムの違い、Learning Styleの違い、人数、立地等色んな点で異なるなと思いました。私は自分の希望するLearning Style等に加え、学校の雰囲気を重視しました。学校を訪問させて頂いた際に感じたのは一校一校雰囲気が異なることです。私は「ここに行ったら、楽しそう」と感じた学校は志望順位を上位に置いて行きました。

 

どこの学校も魅力的で、正直どこの学校でも良いかなと思う部分がありましたが、進学校選定においてLBSを選択したのは、Diversity/ Team Learningを重視するCultureや私のゴールに直結する分野での学術的な強みに加えて、LBSの環境に惚れたという所も正直あると思います。進学先を決定する為にLBSを初めて訪問した時に、LBSに隣接するRegent’s Parkを見て、「ここだな。ここで、ジョギングとかサッカーしたら気持ちいいぞ。ちょっといけば、プレミアリーグも見れるし。」と思い、悩みは全て吹き飛びました。学業優先しなくてはいけないのは当然ですが、空き時間にプライベートを楽しめる環境も大事だと自己正当化しています。

 

11. インタビュー
私のEssay カウンセラーの方針で、インタビュー対策は基本的に殆どしませんでした。唯一、LBSのインタビューは特殊なので、LBS対策だけして頂きました。このような状況なので、MBAの一般的なインタビューのアドバイスは何も出来ません。LBSのインタビューは①3人でDebate、②英語のSpeakingテスト、③所謂普通のInterview、④5分程度のプレゼン、の4部構成で他校と比較し格段に長かったです。また、Interviewやプレゼンのお題も、「え!? どう応えたらいいの?」って思わずにはいられないものが多数ありました。例えば、プレゼンについては、質問を再現すると問題になりそうなのでそれは避けますが、イメージとしては「あなたは何故天才なの?」と聞かれているような感じでした。「天才じゃないし。」と思っていたら、準備時間 (確か数分位?)が過ぎてしまったみたいな感じでした。何を聞かれても、適当に誤魔化すしか私にはできませんでした。

 

受験を振り返って、非常に辛かった一方、信頼できる方々にも巡り合うことができて楽しい面も沢山ありました。もう一回やれと言われれば、絶対にやりませんが、自分を振り返る意味でも非常に有益な時間だったと思います。

(c) LBS Japan Club 2012▲ ページ先頭に戻る