勤務経験: 金融関係 (6年)
海外経験: 海外勤務、海外旅行ともに1年程度

 

(志望校の選定について)
欧州と米国の両方で勤務経験があったため、自分には文化の深みや多様性のある欧州が適していると考え、基本的に欧州のビジネススクールに行くつもりでした。その中で、ファイナンスという自分のキャリアを考え、世界のトップスクールの中でもファイナンスプログラムでは特に名高いロンドンビジネススクールを第一志望としました。
ロンドンビジネススクール (以下LBS) の評価及び認知度は残念ながら日本ではまだ十分とは言えません。しかし、欧州および世界では当校の評価は極めて高く、クラスメイトは「世界のLBS」に来たという認識でいます。就職活動においてもLBSはINSEADとともにUSトップ5スクールと同じ世界の一流ファームの採用校リストに入っていますので、学校名で就職活動が不利になることはほとんどありません。ロンドンという立地のため、有名企業がこぞって学校にプレゼン及び面接等に来るため、キャリアの観点からは非常に恵まれた学校です。直接の就職活動以外でも、毎日のようにシティのバンカー、コンサルタント、PE等のスピーカーが来ますので、情報収集には事欠きません。文化面でも欧州、アフリカ大陸が近く、旅行は容易です。週末を利用し、往復1万円以内でパリ、ミラノに遊びに行くことも可能な最高の立地です。もちろんロンドンにいても、博物館、美術館、ミュージカル、オペラ、ライブと楽しいイベントは盛りだくさんです。

 

以前はポンド高による物価の高さがネックでしたが、超円高ポンド安の今、ロンドンは最早物価の高い都市ではありません。日本円保持者には空前の有利な為替環境の中、チャンスをつかみ取り、ロンドン・欧州を満喫して下さい。

 

(受験プロセス)
欧州でかつ2年制のスクールを考えていたため、LBSとIESEに1Rで出願しました。LBSと縁が薄かった時を考え、USトップスクールも考慮に入れていましたので、USトップ3のエッセイの準備も並行して進めていました。結果的には11月上旬にIESEより合格通知をいただき、LBSからも年内に合格を頂戴し、USスクールへの出願理由はなくなりました。11月に最初の合格が出たため、精神的にものすごく楽になり、その勢いに乗ったまま全てのプロセスを終えたという流れになります。受験仲間がワークロードのピークを迎えていた頃、既に受験が終了していたため、非常に楽な進め方をすることができました。年末年始もゆっくりと楽しむことができ、良いスケジューリングであったと思います。

 

(TOEFL)
iBTはCBTに比べて難易度が高く、点数が取りにくい試験ですが、内容的に完成度が高いので、MBA入学後のことを考えると、非常に優れた英語力養成、実力確認のための道具であると言えると思います。私は105点で点数が伸び悩んだため、これで十分と判断し受験をやめました。スピーキングではある程度発音・イントネーションが良くないと23点を超えることはないと思われるため、発音・イントネーションに自信のない方は早めに矯正されると良いと思います。海外経験が短い方で110点以上取るには、かなりの時間がかかると思いますので、相当程度受験準備を前倒しすることが望ましいでしょう。CBTでは短期決戦が可能だったので、CBTを早めに終わらせてGMATに集中する作戦が一般的だったかと思いますが、GMATと並行してTOEFLの受験準備をするのがiBT時代のスタンダードになると思います。

iBTのテスト対策は実践的でその後の受験プロセスにおいても役立ちました。スピーキングの練習はその後の面接でスムーズなコミュニケーションを可能とすることで絶大な効果を発揮しました。ライティングの練習はエッセイライティングにおいて、構成のしっかりした具体的でわかりやすい文章となって表れ、その効果を十分に確認しました。iBTの内容は非常に実践的であるため、ここでしっかりと練習しておくと、高得点に繋がるばかりか、エッセイ・面接・入学後と長きに渡って有用な能力が養成できると思います。

 

(GMAT)
この試験 (Verbal)には非常に苦戦しました。結果、満足のいく点数が出るまでに4回も受験しました。4回目は最後の試験というつもりで、時間を計って早く回答する練習を繰り返して、本番に臨みました。短時間で回答できることが極めて重要な試験ですので、この練習が功を奏しVerbal38でGMATを終了しました。運の要素も大きい試験なので、早めに1度受験されることをお奨めいたします。

 

(エッセイ)
エッセイは日頃からライフプランを考えている私には取り組みやすいものでした。随所にLBSの求めている人物像を盛り込みながらエッセイを仕上げていきました。また、エッセイはセットで読んだ時の印象も重要と思いますので、要素の書き出し方に留意してください。LBSは特別な思い入れがあった学校のため、書くのも簡単でしたが、内容的にも非常に良いものが書けたと手応えもありました。いいエッセイを書くには自分を知ることはもちろんですが、相手を知ることも極めて重要です。ホームページ、ウエブサイトを隅々まで読み込むことは勿論、学校のイベントの参加、入学審査官、在校生、卒業生との会話等あらゆる機会に情報収集をし、自らの考えを深化させることが肝要と思います。

 

(インタビュー)
噂通りのしっかりした面接内容であり、時間も長く内容も多岐に渡ります。とはいっても一流企業の面接に比べれば、2~3時間で終わるものであり、特別な面接ということもないと思います。基本に忠実にしっかりと準備した上で、堂々と臨めば結果は付いてくるのではないでしょうか。なお、私の出願した1stの場合、インタビューは以下の構成でした。

 

1. 英語学校の講師による会話のテスト (30分程度)

1-1 普通の会話
職歴、今後のキャリアプランについての短い会話

 

1-2 与えられたトピックに関する議論
私の時は、「日本の少子化と高齢化の原因と解決方法」というお題でした。まず、1分程度時間を与えられ、自分の考えをまとめました。その上で、自分の考えを2分程度で説明し、質疑応答に移ったように記憶しています。

 

上記については、実際にLBSに進学した場合に、クラスやスタディグループでのコミュニケーションにあたって問題がないか、というネガティブチェックだと感じでした。あまり会話の内容そのものに関心は払われておらず、コミュニュケーション能力の判断に関心が集中していたように思います。このテストの後、「はい、XXさんについては、問題ないとレポートしておきます。」と言われました。「問題がない」ということで十分なのだと思います。ここでの結果に応じて、クラス開始前のビジネスイングリッシュのコースへの参加を求められるようです。なお、毎年、英国系の英語学校にこのテストを委託しているようです。面接の場所も同校でした。

 

2. 卒業生による面接 (45分程度)

2-1 面接官との質疑応答
私のケースでは、日本で働く2人の卒業生 (1人は英語が母国語レベルでした)による面接でした。事前に私のアプリケーションは十分に読みこなしており (LBSの卒業生である知人からそのように聞きましたし、面接官の態度からも間違いないと思います)、エッセイの内容についての質問は一切ありませんでした。私の場合は、要するに私がチームにおいてどのように行動するか、ということを多様な質問で聞いてきました。 (「チームにおいて問題が発生した場合、どのように対処するか?」、「チームではどのような役を演じることが多いか? それは何故か? その時のポイントは何か?」 等々)。面接時間が長く、質問もかなり深堀したものが来るため、エッセイの内容については完全に答えられるように十分な準備をするのは当然として、一般的な想定問答集も一通りやっておいたほうがいいと思います。

 

2-2 5分間即興プレゼン

お題は「ドキュメンタリー映画を作成するとしたらどのような内容にするか?」でした。5分考えて5分でプレゼン、という形式のようです。これについては多少内容も見ているのかも知れません。プレゼンのやり方については一切指示がないため、私は勝手にホワイトボードに色々書いて説明しました。準備に要する時間も短いので、ロジックの細かい整合性にこだわらず、全体としてそれなりに聞こえるよう構成立てて話せばいいと個人的には思いました。自分のプレゼン後に質問は一切無く、プレゼン後面接は終了しました。即興プレゼンについては準備が難しいですが、コンサルティングファームでよくあるような問題分析系が多いようなので、一通り練習しておくとよいと思います。私の場合のような変化球は準備が極めて困難であり、得意分野に引っ張った上で堂々とプレゼンすることがポイントになるかと思います。

 

2-3 こちらからの質問
万全の調査に則った良い質問を5個程度用意して臨んでください。なお、1Rの場合は無かったのですが、2R以降については、面接に呼ばれるアプリカントの数が多いということから、毎年グループディスカッションがあると聞いています。これはスタディグループ、クラスでどのような発言をするか見ていると思われるため、協調性を保ちながら自分の意見を論理立てて話すことが重要と思います。

 

(総括)
テスト対策における英語力養成、向上もそうですが、エッセイ、インタビューの準備という実践的な英語力を鍛錬する機会はMBA入学後も非常に役に立つと思います。ここで、真面目に取り組むと実力が養成され、後が楽になると思います。私の場合、エッセイ、インタビューの準備をしてから、外国人のクライアント、同僚とのコミュニケーションの精度が変わりました。プレゼンテーション、メールでも高い評価をいただく機会が増え、これだけでも留学準備に取り組んだ意義があったと思っています。皆さんもこの苦しくも楽しい留学準備に大いに励まれ、その過程を楽しんでもらえればと思います。しかも、入学後はもっと楽しいので、存分に苦労されても元が取れることは間違いありません。

(c) LBS Japan Club 2012▲ ページ先頭に戻る