1. MBAに行くと決める
私は理系の大学院を修了後、経営コンサルティングファームに6年半勤務した後、London Business Schoolにやってきました。職場にはMBA取得者多かったせいか、MBAには関心はありましたが、長らく本気で取得しようとは思うに至りませんでした。仕事を進める上で、MBAを持っているかどうかは、あまり関係ないことを実体験で知っていたからでしょう。逆説的ではありますが、MBA取得者に囲まれていたからこそ、「まあMBAはイラナイでしょ」思いながら日々を過ごしていました。

しかし、ある瞬間から、「MBAを取ろう」と思うようになりました。少しずつそう思うようになったというよりは、不思議なもので、天の啓示ではありませんが、突然、そう思うようになったのです。その根底には、「グローバルな環境に身をおく」 「アカデミックな環境でより勉強する」 「海外で家族と生活する」といったいくつかの欲求が、その時点で、MBAを取るという形で噴出してきたという感じです。

 

それまでの私は、経営コンサルティングを行う上でMBAが役に立つかどうかという極めて狭い尺度でしか、MBAを評価していなかったのだと思います。しかし、MBAのより広い価値に気づきました。MBAには、単純なスキルの獲得に加えて、人生を豊かにするエッセンスがあると思ったのです。すなわち、世界のトップクラスの仲間と切磋琢磨する体験、普通では出会えない人々とのネットワーク、家族と過ごす海外生活体験などのMBA経験を通して、価値観を目一杯広げて、そして今後の長い人生をより豊かにするための礎を築けるはず、と直観したのです。

 

そう決心した瞬間からは、「今さらなんでMBA?」 「もうコンサルでここまでやったのだから必要ないんじゃない?」といった周囲の雑音は一切気にならなくなり、全くもって迷いのない気持ちで、MBAの準備に入りました。
2. アプリケーションはラブレター
突然留学を決心したのはよかったのですが、出願までの期間は、数ヶ月しかなかったため、準備のための時間をお金で買う方針をとりました。出願カウンセラー、留学予備校、問題集など、必要と少しでも思ったものは、迷わずガンガン買いました。そして、職場にいたMBAホルダーにも、何をどうすればよいのかを聞いて回りました。

 

今から振り返ると、アプリケーションを書くことは、ラブレターを綴ることだと思います。したがって、何よりも大事なことは、その出願校に「惚れること」が何にも増して必要なのではないでしょうか。そして、なぜ惚れたのかを深掘りしていくのです。自分のどういう価値観にマッチしたのか? その学校のどういうところが一番好きになったのか?自分のキャリアにとってどうして役に立つのか?などを分析してみるといいと思います。私はLondon Business Schoolは、調べれば調べるほど、好きになっていきました。その学校が好きになるまで調べ込み、その想いを強い原動力に出願プロセスを突っ走れば息切れすることもないし、何よりもその想いが出願エッセイにもいい形で滲み出てくると思います。

 

(学校選び)
私の場合の学校選びのポイントは、「インターナショナルな環境」、「ジェネラルマネジメントに強い」、「家族が住みやすい」でしたので、自然にLBSが最有力候補に挙りました。

 

(TOEFL)
英語力強化のために過去にTOEFLを受験し、CBTのスコアを既にもっていたため、出願のために受験する必要はありませんでした。

 

(GMAT)
イヤな試験でした。結局660しか出ませんでしたので、あまりコメントできないのですが、予備校のYESでは、「大学院に行っても役に立つ英語」というコンセプトで、GMAT対策をしてくれるのでとてもオススメです。GMATは試験のための試験ともいわれますが、ここで教わった文法知識は、今でも英文ライティングに生きています。

 

(エッセイ)
「想い」をベースにして、キャリアプランを形にし、それをエッセイに落とし込みました。FECのカウンセラー、およびネイティブスピーカーとともに、練り上げていきました。自分のことを真摯に考えてくれるカウンセラーとの対話は、自分の内面を見つめる良い機会になり、充実した時間です。それから、在校生がエッセイに役立つ貴重な情報を必ずもっていますので、ぜひ在校生にコンタクトしてみてください。

 

(推薦状)
会社の上司にお願いしました。推薦人に、私がエッセイで書く内容、また推薦状に書いて欲しい内容をブリーフィングした上で、具体的な内容についてはお任せでした。LBSは欧州の学校でしたので、推薦人の一人はオランダ人の上司にしました。カウンセラー曰く、欧米人であるアドミッションにとって、身内感のある外国人の推薦状は、効くようです。

 

(インタビュー)
キャリアプランやWhy LBSのような質問に対しては、ロジカルに説明すると同時に、自分のLBSに対する「想い」もあわせて伝えるようにしました。例年の2Rのインタビューでは、面接官がエッセイを読み込んでいるため (実際、エッセイに下線や質問案などを記入していたように見えました)、エッセイに書いてあるもう一歩先を聞かれます。そうしたときに「真の想い」があれば、それを素直に表現すればいいでしょう。やはり、心の底でその学校に行きたいかどうか、そしてその「想い」がインタビューアーに響くかが重要です。
3. LBSで人生を豊かにする
London Business Schoolは、純粋にExcitingな学校です。例えていうならば、巨大なスクランブル交差点といったところでしょうか。世界中から学生、教授、ビジネスパーソン、そして企業がLBSという交差点で交わる。そこでは、様々なカンファレンス、リクルーティングイベント、そしてもちろんFun Eventsも目白押し。このような、環境の中で学生個々人が、自分に興味のあるところに参加し、ネットワークをつくり、次のキャリア、もしくは長期的なキャリアや人生の礎をつくっています。刺激的です。

 

その上、International Studentsがクラスの8割以上を占め、どの国籍の学生もMinorityという環境では、自然にRespectの精神が発揮され、日本人である私にとっても、非常に心地のよい場になっています。それぞれの国籍や文化を尊重しながら、コミュニケーションをとる能力が自然に養われていきます。また、平均年齢が少し高めなのもmatureなクラス雰囲気を醸し出し、30歳前後の日本人アプリカントにもぴったりです。

 

また、学校外でもLondon Advantageが存分に留学生活を華やかにしてくれています。なんと言っても、欧州諸国に、金銭的にも、距離的にも驚くほど旅行しやすいことでしょう。クラスの誰かしらは、学期中でも毎週末どこかに飛び立って欧州を満喫しています。そして、私のような家族子連れにとっても住みやすいのがロンドンです。緑豊かな公園がロンドン中に点在している上、子連れ家族もたくさんいるし、保育園の数もとても豊富です。

 

結局、London Business Schoolは、仕事上のキャリアだけでなく、人生そのものも豊かに彩ってくれていると実感しています。もちろんMBAですから、キャリアに役立つ必要があるのは言うまでもないですが、この点だけにフォーカスし過ぎると、「2年間のキャリアのブランクができる」 「キャリアチェンジできないかもしれない」 「学費が高い」 「そもそもMBAはビジネスに役に立つのか」など、ネガティブな側面が見えてしまいがちです。しかし、留学を決めるにあたっては、人生のハピネスを増やしてくれるかどうか、という視点もとても重要だと思います。異文化体験、友達との交流、国際常識の獲得、家族との絆の深化、価値観の再認識など、キャリアには直接には役に立たないかも知れないけど、人生を彩ってくれる、プラスの側面もMBAにはあると思うからです。

 

London Business Schoolでの生活の様子はLBS | 経営コンサルタントのLondon留学をご参照ください。みなさんのご健闘を心よりお祈りしています。

(c) LBS Japan Club 2012▲ ページ先頭に戻る