一般的にビジネススクールにおける就職活動では、業界、勤務地、職位・年収のいずれか1つの要素を希望のものに変えることができれば成功と言われます。MiFでは、同業界で出身国のオフィスからロンドン勤務への転職、また会計ファーム・商業銀行から投資銀行、投資銀行からPE、アナリストからヘッジファンド等のステップアップを希望する学生が大半となります。

MBA生とは異なりMiF生の就職活動では、1.1年制のプログラムであること、2.学位が金融修士となること、の2点が大きく影響します。

1に関しては、MBA生は通常一年目と二年目の間の夏休みに業界や勤務地の異なる2-3社のインターシップを経験し、その中から複数オファーを獲得し、翌年から希望の企業に就職するのが一般的な流れとなります。しかし、MiFは一年制となるため、翌年の夏に卒業を目標とすると、フルタイムでの採用が中心となります。(サマーインターンが必要となる投資銀行への就職希望者は、4th termを履修し在学を12月まで延長することになります。)したがって、入学後より業界を絞り、コア科目の履修と並行して全力で就職活動も行うという非常にタフな学生生活を送ることになります。

2に関しては、一般的にビジネススクール生のための採用プログラムはMBA生を対象としているため、例え職歴を持つ学生が所属するMiFでも、普通の修士の学生として新卒や第二新卒、あるいは中途採用として選考されることが多くなります。そのため、応募の際にはMiF生もMBA選考の対象になるかどうかを確認することが一般的となります(ただし、大半の企業では、LBSがビジネスの単科大学であるため専攻は関係なくMBA生と同様に選考されるという印象です)。

以下はMBA採用プログラムを持つ主な業界における一般的な選考スケジュールとなります(個別情報は各企業や年次により異なるので一般的な流れとしてご参照下さい)。なお、MBA採用プログラムを持たない企業は、卒業年の2-3月頃から選考を開始し、4-5月に内定、8月勤務開始というスケジュールが通常となります。

 

【大手投資銀行(ロンドン採用)】

8月:MiF入学

9月:会社説明会

10-11月:ネットワーキング(複数説明会・Coffee chat等)

12月:面接対策

翌年1月:インターン選考

6-7月:サマーインターン

7月:MiF卒業

8-12月:4th term履修

翌々年1-3月:勤務開始

 

【大手投資銀行(東京採用)】

5-6月:MBA合格者向け会社説明会・インターン選考

8月:MiF入学

11月:インターン・フルタイム選考(ボストンキャリアフォーラム等)

翌年6-7月:サマーインターン

7月:MiF卒業

翌々年1-3月:勤務開始

 

【戦略コンサルティングファーム】

5-6月:MBA合格者向け会社説明会(東京)、インターン選考(一部ファーム)

8月:MiF入学

9月:説明会、ケース対策、出願(MBA二年生と同じ公式選考プロセス)

10-11月頃より翌年春にかけてケース対策・フルタイム選考

翌年7月:MiF卒業

8月:勤務開始

(大手戦略ファームは一年制の学生に関してはインターン無しのフルタイム採用が中心)

 

【Tech、製薬、国際機関、その他MBA生採用企業】

5-6月:合格者向け会社説明会(東京)

8月:MiF入学

9-11月:会社説明会

10月以降:フルタイム選考(ボストンキャリアフォーラム等)

翌年7月:MiF卒業

8月以降:勤務開始

 

私費学生にとっては、退職し、教育ローンを背負い、住民票を外し、住所不定無職の精神的にも金銭的にも背水の陣の学生生活となります。そのため、受験時よりどのような進路が可能か調べ、綿密に計画し、合格日より積極的に就職活動を行うことが大切となります。

一方で、5-6年の経験を特定の業界で積むと他業種に移ることが難しくなるので、30歳前後にゼロベースでキャリアを再考できるのはこの上ない贅沢な、かつ納得感のある人生を歩むための貴重な経験となります。またMiFでは、入学直後からCV・カバーレター作成、キャリアプランニング、面接対策等の講座が非常にインテンシブに行われ、その後も内部・外部のプロフェッショナルより継続的にカウンセリングが受けられるという非常に手厚いキャリアサポートプログラムを持ちます。金融・Techシーンの最先端であるロンドンに位置し、世界で最もランキングの高いMiFは、自分のポテンシャルを最大限まで高め、世界を舞台に自らの実力を試したい方には大変魅力的なプログラムと言えます。

 

【その他参考情報】

・参考給与レンジ:投資銀行・戦略コンサルティングファーム(base: GBP80-90K、sign on bonus: GBP20K)、Tech・その他MBA生採用企業(base: GBP60-70K、sign on bonus: GBP10K)

・手取り額を意識し東京やロンドンではなく、税率の低い香港、ドバイ就職を選択する学生も多い

・ロンドン就職は言語や文化の面で欧米育ちの学生が優遇されることが多い。大企業の選考ではそういった学生との競争が激しく、中小・スタートアップではビザのスポンサーシップが出ないことが多いため、海外学生にとってはハードルが高くなると言われる

・日本人学生は、東京とロンドンでは給与差がほとんどないこと、日本語・文化的背景を活かせること、MBA学生が少なく比較的競争が激しくないことより東京に戻る人も多い

(c) LBS Japan Club 2012▲ ページ先頭に戻る