1.        基本情報

A)        職歴:総合商社10年(経理3年、食品営業7年:うち中国2年、南米1年)

B)        留学形態:私費

C)        海外経験:米国7年(幼少期0~5歳+留学)、中国2.5年(駐在2年+留学)、

        南米(長期出張計1年)

D)        受験校:LBS+米国7校

E)         合格校:LBS、奨学金合格1校(ほかWaitlist 2校、面接後不合格1校)

F)         GMAT:700(V33、M50)

G)        TOEFL:109(R27、L28、S27、W27)

H)        奨学金:無

I)         LBSキャンパスビジット有無:有(受験の2年前)

 

2.         Why MBA? &Why LBS?

1)        表の理由

①        スキル:

食品関連の営業部署で、食品メーカーの海外進出プロジェクトの事業開発をしていましたが(いわゆる0→1)、プロジェクトの成長に伴い1→10→100にプロジェクトを拡大させる局面で、伸び悩みを感じる機会が増え、今後自分が仕事において実現したい目標を達成する為には一度腰を据えて不足しているスキルを補い、得意な部分を伸ばす必要があると感じる様になった為MBAを目指しました。特に重点的に取り組みたかったリーダーシップとBtoCマーケティングについてだったので、Organizational Behaviorが強く、またLuxury&Retail分野でWalpoleといった様なユニークなプログラムを多く提供しているLBSを選択しました。こちらに来てからの実感としては、ケーススタディーを通して多くの事業モデルや事業戦略に触れる事で自分の中に事業モデルの蓄積が出来始めている事と、卒業生で活躍されている方が皆さん非常にサポーティブで色々な相談に乗ってくださる環境があり、アプライしていた時には気づかなかった素晴らしさに日々感動しています。

②        アフリカ:

食の市場がまだ拡大しているEmerging Marketの中で、中国と南米は勤務経験がありましたが、アフリカでの勤務経験がなかったので、アフリカの知見を深めたいと思いました。LBSは地理的にも政治的にもアフリカに近く、多様なプログラムを提供しているのでそこに魅力を感じました。

③        プログラムのフレキシビリティー:

正直、トップと呼ばれるMBAであればどこに行っても授業で習う内容はそれぞれ素晴らしく、大差ないのではないかと感じていますが、学業に対して要求される姿勢や時間のコミットメントは学校によってまちまちの印象です。LBSでは、MBAの2年間を学校の勉強に捧げるのか、それとも課外活動やインターンも含めた総合的な体験から得るのか、卒業までに学ぶ科目やかける時間の選択、非常にフレキシブルで学生本人が自由に選べる様になっているのが大きな魅力だと思います。そういう意味で、ある程度実務経験を積んで、MBAの目的が明確になっている人には特に魅力的な学校だと感じます。(一方、「だれかに追い込まれながら、猛烈な勢いで筋トレしたい」と思っている方にはもっと向いている学校があるかもしれません)

2)       本音の理由

①        仕事とプライベートの両立(Why MBA?):

出張を沢山しながら新しい事業を作り上げていく総合商社の仕事は本当に楽しくて、フルスイングで仕事ばかりしていた20代でしたが、年齢が上がるにつれて「仕事は楽しいけれどこの働き方では、子供が出来たら続かない」という漠然とした思いを抱く様になっていました。そんな中、とある会合でMBAホルダーの女性に「仕事はすごく楽しいですが、ライフステージが変わったら続けられるイメージが無いので、続かなくなったタイミングで考えようと思います」という風なことをお伝えしたところ「なんで?両方やればいいじゃない?」というコメントを頂いたのが、きっかけです。よくよく聞いてみると、それぞれのお立場で仕事とプライベートを工夫しながら両立しているMBAホルダーの女性が沢山いらっしゃいました。両立は難しいというのをはなから決めつけていた自分のマインドセットが逆に自分を苦しめていたことに気づき、仕事とプライベートを自然体で両立させている多くのMBAホルダーの女性の仲間入りがしたいと思ったのが、全ての発端です。

②        人が素敵だった(Why LBS?):

合格通知後、4月のJapan Trek最終日の打ち上げにAdmitという立場で参加させてもらったのですが、そこでお会いした世界中から来た学生の、あまりに多様でinclusiveな雰囲気にやられました。LBS以外で合格&Waitlistに載せてもらった学校のNon-Japaneseの学生はとにかく若くて(笑)入社10年目の自分が入社3~5年目の集団に飛び込んで、ケースについて議論をしても、「理論上はそうだけど、実務ではそんな簡単にいかないよね、実際どうしたらいいのよ」という様な地に足の着いたDiscussionが盛り上がるイメージが持てなかったのも正直なところです。LBSには業務経験が10年弱の同級生がかなりいるので、理論を教える教授と、実体験を共有する学生のDiscussionが盛り上がる場面がとても多く、日々同級生から大きな学びを得ています。あとは、同期でLBSに入学する事になる日本人が素敵な人が多かったことも決め手の一つです。結果的に、国籍人種年齢問わず、幅広いバックグラウンドの友人に恵まれ、公私共に楽しく過ごしているので、LBSを選んだ事は本当に良かったと思っています。(どこに行っても「これが一番良かった」と思うタイプの人間ですが(笑))

③        チャレンジの大きさ(Why LBS?):

かなり年齢が行ってからの私費受験だったので、今後のライフステージの変化なども考え、この2年間は出来る限り今までやったことが無いことにチャレンジして、身を置いたことのない環境に飛び込みたいと思いました。米国・中国・南米はすでに一定期間過ごして、仕事や勉強をしたことがあるので、過ごしたことが無いヨーロッパで、ビザの申請から税金の手続まで、一人の人間としてしっかり地に足を付けて暮らせることを確認したいという思いもありました(駐在の時は会社が全面的にサポートしてくれるので、あんまり自分で立っている感じがしなかった実感です)。

④        MBA期間中は長いものに巻かれたくなかった(Why LBS?):

合格通知をもらった後に1週間休みを取って米国の大学を3校キャンパスビジットしました。クラスビジットや、学生との交流を通して、大学時代に米国へ留学した際の記憶が鮮明に蘇ってきたのですが、「これが正解」という型の様なものが明確に定義されている中で、何パターンかの「正解(アメリカンドリーム?)」に向かって個人が一心不乱に努力をする感覚を思い出し、「果たしてこれは自分がいま求めているものだろうか?」と考えるに至りました。大学時代の留学では、一生懸命に米国のシステムにハマろうと努力をし(米国流の自己主張ができる様になるとか、米国人のジョークを理解するとか笑)、一生涯の友人と何かしらを成し遂げた達成感を得て帰国しました。当時の自分にとってはすごく価値のある経験だったのですが、「今、32歳の自分がキャリアを2年中断して、これまで蓄えたお金を全部投じてMBAに行くのに、成功の型が決まった世界に戻って、既にやった事があるあの経験をもう一度繰り返すのか?」という質問が脳裏に浮かんできた瞬間、自分の中では結論が出ていたように感じます。「成功の定義が曖昧で多様な環境で、自分自身の価値観を見つめながら自らを磨く2年間にする」という観点で受験校を並べてみると、実はLBSの「Majorityがおらず(一番多いアメリカ人でも学年の20%程度)、自主性に任せて2年を過ごす」という環境は最高のフィットだ。という事に遅ればせながら気づき、一瞬で進路が決まりました。今LBSで学びつつその決断は本当に正しかったと実感しています。せっかくグローバルな環境で、個としての能力を磨く為にMBAに来ているので、自分自身の価値観と自分が提供できる価値に真剣に向き合いながら、多くの事を吸収していこうと思っています。この先、「Majorityがルールを定義する」世界に戻ったとしても、この期間で吸収したことは必ず自分の財産として活きるだろうと、信じています。

 

3.         受験スケジュール

2015年5月                   受験を決める

2015年6月~2015年8月  TOEFL

2015年9月~2016年11月 GMAT

2016年12月~2017年1月 ESSAY / Recommendation / Package

 

4.         使用教材、予備校、カウンセラー

1)          TOEFL:TOEFL TEST対策iBTスピーキング、ネット上のWritingテンプレート

大学受験と、大学留学の時にTOEFL対策はしっかりやっていたので、ほとんどやりませんでしたが大学受験でお世話になったトフルゼミナールの五味田先生はいつも的確なアドバイスを下さるのでお勧めです。

2)          GMAT:Official Guide、GMAT Prep、アフィニティー

GMATは本当に苦労しました。1か月おきに日本と南米を行ったり来たりする生活をしていたので、なかなか腰を据えて予備校に通えず、分厚いOfficial Guideを世界中引きずりまわして、空港のラウンジや、ホテルや現地のスタバにこもって勉強していましたが、全然結果が出ずに、だらだらと長い間受験する事になってしまいました。この期間は本当に苦しかったです。勉強と仕事しかしない日々でした。神田のアフィニティーで飯島先生との出会いを経てようやくGMATの本質を理解し、何とか700取ることが出来ました。周囲を見渡して思うのは、①滞在が短い帰国子女、特にコミュ力が高く、コンテクストを理解して相手の意をくみ取る力が高い人は逆にGMATに苦労しがちという事です。TOEFLと違って、GMATは完全にロジックと記号のテストなので、読解力はタンスにしまってルールと記号に向き合わないといけないのですが、いかんせんそれまでの英語や国語のテスト、社会人になってからの経験で「相手の意をくみ取る」ことの大事さを叩き込まれている人は、頭でわかっても身体が動かない笑。あとは、➁きちっとした性格で1~100までノートをきれいにまとめるのが好きなタイプよりも、合理的に何をやらないかを明確に定義して、やらないことをスパっと捨てられる人が勝つ。と思います。この辺は、アフィニティーの飯島先生が詳しく教えてくれるので、苦しんでいる方は、是非門をたたいてみてください。

3)          カウンセラー:Adam Markus(Essay)、Jessica King(Interview)、

              Ed(面接傾向と対策)

GMATの点がそろったのが11月の頭で、そこから南米出張を挟み、実際にアプリケーションに手が付けられたのが12月という、本当にLast Minutesの駆け込み2nd受験でしたが、Adamが素晴らしいスピード感で的確なアドバイスを沢山くれたので、凝縮して効率的にアプリケーションを仕上げられたと思います。Jessicaはとてもチャーミングで素敵な方で、面接準備を楽しく駆け抜ける事が出来ました。

 

5.         その他(イメージと現実の関係、入学後今までの感想、受験生へのアドバイス)

- 何となく、学校のランキングの順番に志望順位を置いてしまっていたアプリケーションの期間を経て、合格後にキャンパスビジットをしたことでMBAの意義を再定義できた事が、私にとってはとても意味のある事でした。MBA期間始まった瞬間からエンジン全開でぶっ飛ばしております。年齢高めですし、世界中から来ている優秀な同級生に比べるとひどくポンコツなエンジンですが、走り出しが早ければ、2年間で走れる距離は長くなると信じています。皆さんも是非、キャンパスビジットをしたり、人に会ったりしながら「なぜMBAに行くのか?」の本音の問いを自分に投げかけて、納得感のある学校選びをしてください。結果的にはそれが良い2年間に結び付くと思います。

- 最後に、商社や銀行から私費で受験する方にアドバイスです。ご自身が望むと望まざるとに関わらず、出願後はおそらく商社や銀行のプールにいれられて、社費というバックアップを受けているアプリカントと競合する事になります。MBAプログラムを提供している大学にとって、長年のビジネスパートナーである大企業が将来の幹部候補として推薦している相手と同じ土俵に乗った時に「それでもこの人を取りたい」という風に思わせない限り、合格はないと思ってください。それをしっかりと意識して、社費の方々よりもより一層、自分のコアバリュー、夢、なぜMBAなのか、なぜその学校なのかをしっかりと構成して、Application Materialに盛り込んでいくことをお勧めします。総合商社から私費でHBSに合格した方がいますが、その方はエッセイの前提は会社を退職する事でした。一方、私は、卒業後は休職しているその会社に戻る前提でエッセイを書いています。結果二人とも行きたい大学に合格していますが、社費生と対比する受験戦略という意味で前者の方が際立つな、と、今更ながらに思います。自分は当時思っていたことを嘘偽りなくエッセイに書き、それに後悔は微塵もありませんが、もし当時の自分にアドバイスをするのであれば、盲目的に「自分らしさ」だけを追求するのではなく、戦略的に「自分をどう際立たせるべきか」を考えたうえで、戦略を立てる様に伝えると思います。

- それでは皆さん、辛いと思いますが、明けた先にはとても充実した日々が待っていますので、頑張ってください!ロンドンでお待ちしてます^^

(c) LBS Japan Club 2012▲ ページ先頭に戻る