(Why London Business School)
エッセイ&面接の際には「General Managementに必要な知識と技術を優秀な学生と教授に囲まれて高いレベルで習得したい」という趣旨の「公式な」志望動機を用意していたものの、London Business School を志望した私の本音は非常に不純です。小学校時代に四年間ロンドンで過ごしていたため、「広々とした緑豊かな公園がたくさんあり、人々がとても親切で、周辺に落ち着いた雰囲気の伝統的な街がたくさんあるロンドンにもう一度住みたい」という気持ちが最も大きなモチベーションになっていました。自分にあった土地を選ぶのも志望校選定の際の重要なポイントだと思います。実際入学し、優秀な教授陣、学生に囲まれながらとても刺激的な日々を送っています。

 

(合格までの経緯、対策)
1. TOEFLで注意した分野と対応法
リスニング: NHKラジオの「ビジネス英会話」を半年間毎日欠かさず聞いていました。TOEFLの教材ではないものの、適度な量のリスニングがあり、また慣用句なども解説付きで沢山出てくるので熟語対策も兼ねて飽きることなくリスニング能力を高めることができたと思います。

  • 文法: 「TOEFL test 620点―実戦型文法完全制覇マニュアル 」を一冊暗記するくらい徹底的に反復して解きました。解説が分かりやすくまた問題量が適度でとてもいい問題集だと思います。
  • リーディング: 土日に1時間くらい掛けて「THE DAILY YOMIURI」を読むようにした。その他の教材は特に利用しませんでした。
  • ライティング: 「Arco Gmat Cat: Answers to the Real Essay Questions 」を利用しました。タイトルの通りGMATのAWA用のテキストではあるものの、ここに載っているテンプレートはTOEFLにも流用可能であるため、一石二鳥でした。ライティングは30分という決められた時間内に与えられたテーマに対して適切なフォームでスペルミスを最小限に書かなくてはなりません。当初4.0点で満足していたものの、AFFIANCE (GMAT予備校)に通い始めてそれが大きな過ちであることが分かったため、まずETSのサイトで公開されている実際の問題の全てに目を通し、分からない単語を暗記しました。次に前述のWriting用のテキストのテンプレートを完全にマスターしました。更にScore It Now!というサイトで実践練習を行ないました。このサイトでは本番とほぼ同じ環境が提供されています。エッセイを書き終えてすぐに採点結果をコメント共にもらえますし、30分間でどれだけ満足のいくエッセイが書けるのかを知ることができるのでお勧めです。

     

2. GMATで注意した分野と対応法
< CR、SC、Q >

  • 受験初期: 私が最初に手にしたのは「MBA留学GMAT完全攻略」(ザ・プリンストンレビュー著)というGMAT入門書ですGMATの全体像を掴むのにはとてもいい本だと思います。海外MBA留学におけるGMATの位置づけや、セクション (Verbal、Quantitative、AWA)ごとの例題と解法が紹介されています。 受験初期の方であればこの本を読破して問題を完全に答えられるようにするだけでも、収穫があると思います。
  • 受験中期: 独学でなんとか520点まで持っていくことができたものの、ここで独学の限界を感じたため予備校を探し始めました。私の場合、先生との距離が近い小ぢんまりとした予備校があっているので「AFFIANCE」を選び、最終的に670点まで得点を伸ばしました。2004年6月から2ヶ月間、AFFIANCEの「本科」を受講し、それまでいかに自分が効率の悪い勉強をしていたかを思い知らされました。やはり市販の教材を独学で解くのと、予備校で良質な問題を充実した解説付きで解いていくのとでは雲泥の差があります。ちなみに私以外のAFFIANCE受講生は主に独学または、TPRJやイフのような大手予備校に通って思い通り結果が出なかった人が多かったように思います。私のGMAT対策を極言すると「AFFIANCEの土佐先生の言うことを100%実行した」です。AFFINACEについてもう少し述べておきます。AFFIANCEの一般的な評判は、「CRの独自の解法が最大の強み。またMathはここでダメだったら他でもどうにもならない」だと思います。これは事実でした。ただ、私にとってはそれ以上の予備校であり、VerbalおよびMath全てにわたってこれ以上ないくらい満足度の高い講義内容でした。AWAのオリジナルテンプレートを伝授してもらえるのもお勧めポイントの一つです。
  • 受験後期: AFFINACEの単科(本科終了後の単発コース)に週2~3日通学するのと平行して、「Wlimits (ダブルリミッツ)」というWebサイトを利用しました。ここで出題される非公開問題も含めた本番に近い問題を毎日解くことによって、確実に「問題慣れ」した感じがします。

 

< RC >
当初はRCの文章の長さに圧倒されていましたが、逆にここでがんばれば何とかなるかもしれないと思い、OGのRCを1問9分以内で解く練習を始めました。OGには結構長い文章もありますが、それも含めて9分以内で解けるように心がけました。OGを全部解き終えた後は「Wlimits」の有料コースのRC問題を利用しました。
RCを1問9分で解ける力をつけると次のような時間配分で合計75分間のVerbalを乗り切ることが可能となります。

  • SC:1問1分以内 × 16問 (MAX16分)
  • CR:1問2分以内 × 11問 (MAX22分)
  • RC:1問9分以内 ×  4問 (MAX36分)

 

< AWA >
まずは「テンプレート」を頭に叩き込むことが基本だと思います。「テンプレート」自体は恐らくAWA対策の講座を持っている予備校であればどこでも入手可能なはずです。試験では、まず可能な限り短時間で「テンプレート」を入力します。次に問題を読み、頭の中で何を書くか大まかに決めて、最後は「テンプレート」のスペース部分に問題に即した事柄を書き込めば完了です。私の場合、AWA(issue/ argument共に)の時間配分はおおよそ次の通りでした。

  • テンプレートの入力 6分
  • 内容の整理 4分
  • スペース部分への入力 10分
  • 見直し 10分

内容の整理がつかない時はその分見直しの時間が短くなります。

 

3. エッセイ
私は実績のあるInterface を利用しました。カウンセラーは、ルクレア師匠でした。彼は正に「師匠」と呼ぶにふさわしい方で、エッセイのカウンセリングのみならず、出願にあたって豊富な経験に基づいた戦略的なアドバイスも沢山いただくことができました。ルクレア師匠とのやりとりは全てメールベースでしたが、結果的にはカウンセリングを始めてから不都合を感じたことは一度もありませんでした。むしろ、決められた期日に課題を提出し、それに対して定時に添削されたものが返却されるというシステムは非常に効率的でした。特にInterfaceへ通学する時間 (片道50分)が節約できること、また対面ではないためじっくりと考えた上で質問ができること、の二点は、私にとって大きなメリットでした。まずルクレア師匠と「レジュメ」の作成に取り掛かりました。ここで驚いたのはそのフォーム (レイアウト)の美しさと内容の洗練性です。ぱっと見の美しさはもちろんのこと、内容も、的確な言い回しで簡潔に表現されているため、とても読みやすいレジュメに仕上がりました。レジュメはインタビューの時にも大活躍しますので重要なツールです。次にエッセイについて、例えばGMAT受験の直前などに少しでも手を抜いたものを提出すると容赦なく厳しい「ご指摘」をいただきました (手を抜く自分が悪いのですが・・・)。その一方で、熟考に熟考を重ねたものを提出したものに対しては、「素晴らしい」と評価していただけました。エッセイの「良し悪し」の評価に一貫性があったため、安心して最後までルクレア師匠についていくことができました。

 

4. 面接
LBSの2Rのインタビューは他校とは大きく異なり、次の3つから構成されています。

  1. グループディスカッション (約45分)
  2. 個別面接 (約45分)
  3. 英会話力テスト (約10分)

受験されるための方に、私の体験を共有します。

 

1. グループディスカッション (約45分)
約10名のグループで、学校側から与えられた6つのテーマから任意の一つを選び議論を展開します。私のグループでは「企業はどうすれば優秀な人材の社外流出を防げるか」というテーマを選びました。驚いたのは参加者の大半が流暢に英語を話すことです。もちろん「書類選考」というフィルターを通った受験生だけということもあると思いますが、日本人ばかりの英語によるディベートであそこまでテンポよく話が展開されたのは意外でした。ここでは、各個人のグループワークにおける会話能力(発言の質)をみているとの事です。

 

2. 個別面接 (約45分)
相手は卒業生 (日本人)二名です。会話はもちろん英語。相手はこちらの出願書類をかなり読み込んでおり、エッセイに書いたことについてかなり突っ込んだ質問を受けます。ここでの質問内容は以下のようなものでした。
「自己紹介」 「仕事について(これまでの業績や失敗談について突っ込んで聞かる)」 「なぜ今の会社を選んだのか?」 「他の受験校。なぜその学校を受けたのか?」 「なぜLBSが第一志望なのか?」 「どうして社費留学の権利を得られたと思うか?」。個人面接の最後にプレゼンテーション能力をテストされます。あるテーマについて書かれた用紙を手渡され、5分間それについて考える時間を与えられた後、5分間でプレゼンテーションをします。私が与えられたのは「環境問題、人権問題、絶滅危惧種 (動物)の問題、のうちどの分野に寄付金や慈善活動を投入すべきか? それはどのような判断からか?」というものでした。これは、もう出たとこ勝負で、日ごろから様々な問題にアンテナを張り巡らし、自分の意見を簡潔に伝えられるよう練習する以外対策はないと思います。

 

3. 英会話能力テスト (約10分)
時間は短いものの、マシンガン並みの速さで矢継ぎ早に (しかも早口で)質問の嵐を浴びせられました。帰国生の私でも「早いなあ・・・」と思うくらいの早口で質問が次々と飛んでくるので、ちょっと戸惑うかもしれません。ただ、質問の内容自体は非常に単純なもの (自己紹介、自宅の間取り、人口減少対策など)ですので、恐らくヒアリング能力と、簡潔に質問に回答する能力を見ているのではないかと推測します。

 

(全般を通じて)
仕事と勉強のバランスを取りながらの受験は本当に大変です。途中で挫けそうになるかもしれません。しかし、いくつもの壁を乗り越えてこそ合格時の喜びが増すものです。私はGMATの点数が思うように伸びなかった時期にロンドンへの想いを奮い立たせるために「英国国歌」をBGMに流して勉強をして、妻に怪しがられたこともありました。最後はいかに全力を出し続けられるかだと思いますので、特に受験後期は「気合と根性」で自分を鼓舞しながら切り抜けてください。

 

(最後に)
London Business School は本当に国際的な環境が整っています。私のスタディーグループのメンバーの国籍も、アメリカ、カナダ、ベネズエラ、インド、ロシア、ギリシャ、日本ととても国際色豊かです。その分一つの課題に対しての意見が多様で彼らの意見を聞くだけでもとても勉強になります。今改めてLondon Business School に入学してよかったと実感しています。

 

受験期間中は本当に苦しいことの連続です。ここが「人生の踏ん張りどころ」だと思いますので、是非とも最後まで全力を出し切り、無事志望校に合格されることをお祈り致します。

(c) LBS Japan Club 2012▲ ページ先頭に戻る