(Why London Business School)

London Business Schoolは教授陣・生徒の質どれを取っても素晴らしい学校だと思います。特にあの多様性に富んだ環境の中で、頭脳やマインドを鍛錬出来る機会は他のビジネススクールではなかなか味わえません。また、大都会に位置する学校の割には協調的な雰囲気も強いですし、生徒もマチュアな感を受けます。私の場合、ブラジル人・カナダ人・フランス人・イギリス人・アメリカ人・インド人・私の7人で一年間チームを組んでグループワークに取り組みます。間違いなく私が言語面で一番ハンディキャップがあるわけですが、このような多様な価値観を持つ兵達と切磋琢磨出来る土俵に上がれただけでも、今までの受験の苦労が報われた気がします。

 

(合格までの経緯、対策)
1. TOEFLで注意した分野と対応法

  • リスニング: 私は最初のShort Questions と最後の人文系の長文が苦手でした。月並みですが、やはり日本の英語教育には出てこない、イディオムや単語を覚える事が重要だと思います。リスニングはなかなか点数が伸びませんが、継続的な反復練習と試験の時の集中力が重要と思います。また、トピックの内容を日本語でも理解出来ない人文系の問題はお手上げでした。アメリカに関する基礎知識 (歴史、法律、社会問題等)は日本語で勉強しておくべきでした。また、随所に「引っ掛け」選択肢が含まれていますので、語尾等の細かい発音に注意し、「いかにも正解」と思われる選択肢には特に注意が必要です。
  • 文法: 反復練習に尽きます。GMATと比較すると非常に楽ですので、パターン認識訓練をしっかり行う事で得点源になります。
  • リーディング: やはり単語力が重要だと思います。また、正解が文章中に明示されているケースが多いので、想像に頼らず文書中に根拠を求める必要があります。こちらも「引っ掛け」選択肢が含まれていますので留意が必要です。常識的に考えれば正解の選択肢でも、意図的に不正解にしている場合があります。
  • ライティング: こちらは、正直言って得点源に出来ました。私の場合はパラグラフを5つに分けました。イントロダクションに続いて、主張の根拠を2つ書きます。そして、4つ目のパラグラフで反駁意見を入れ、「しかしながら、XXXという理由で反対する人も大勢いる。確かに、私もYYYには一理あると思うが、それよりもXXXの方が大事であると考える (XXXとYYYは相反する意見)。だから、私はトピックに賛成 (or 反対)なのだ」とします。ここで、アクセントをつければコンスタントに5.0以上のポイントは出ました。また、コンピュータによる採点を多用していると聞いておりますので、洗練された表現や難しい単語を使う努力も大切でしょう。

2. GMATで注意した分野と対応法

  • SC: こちらは、パターン認識が必須です。本番では、CR,RCに時間が取られるため考える時間が限られます。反射的に解けるようになるまで問題をこなす必要があります。ある程度のレベルに達すると得点源にする事が出来ると思います。私の場合は、イフ外語学院(新大阪校)に通い、時間プレッシャーの中で多くの問題を解く訓練を行いました。ただ、本番では最初の10問が勝負ですので、SCが出来たからと言って、安心は出来ません。
  • CR: 私はCRで失敗しました。生半可に自信があったので、「絶対に出来るはずだ!」と本番で思い込んでしまい、ついつい時間を浪費しました。結果的にRC、SCに回す時間がなくなり、自滅しました。練習問題では8割以上の正解率でしたが、本番は6~7割だと思います。CRの難問は思い切って捨て、その時間をSC、RCへ回した方が賢明かも知れません。
  • RC: 単語力、読解力ともに高いレベルが要求されます。理系の私の場合、人文系のトピック (法律、歴史関係等)が出ると全く歯が立ちませんでした。繰り返しになりますが、アメリカに関する知識 (歴史、法制度、諸問題等)は、日本語で事前に勉強された方が良いかと思います。色々な読解テクニックも駆使しましたが、やはり最後は国語、英語の総合力の勝負だと思います。
  • AWA: こちらは、汎用的な回答パターンを覚えこみ、試験が始まると、まずそのフレーズを一気に打ち込みます。そして、固有名詞等を埋め込み、問題に合うようにアレンジしました。私の方法が正しいかどうかは? ですが、本番当日に考えを一から練り上げ、全てを時間内で表現するのはかなり難しいのではないでしょうか?

     

3. エッセイ

まず自分の長所・短所を、周囲の人に客観的に評価してもらうことをお勧めします。私の場合も、色々な方に自分のバックグラウンドをお話し、貴重なフィードバックを頂きました。私の場合は、転職経験やクラブの主将経験、また今の会社に勤めてからもエンジニア → 国際 → 企画 → 営業 → 人事と色々な業務を経験した多様性をアピールしました。

 

4. 面接
書類選考に残れば、後は面接勝負だと思います(つまり、GMATやTOEFLの持ち点もこの時点でゼロクリアです)。ここでは、自分の意見をシンプルかつ力強く表現するコミュニケーション力が重要だと思います。London Business Schoolの面接ではグループディスカッションもありますが、合格者の面々を見ていると、やはりコミュニケーション力に長けている人が合格していました。面接は人格の勝負だと思います。自分に自信を持って、物怖じせず、面接官に体当たりしていく気持ちで乗り切ってください。

 

(全般を通じて)
長期間勉強をするとマンネリになったり、壁にぶつかったりする事が良くあります。そんな時は、どんどんやり方を変えた方が良いと思います。新しい事にチャレンジする事で頭が活性化したり集中力が増す効果がありました。私の場合、受験を始めた時には既に32歳で、家族(妻 + 子供2人: 現在娘5歳、息子2歳)もいましたので、勉強時間を確保するのも一苦労でした。やはりお子様がいらっしゃる方は、早朝に起きて勉強されるのが良いのではないでしょうか? 私もそうしていました。また、これは考えの分かれるところですが、私くらいの年齢 (30代半ば)になると、家族、仕事、勉強の3つを均等にバランスさせながら進める事も大切だと思います。結果的に時間は掛かるかも知れませんが、3つのうち例え1つがうまく行かなくとも、他の2つをがんばっていれば、挽回が可能だと思います。私はGMATで日々撃沈し続けましたが、他の2つがうまく回っていたお陰で、なんとか諦めずに勉強を続ける事が出来た気がします。

 

(最後に)
MBA受験を通じて一番良かったのは、推薦状、エッセイ作成・献身的なアドバイスを通じて色々な方のGood Willに触れる事が出来た点です。この合格は、自分一人の力では到底なし得なかったと思います。かなり遠回りしましたが、最後まで諦めず色々な手を尽くしたのが良かったと思います。合格の最終的な決め手は「運」だと思うのですが、「運」を掴むまで前向きに努力する姿勢が一番大切です。合格すれば、今までに経験した事のない世界の広がりを感じますので、皆様もがんばって下さい。志望校に合格される事を心よりお祈り致します。

(c) LBS Japan Club 2012▲ ページ先頭に戻る