今回は、キャンパスビジットやコーヒーチャットでお会いする受験生の方々からご質問をいただくことが多い”リーダーシップ面での成長”について、私自身の経験からお話ししたいと思います。他の多くのMBAプログラムと同様、LBSのカリキュラムにもLeadership Developmentに関わるクラスやゲストスピーカーイベント(先日は、セリエA超名門クラブのCEOの講演がありました)は数多く見られ、そのどれもが非常に学びが大きいものであり、そこから得られるtakeawayは数え切れないほどあるのですが、やはりLeadership Developmentという点では、Study Groupでの活動に勝るものはないように思います(Study Groupとは何かについては、Core termのstreamとstudy group <http://www.lbsjapan.com/archives/2785>をご参照ください)。

 

 私のStudy Groupは、メキシコ人コンサルタント、アメリカ人コンサルタント、アイルランド人医師、フランス人エンジニア(元軍人)、インド人不動産ブローカー(アメリカで不動産会社を起業し、成功を収めた)という、多様性を売りにするLBSの中でも際立って多様性にあふれたメンバー構成となっており、各メンバーがSupportiveかつCollaborativeであるのと同時に、極めてお互いに対してDemandingであるということに特徴があります。私は、Pre-MBA experienceの中で、“一人一人のメンバーに気を配りながら効果的にmotivateし、チームへの帰属意識を高めていくCatalyst”スタイルのリーダーシップに手応えを得ており、それをStudy Groupの中でも出せればと、当初は考えていました。しかし、実際にStudy Groupでの活動が始まると、意欲にも能力にも満ち溢れた百戦錬磨のメンバーたちは、そのようなリーダーシップを必要としておらず、むしろ完全に対等な視点から「この日本人は何をもたらしてくれるのだろうか」というような目で見ていることを日々ひしひしと感じました。特に語学面で不安を抱える私への視線は、「こいつ大丈夫かな?お荷物にならないかな」というようなものだったかもしれません。しばらくは、「このチームに私は何をもたらせるだろうか」と考えながら様子を伺う毎日が続きましたが、統計学と経済学のバックグラウンドを持つメンバーが私しかいないことに突破口があると踏んだ私は、これら科目のチーム課題に取り組む際に、かなり強気の姿勢で「この課題については、この分野を十分に理解している私がリーダーシップをとる。私がリーダーになれば、チームのアウトプットは必ずMaximiseされる」と話して、半ば強引にリーダーシップポジションを取り、実際にハイパフォーマンスを発揮することに成功。その日からメンバーの私を見る目は変わり、これら科目以外においても、図書館での自習中に質問を受けるような機会も増えていきました。この経験を通して、「多少強引にでも、スキルや実力で自身をリーダーとして認めさせるリーダーシップスタイル」という引き出しを増やすことが出来たのは、非常に有意義であったと感じています。また、こういったようにマイノリティーである日本人に対しても多くのことを期待し、多くのことを求めてくれる環境というのが、実はダイバーシティの一番の良さなのではないかとも、LBSで一定時間を過ごした今では思います。

 

 もう一つの経験としてご紹介したいのは、前述したCatalystとしてのスタイルが効果的に発揮された場面です。Study Groupは必ず一定のトラブルが発生するように組まれているとも言われています。私のStudy Groupでは、あるメンバーがアカデミックワークで非常に苦労し、チームに貢献することが難しくなってしまったことから、モチベーションも低下するという悪循環に苦しんでいました。そんな中、当然Demandingなメンバーが黙っているはずもなく、チームの雰囲気はどんどん悪化の一途をたどります。そんな時、私はその苦しんでいるメンバーと一対一で話す機会を作り、何に苦しんでいるのか、チームとして助けてあげられることはないのかということをよく聞き、そしてチームミーティングを開いて、この状況をチームとして乗り越えたいこと、それがチームとしてのアウトプット向上につながると信じていること、そして、何よりもそれがDemanding & Supportiveを売りにする自分たちのアイデンティティを守ることに直結すること、を強く訴えました。もちろん簡単に解決に至った訳ではないですが、そのミーティングをきっかけにチーム内でのコミュニケーションは改善し、問題は解決に向かっていったと思っています。また、この経験を通して自身のリーダーシップスタイルに自信を深めることが出来ました。そして、このミーティングの後にあるメンバーから言われた「君がいなかったら、このチームは崩壊していた。君はすっかりうちのチームのリーダーだ。一緒のチームで勉強できてよかった」という言葉に思わず涙したこともいい思い出です。

 このように、Study Groupでは様々な人間ドラマがあります。そして、その中で学んでいくこと、積んでいく経験の一つ一つが、自身を将来のリーダーとして育ててくれている手触りが非常にハッキリとあります。皆様のStudy Groupで何が起こるのか、そこから皆様が何を学びとるのかは現時点では誰にもわかりませんが、必ずや皆様のリーダーシップを育んでくれる経験が、ここLBSにはあると思っています。

 

MBA 2017 E.I.

(c) LBS Japan Club 2012▲ ページ先頭に戻る