LBSでは、MBAプログラムの2年目の前半か後半に協定校のMBAに交換留学することができます。交換留学できる協定校は35校ほどあり、代表的なMBAプログラムは北米でWharton、MIT、Kellogg、Colombia、UC Berkeleyなど、アジアではNUS、HKU、 HKUST、CIEBSなど、その他ヨーロッパ、南米、オセアニアのMBAプログラムに留学できます。(詳しくは下記リンクを参照ください) 交換留学に行く理由は、1)特定のビジネス・エリアを学ぶため、2)その地域での就職活動のため、3)新しい言語を学ぶため、4)せっかくの機会だから楽しみたい、など様々です。私の友人もUCLAでエンターテインメントを勉強したい、Berkeleyでスタートアップを試したい、ColombiaかNYUでニューヨークを楽しみたい、HKUで中国ビジネスについて学びたい、などの理由で交換留学しています。各学校に数名の枠がありますので、LBSの2年生の約30%が交換留学制度を利用しています。LBSと交換留学を組み合わせて、自分にあったプログラムを設計することができます。

 

私は国際機関やソーシャル・ビジネスに興味があり米国のワシントンDCのGeorgetown大学のMBAプログラムに留学しています。ワシントンDCには世界銀行、IMFなどの国際金融機関の本部があり、最近人気のある社会的責任投資を行うファンドや財団も多く、この方面に興味のある方には留学する素晴らしい環境です。GeorgetownのMBAではSocial Innovationというクラスで社会企業家の視点を学び、Corporate Social Valueのクラスで経営者目線で持続可能なビジネスについて学び、Private Public Partnershipのクラスでは新興国でどのように政府やNGOと協力しながらビジネスを拡大するかというテーマで勉強しています。また大学経由で世界銀行グループの国際金融公社(IFC)との共同研究に参加することができ、現在パートタイムのインターンのような形でIFCの実際のプロジェクトを手伝っています。

 

Georgetown 大学ではMBAプログラムだけでなく、大学全体の様々なイベントに参加できるのも魅力です。特に外交・政治において最高峰の研究機関なので、毎週のように国際機関の代表や各国首脳のスピーカーイベントがあります。また外交政策大学院の授業も聴講することでき、MBAプログラムでは中々出会わなかったパブリックセクターの人々と議論するのは新鮮な体験です。

 

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交換留学は素晴らしい経験ですが、同時にLBSがいいなと思う場面もあります。特に違いを感じるのは、授業の進め方です。米国MBAは教授が圧倒的な主導権を持っているため、学生の発言も教授と学生の質疑応答になってしまいます。教授がしっかりポイントを押さえてくれるため授業内容は大変分かりやすいのですが、授業が脱線することがなく、少々物足りなく感じることがあります。またダイバーシティの面でも、アメリカの価値観だけで授業が進められていることに違和感を感じることがあります。例えば、企業の経営理念について経営者が心からMotivationがありAuthenticで Beliefがあれば経営のPurposeになると教授が教えていました。個が主体で、うまくいったらヒーロー、失敗しても再挑戦のアメリカ文化では、自分が信じること=経営の意義となるのでしょうが、そもそも何が社会的に正しいのか、自分の行動は周りにどのような影響を及ぼすのか、という議論が欠如しているように思いました。アメリカの同一な価値観の中にいると、物事をシンプルに捉えすぎて思考が浅くなってしまう危険性を感じました。

 

LBSでは学生が教授の理論に挑戦したり、学生同士の議論が活発になることもあったので、授業中に予想もしていなかった学びがありました。特に議論が活発になると、学生がそれぞれ経験や自分の国でのはこうなるという話を共有するので、活発なディスカッションがとても楽しかったです。そのような授業では、授業そのものから明確な答えが見つかるというよりも、授業を通じて新たな気付きがあり、新たな疑問が増えることを多く経験しました。今振り返ると、世界には様々な視点があることに気が付き、考え続けることの大切さを学んでいたような気がします。このような環境はトップのビジネススクールの中でも、特段LBSならではの環境だと思います。LBSでは、学生の平均年齢やキャリアの経験年数が多いだけでなく、全員がMinorityというダイバーシティがあるからこそ、お互いから学び合うMBAの醍醐味を存分に感じることができるのだと思います。

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S.N.

交換留学協定校のリンク

https://www.london.edu/education-and-development/masters-courses/mba/programme-content/international-exchange#.Vj1e0_-FMcE

(c) LBS Japan Club 2012▲ ページ先頭に戻る