Japan Trek1

Japan Trekとは

LBSではTerm間の休み期間や、週末等を利用して各国を訪問するTrekなるものが存在します。各国出身の生徒が自身の国を紹介するために、こぞってこのTrekを企画し、Spain, Portugal, Belgium, Israel, Scandinavia, Africa, Brazil, Colombia, Thailand, India等、行先が多岐にわたるのはDiversityに富むLBSならではです。その中でも生徒から毎年多大な好評を得ているTrekがJapan Trekであり、毎年桜が開花しているSpring Break中の1週間を使って実行されてきました。その毎年の口コミの良さから、生徒の多くは入学前からJapan Trekの存在を知っており、入学直後のパーティー等で日本人生徒を見つけるや「Japan Trekは今年いつ開催されて、どうやったらチケットを入手できるんだ」等の質問をぶつけてくる程Japan Trekはレピュテーションの高いTrekとして全生徒に認識されています。実際にチケットをLBSのイントラにて発売したところ、100名の枠が約8秒で完売し、アクセスが集中してシステムエラーが発生するほどの生徒の熱狂ぶりでした。日本食や日本製品の普及もあって、各国生徒も日本の存在は知っているものの、日本の理解はそこまで深くないという感触がこちらに来てから感じていました。日本文化や日本人のことをもっと知ってほしいということを目標にしながら、単なる旅行以上のものを提供できるよう、Japan Clubのメンバーによって昨年の10月頃から企画が始まりました。

 

準備から実行まで

■チーム形成

9月から始まったTerm 1も数週間を過ぎたころ、Japan Clubのメンバーにて構想を練る作業が始まりました。とある日本人MBA生の活発なリクルーティング活動によって、Trekの日本人以外のオーガナイザーとして4名のMBA生(アメリカ、ヨルダン、イスラエル、パキスタン)が参加を表明してくれました。日本人MBA生11名を加えて合計15名がJapan TrekのオーガナイザーとしてTrekの各調整事項をそれぞれ担当することとなり、会議は毎週水曜日の昼休み欠かさずに、Trekが開催される直前の3月上旬まで行われました。

■Trekの概要決定

10月に入るとそれまでの議論の結果と、前年度のTrekの反省点も踏まえて概要を以下のように決定しました。

  1. 参加人数:120名(オーガナイザーTrek参加者15名:パートナー3名含む)
  2. 旅行日程:3月29日 – 4月3日(6泊7日)
  3. 宿泊地:京都(2泊)有馬(1泊)東京(3泊)
  4. オプショナルツアー(*1):16種類
  5. オプショナルディナー(*2):10種類

*1・・・120名で行動すると、どうしても行先が限定されてしまうため、少人数に分かれてそれぞれの興味に沿ったよりディープなツアーを企画(例:広島/宮島、IT企業訪問、相撲部屋見学、築地セリ見学、秋葉原体験等)

*2 ・・・同じく日本の多様な食文化を体験してもらうため、少人数に分かれた各種ディナーを企画。

■説明会の開催/チケットの販売

上記Trekの概要が固まった後、11月中旬にTrekに関する説明会、直後にチケットの販売を実施しました。初めての期末試験の試験勉強に追われる中、各オーガナイザーが夜遅くまで担当企画の調整をギリギリまで行い、失敗の許されないチケット販売を確実にするために何度も確認テストを行ったこの時期は、Trek事前準備前半でワークロードがピークに達した時期でした。果たして100名も一度に販売できるかと心配しましたが、前述の通りすぐにチケットは完売し、Facebookではチケットが入手できなかった生徒がチケットを求めて相次いで投稿する等、Japan Trekへの生徒の期待の高さをオーガナイザーが実感することとなりました。生徒がWinter Breakから戻った1月中旬にはオプショナルツアーに関する説明会、Trek直前の3月上旬には、今年初めての試みで日本の歴史、文化、宗教、流行などを紹介するCulture Sessionを開催しました。Culture SessionではTrekのTシャツを配り、数週間後にスタートするTrekへの参加者の意気込みが最高潮に達しました。

■Trekへご賛同頂けるスポンサー企業様への依頼

12月末頃から各企業様に対し、当該Trekの趣旨を説明差し上げ、スポンサーの依頼をさせていただきました。今回も例年と違わず、多くの企業様からご快諾の回答を頂くことができ、収入が無いMBA生達にとって大きな支援となりました。LBSの授業では多くの日本企業が、主にケースや授業のReading Articleの中で紹介されるため、日本経済や日本企業についての認知度は学生内においては比較的高いですが、このTrekへ多くの企業様が協賛頂いていることによって、さらにMBA生達の間で日本企業への関心度が上がっていると感じております。

 

Trekのハイライト

120名という大人数、またその国籍もバラバラということから、当然予想外の事が起こるであろうということを念頭に、細部まできっちりと決めてしまうよりは当日の流れで各担当オーガナイザーが柔軟に対応できるようプログラムを組んでいきました。これは外国人オーガナイザーからのアドバイスによるところが多く、細部までこだわりがちな日本人には無い視点で参加者の満足度を上げることができた、今回の大きな成果と考えています。

■京都

初日の居酒屋におけるWelcome Partyにて鍋と日本酒を堪能したTrekker一同は、翌朝から一日かけて金閣寺 → 三十三間堂 → 清水寺をガイドさんの案内で観光しました。八分咲きの綺麗な桜と、古都を思い起こさせる神社/寺院/町並みが織りなす光景はTrekker達を魅了し、他のどこでも経験できない日本ならではの風景や季節感に皆心を打たれていたようでした。着物を着つけてもらい、道中様々なポイントでガイドさんや我々に日本の歴史/文化/宗教について積極的に質問するTrekkerを見て、彼らの日本への関心の高さをTrek開始直後から感じるとることができました。夜はさらに日本文化に触れてもらおうと、少人数のグループに分かれての夕食となりましたが、特に芸妓さん/舞妓さんと一緒に食事をするオプショナルツアーの反響が大きかったようです。

■広島/宮島

翌日は京都をさらに探索したいグループと広島/宮島を訪問したいグループに分かれましたが、大半は早朝から新幹線に乗り込み広島へ向かいました。広島原爆死没者追悼平和祈念館において、原爆被爆者の方に当時の状況や現在の平和活動について語って頂き、今まで知ることの無かった日本の戦争における被害並びに世界平和に対する想いを各国生徒が感じることができました。続く平和記念資料館では全ての生徒が時間ぎりぎりまで資料館に残って説明文を熱心に読んでおり、「戦争がもたらす凄惨さについて改めて考えさせられた」など多くの生徒が広島で感じたことをシェアしてくれました。その後は、宮島にフェリーにて移動。厳島神社等を見学し、京都とは違った日本の文化/歴史に皆関心を寄せていたようでした。

■有馬温泉

広島/宮島と京都からそれぞれ有馬に到着したTrekker一同は、チェックインを済ませた後、全員が浴衣を着て大宴会場に集合。オーガナイザーが披露した伝統的(!!)宴会芸や、Trekker参加型の二人羽織などの企画で会場は盛り上がり、皆が待ち望んだ神戸牛や美味しいお酒も加わり、楽しい宴会はあっという間にお開きの時間となりました。皆で最後に撮った浴衣の集合写真は前半戦のハイライトであったと個人的には感じています。過密スケジュールの疲れを取るべく、翌日の出発時まで温泉につかり、各々ゆっくりとした時間を過ごしたようです。公衆浴場に抵抗があったTrekkerから、「恐る恐る入ってみたが、予想以上に楽しめたので温泉のファンになった」という声を聞けたことはオーガナイザーとしては嬉しい限りでした。

■東京

東京では各個人が興味のあるツアーに参加する形をとり、日本の食文化を追求したい人は早朝3時から築地のマグロセリ市場見学のために長蛇の列を並び、日本の伝統芸/スポーツを見学したい人は、こちらも早朝から両国の相撲部屋で朝稽古を見学し、日本のサブカルチャーを体験したい人々は秋葉原ツアーに参加(とあるTrekkerはNHKにインタビューされていました・笑)するなど東京での時間を密に過ごし、それぞれの経験をTrekker内で頻繁にシェアしていました。日本企業訪問については皆が興味を寄せたHigh Tech/Ventureにテーマを絞り、ソフトバンク様の感情認識パーソナルロボットPepperの説明/デモや、Intel Capital様による日本のVenture Trendの説明、楽天様においてはデータサイエンスチームのトップの方にお越しいただき、データを用いたこれからの事業の可能性(LBSの今年度テーマはBig Data!)についてお話しいただきました。参加者からは「日本は成長が終わった国(残念ながらそう思っている人が多いです。)という認識であったけれども、企業訪問を通じてまだまだ元気な国だということが分かった」などの声が寄せられ、Trekを通じて元気な日本をアピールすることができたかなと感じております。

慌ただしかったTrekもあっという間に最終日となり、渋谷の屋上レストランで行ったFarewell Partyは、酒樽の鏡開きで勢いよくスタートし、続いてオーガナイザーがTrek直前まで必死に編集した写真スライドで旅の様子を振り返り、最後は胴上げで締めるという順序で進行し、東京の夜景がよく見える場所で最高の一時を皆で過ごしました。

 

参加者の声

Trekの最中、またロンドンに帰国後もTrekkerから色々な声を聞くことができました。これらの参加者の声やTrek後のSurveyの結果等から、「日本文化や日本人に対する外国人のさらなる理解」という今回のTrekの目標が100%達成できたと感じています。各生徒がこの経験を自国に持ち帰り、世界中に日本ファンができればオーガナイザーとしては嬉しい限りです。

- 京都や宮島などの伝統的な雰囲気を持ちながら、東京のような大都会をも併せ持つ日本は素晴らしい国だ。

- 自分たちでは1週間ではとても回りきれないくらい数々の場所を訪問し、日本文化を体験することができたが、まだまだ見るべきところが沢山残されている気がするので、是非また日本を訪問したい。

- 日本人に道を聞いたところ、駅まで一緒に案内してくれた。他の国では考えられない。日本人は何であんなに親切なのだろう?

- 日本は全てが綺麗。トイレにあんなにボタンがあるのは日本だけだと思う・笑

- 日本食といえば寿司のイメージだったが、食事のバラエティの多さに驚いた。そして食事の調理や盛り付けが芸術的。日本食へのイメージがさらに良くなった。

- このTrekを通じて日本を本当に好きになった。もっと日本のことを学びたいし、将来日本に住んでみたい。

- Best Trek Ever! (100回くらい聞いたかもしれません・笑)

などなど。

 

Trek Survey結果(抜粋)

Japan Trek5

 

Overall Satisfaction:Average 4.87 (5段階評価)

 

 

 

 

Japan Trek3

 

Are you interested in visiting Japan again?:Yes 98%

 

 

 

最後に

120名という大人数で実施した今回のTrekはどの瞬間も楽しすぎて瞬く間に過ぎていき、文字通り夢のような時間でした。Diversityに富んだTrekkerがそれぞれ違う角度から日本を体験し、様々な視点で質問してきてくれたことは日本人として嬉しかったですし、また逆に我々日本人オーガナイザーが「外国から見た日本」を感じる貴重な体験を彼らは提供してくれました。このTrekを通じて日本人としてのアイデンティティが強まったことはもちろん、校内誌で当該Trekが大きく取り上げられたり、校内でよく声をかけられるようになったりとMBA内で日本人のプレゼンスが高まったことは言うまでもありません。

何より今回のTrekの最高の財産は、毎晩遅くまで議論を重ね(白熱しすぎたこともありましたね・笑)、Trek中は一緒に全力を尽くしたオーガナイザー同士の絆であったと思います。これからもこのJapan Clubの仲間と色々な行事を企画していけたらなと感じています。

今回のTrekは言うまでもなく、ご協力いただきましたスポンサー企業様、また我々の細かな要望を受け入れて頂いたホテル/レストラン/旅行代理店の方々のおかげで大成功を収めることができました。ここに改めて御礼申し上げます。本当にありがとうございました!!そしてこれからもLBSをどうぞよろしくお願い致します!!

Japan Trek4.png

 

T.K.

(c) LBS Japan Club 2012▲ ページ先頭に戻る