今日は1年生のインターンシップ向け就職活動の一例(事業会社とコンサルティング~日本で就職したい場合)をご紹介します。

出国前

  • 私費留学生の就職活動は、合格後・留学前から本格的にスタートします。まず英文レジュメのアップデートを行います。MBA受験では「受験用」レジュメを作成していますから、これを「就活用」に変えます。(受験用:これまでの成長を見せる vs 就活用:実績!といったイメージでしょうか。)そして4・5月にALPHA LEADERS、Career Incubation、AXIOMといったキャリアコンサルティング会社が、出国前のMBA合格者向けに、キャリアイベントを開催しています。これらのイベントに最新版のレジュメで参加登録・念のため印刷したものも持って参加します。MBAを積極的に採用している企業と接触し、多くの社員とコミュニケーションを取り、サマーインターン・本採用・企業に関する情報を得ておきます。また、これらイベントに出る企業(特に投資銀行、コンサルティング)が、6月頃独自に壮行会・会社説明会を開催しますので、それらにも積極的に参加します。投資銀行の場合、翌年夏のインターンの採用は出国前にほぼ決まる、と聞きますので、留学前から全力投球です。また、出国後はどうしても企業の情報が得にくくなりますので、これらイベントで出会った社員や学校の先輩の紹介等を通じて、出国前にできる限りOB/OG訪問をしておくことをおすすめします。
  • 私個人はAXIOMの1 on 1キャリアコンサルティングサービスも利用しました。初めてのMBA・初めての転職となるため、留学後の活動における注意事項やアドバイスを受け、作成した職務経歴書の添削等も行っていただきました。日本語レジュメや職務経歴書は通常作成することとなりますので、こちらも留学前に済ませておくと後で助かります。
  • 5月頃CFN(Career Forum.Net)主催ボストンキャリアフォーラムの日程が公表されます。事業会社のインターンシップに向けたリクルーティングは当イベントがメインかと思います。2013年は11月8~10日開催でした。約1万人の日本人が一斉にボストンに集まるため、この時期にホテルの予約を済ませておくと安心です。会場近くを選べますし、比較的安いのもメリットです。
  • 私費留学の場合、自作の名刺を作っておくのはMustだと思いました。出国前は企業の方と多く会うだけでなく、沢山のMBA留学同期とネットワークを作ることと思います。学校名、名前(漢字・英語)、学校のメールアドレス、携帯電話番号のほか、周りではPre-MBAの会社名・ポジション、写真、LinkedInのアドレスなど自由に入れている人もいて私も参考にしました。この時期100枚では足りません。200枚オーダーしておくと丁度良いかと思います。尚、学校が始まると学校指定の名刺をもらえますので、オリジナル名刺はその時までです。

8・9月

  • さて、渡英後です。まず、フラット探し、セットアップ、学校開始前のネットワークイベント等に追われます。そして8月後半にはオリエンテーション、Pre-Term、Term 1へと一気に流れていきます。Pre-TermではUnderstanding General Management、Global Leadership Assessment for Managersといった今まで聞いたこともない授業のほか、Career ServiceによるCareer Skills Sessionが行われます。Term 1の授業はStrategy、Corporate Finance、Statistics、Accounting、Economicsとハード系中心。バックグランドもあり特に授業が難しくなくても、慣れないスタディーグループでのグループワークが多く、異様に時間をとられます。そして夜や週末は頻繁にHang outし、どんどん友達を作っていきます。そんな状況の中、日本人だけは早くも就職活動に集中しなければなりません。海外のインターンシップの採用活動は年明けからですので、この時期の同級生はインターンシップのことは殆ど頭にないようですが、秋にボストンキャリアフォーラムを控える我々は違います。
  • まずレジュメを改良し、LBS指定のフォーマットにします。Career Serviceによる基本的な書き方の指導や、同級生と組になってお互いのレジュメに突っ込み合うといったセッションを受け、見直し改良を重ねます。Career Serviceによる学年全員のレジュメのレビューは10月に始まりますが、ボストンキャリアフォーラムのエントリーが開始する関係上、9月後半には完成させておきたいところですので、9月半ばに個別にキャリアコーチにアポを取ってレビューを行ってもらいます。個人的には複数名、しかもアプライ先の業界出身者によるピアレビューが非常に有益でした。Career Serviceよりも時間をかけて項目一つ一つ見てくれて、読み手をひきつけるポイント、より上手い英語の言い回し、自分の盛り方等々鋭い指摘を沢山くれて、多くを学び、満足のいくレジュメを作ることができました。
  • スタディーグループの中では、最初の方こそしっかり自分のバリューを出しておくと良いと思います。また日本人留学生にとってのボストンキャリアフォーラムの重要性を理解してもらっておき、面接準備で忙しくなる10月にはグループワークを軽くしてもらう作戦です。

9・10月

  • 事業会社中心&一部コンサルティングファームについて、各社専用サイト或いはCFNサイトよりフォーラム参加企業へ応募します。レジュメ(日/英)提出に加え、企業によってはScreening Question(志望動機・アチーブメント体験等)に回答します。ここでもアプライ先業界出身の先輩・同級生にアドバイスを受けたほか、応募先の企業で働くLBS卒業生にコンタクトし、会社のことやインターンシプのことを伺ったのは大変有益でした。
  • コンサルティングの面接に向けては、9月からケースの練習を始めました。10月初旬に一部コンサルティングファームが来英し、ロンドンで面接が行われたこともありましたし、コンサルティングの面接は基本1・2月ですが、すぐにできるようになりそうにもないと判断したため、早めに練習を始めました。MBA2015の日本人にコンサル出身者がいなかったため、MBA2014の日本人の先輩に何セッションもコーチしていただきました。一方、コンサル出身者は学年400人の1/3もいますので、英語のケースは複数のクラスメートにコーチをしていただきました。

11月

  • 書類選考を踏まえ、最初の電話/スカイプ面接があり、それを通過するとボストンキャリアフォーラムでの面接へ進みます。私は1日4社x2日間の面接を設定していました。それに向けて、日本語・英語それぞれクラスメートと模擬面接による練習を重ねました。
  • ボストンキャリアフォーラムは金~日の3日間ですが、最初の2日間が勝負と思っておいた方が良いようです。また面接の他、木・金・土のディナーや金・土・日のブレクファストに招待され、そこでもスクリーニング(と理解しています)があります。フォーラム終了後、通常一週間以内に合否をいただきます。

11・12月

  • ボストンを終え、一息だけつきます。久しぶりにスタディーグループの課題を積極的にリードしたり、私はフォーラムまでの間、強力なサポートをしてくれたスタディーグループのメンバーを家に招いて手巻き寿司パーティーを開いたりしました。12月のFinal Examに向けて勉強にも打ち込みました
  • ボストンでは事業会社中心の就職活動でしたので、ここからコンサルティングへ切り替えました。コンサルティングファームへはレジュメとCover Letterを用意し各社サイトから応募します。LBSの場合1月中旬の締切が多いため、1月前半のCareer Serviceは大混雑します。私は、冬休みに入る前にCareer Serviceでコンサルティング用に直したレジュメとCover Letterの添削をお願いし、応募書類を揃えておきました。ケースについては、冬休み(12月中旬~1月中旬)になると同級生のコンサルタントが母国へ帰ってしてしまうので、ロンドンに残っているコンサル志望者同士で毎日練習しました。

1・2月

  • ロンドンで「新年」を殆ど味わうことはなく、年明けは1月6日から1週間のCorporate Partner Weekで始まりました。LBSのスポンサー企業がオンキャンパスでインターンシップ募集に向けたプレゼンテーションを行い、ネットワークセッションを開くというものです。各企業プレゼンテーション60分、リクルーター・社員とのネットワークセッション45分の形で、朝から夕方まで1日4社程度です。もちろん全てに出る必要はなく、出席したい企業のみ事前に登録しておきます。尚、今年のスケジュールは以下の通りでした。

On Campus Recruiters-1

  •  1月中旬の応募から1週間で書類選考の合否連絡を受け、その1週間後には1次面接です。Corporate Partner企業は、1日かけてLBSキャンパスで1次面接を行うことが多いです。戦略コンサルティングファームの場合、(1)上述の通り10月にロンドンへ来て1次面接、ボストンキャリアフォーラムで2次面接というケースもあれば、(2)1次面接がオンキャンパスでロンドンオフィスによってまとめて行われ(つまり英語)、それに通ると、2次面接に応募先オフィスとのVideo Conference(日本語)に呼ばれるケース、(3)東京から面接官がロンドンへ来て週末に面接が行われるケース、(4)1次面接はロンドンオフィスの方と対面(英語)、続いて東京オフィスの方とスカイプ(日本語)、それに通ると、東京オフィスから面接官がロンドンへ来て週末2次面接というケース…各社様々です。それにしても日英両方でケースも通常のFit面接も準備するのが、できて当然のようですが、結構大変でした。
  • LBSに来て驚いたのは、上記の通り1日中オンキャンパスで次々と面接をするほか、Corporate Partner Week終了・Term 2開始後も以下の企業を例にプレゼンテーション・リクルーティングにキャンパスへやってきます。リクルーティング以外でも、Industry ClubやWomen in Business Club等を通じて各企業の様々なファンクションの方がキャンパスに来て、プレゼンテーション・ネットワーキングをされます。就職活動を通じて、LBS、ロンドンのアドバンテージを改めて感じています。

On Campus Recruiters-2

  • このように私費1年生は勉学に加えて転職活動にも精を出す必要があるので、忙しい日々を送ることになります。LBS生の中でもいわゆるTop tierの企業にだけ目を向ける人もいることは事実ですが、慌しい日々の中でも周囲に流されることなく、短期的な視点と長期的な視点を自分の中でしっかりと構築することが大事なのだと改めて感じました。その意味でも腹を割って自分なりに今後どうやって生きていきたいのかを話せる友人が日本人に限らずできたことは大きな収穫であったと就職活動を振り返って思っています。
(c) LBS Japan Club 2012▲ ページ先頭に戻る