Term 3も期末が近付いており、テストが終わるといよいよ夏休みとなる。MBAにはキャリアチェンジで来ている人がほとんどであるため、LBSにいる多くの友人も6月半ばからインターンに突入することになる。周囲の就職活動を見ていて感じたのは、投資銀行や戦略コンサルを上回るPrivate Equityの圧倒的な人気である。それだけ入るのは個人的なネットワークに基づいた狭き門だ。

恥ずかしながら学校に来る前にはPrivate Equityの存在すら知らなかったが、要は銀行団から必要資金の60-80%のLeveraged Buyout Financeを借り入れ、残りの資金をエクイティで賄って企業を買収し、経営合理化等をした上で、5年くらいを目途に投資家に売却したりIPOしたりすることでexitして大きなリターンを得るビジネスのことだ。自分自身も無知ゆえ日本で「ハゲタカ」のようなイメージで一括りにして認識していたが、話を聞いていると投資の目利きだけでなく、会社のvalue upのノウハウも求められるため、経営全般の知識が要求される業種であり、投資銀行や戦略コンサルの経験者が多い。更に今はデットを使った金融エンジニアリングだけでなく、本当の事業改善が投資家から要求されるため、実際の事業のノウハウもより求められているようで、ビジネススクールの学生が憧れるのも頷ける。ただ、その人気に反して、英国のメディアでは、投資銀行と同様、高い報酬が批判の的になったりしている。日本と異なり、メインの産業が金融であるのにも関わらず、RBSの国有化などを通して金融業界全般にあまりイメージがないのは不思議な感じだ。

自分自身もLeveraged Buyout FinanceとProject Financeの類似性(特定資産のキャッシュフローに依拠してファイナンスする点、契約書の建て付け等)から興味を魅かれ、LBSの先生が執筆した教科書を読んでみた。先日、ソニーの出井元社長と幸運に会食させて頂いた際には「仕事と家庭と関係ない第3の時間を作れ」とアドバイスを頂いたが、興味で学んだことが役立つ日はあるのかなあ。

在校生ブログ「ロンドンビジネススクール(LBS)MBA留学記-国際金融修行中」より転載

(c) LBS Japan Club 2012▲ ページ先頭に戻る