試験勉強等で今月は自由な時間がほとんどなく、投稿が停滞してしまったけど、日曜の試験をもってTerm 2が完了した。15ヶ月で卒業する僕にとっては半分に相当する学期を終えたことになる。Term 1は4つの必修科目を履修したが、以前も記載したようにTerm 2はMarketing、Operations Management、Management Accounting、Managing Organisational Behaviourの4つの必修科目と、多くのファイナンス系選択科目のPre-requisiteであるCapital Markets & FinancingとFixed Income Securitiesを履修した。振り返ると、Term 1と比較して時間的にも体力的にもやや辛かったというのが正直な感想である。学校側が1学期に選択できるコマを6つに制限していることが示すように、6コマは次から次へと授業があるカンジで、うまく全部消化できたのか何とも言えない。特に自分の場合は、科目の兼ね合いで火曜に3コマ集中する状況でもあったので、体力的に疲れた。特段の理由がなければ、15ヶ月卒業というのは、交換留学などの制限もあるし、あまりいい選択肢ではないのかもしれない。

さて、今学期に受講したそれぞれの授業について簡単にご紹介したいと思う。

①Marketing
前半は毎週のケースを通じて、customer orientationを実現するためのマーケティング調査ステップ、企業が陥りやすいミス、segmentation/targeting、positioningの事例を勉強した。個人的な感想では、学習内容に合ううまいケースが選定されていて、講義毎にメッセージを感じることができて毎回楽しめた。後半は先生が代わり、いわゆる4P(Product, Price, Place, Promotion)のそれぞれについてケースなしの講義があった。Conjoint Analysisなど銀行家である自分には初耳の手法などは知っていて損はないと思ったが、どうも先生がトピック的なものを紹介しているだけで後半は面白いとは思わなかった。ただ、他の友人からは後半の先生の方が面白かったという声もあったので、ここらへんは好き嫌いの違いだろう。

②Operations Management
個人的には今までで一番面白い必修科目だった。まずは小説Goalを読むことから始まり、キャパシティとボトルネック、操業率や在庫などのコンセプトを理解した上で簡単な生産ラインのシミュレーションをしたり、後半は色々なrevenue managementや発注モデルを学習しながら、在庫を最小化する理論的な発注量などを計算したり、オペレーションに縁のない自分にはすべてが新しかった。そして、いかにオペレーションが企業経営に大事で、その改善自体がinnovationであることを知った。トヨタやホンダの日本人がいれば、かなり周囲に重宝される気がするが、周りを見ても実際にオペレーションに従事していたという学生はLBSには少ないようである。

③Management Accounting
簡単な部門別原価計算や価格差異・数量差異、ABC、Balancedスコアカードの基礎に触れた。当初はいわゆる工業簿記を想定していたが、深い計算はなく、ちょっと内容的には表面的な印象であり、簿記2級よりも学習範囲は狭かった。

④Managing Organisational Behaviour
リーダーとして人及び組織を動かすためにどうすべきかを学ぶ授業。人間の動機理論、人が陥りやすいbias、グループやdiversityのメリット・デメリット、権力やネットワークの知識など学習内容は多岐に亘った。が、理系頭の僕には、やや内容がトピック的で、実務で今後すぐに役立つのかは正直良く分からない。が、この授業の冒頭で先生が言っていたように、ビジネススクールは(プロに頼めばいい)会計やファイナンスではなく、ソフトスキルを学ぶために来るところだとの言葉が印象的で、大事であるには違いなく、今後の自分次第であると言ったところか。

⑤Capital Markets & Financing
1学期のコーポレートファイナンスの延長(応用ではない)のような授業。WACCの計算において税の影響を先学期よりもきちんと考えたり、資本政策、オプション、real option、warrantなどについて基礎を学習した。コーポレートファイナンスの教科書を読んだことがあれば、真新しくはない内容。

⑥Fixed Income Securities
今後の業務に役立つかは不明だが、今学期の最もタフでためになった授業であった。元々難しいと評判であったが(1年生にも開放されたのは今年かららしい)、最初の授業から他でやってもない連続複利を説明なしで使いだし(自然対数の底を久々に見た。。。)、テイラー展開に基づいたボンドのデルタやガンマを学習。そして、短期金利の推移を予測するモデルを導入し、そこからbondのオプションやcallable bond, defaultable bond, floating bondまであるとあらゆる債券の価格をがりがり計算する。宿題もタフで1問解くのに数時間かかるのは当たり前。基本は四則演算なのだが、どの数字を使うのが正しいのかに頭を使い、テスト勉強も一番時間を割く羽目になった(直前までfailureのリスクを感じた)。元々あまり馴染みのない分野だからと思ってチャレンジしたが、その分学習カーブは一番高い講義であったと思う。

在校生ブログ「ロンドンビジネススクール(LBS)MBA留学記-国際金融修行中」より転載

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