3週間くらい前になってしまうが、英国の大型小売店であるMarks & SpencerのCEOであるMarc Bolland氏がLBSに講演に来られた。何でもLBSのSenior Executive Programの卒業生であるらしい。ダボス会議にも出席されるような要人。最近くじ運が悪く、学校から参加をwait listにされたが、当日会場に飛び込んだところ入れてもらえた。そこまでして行った甲斐があるような面白い講演だった。

氏を話を聞いて感じたのが、①「follow your heart」が大事だと自身でも言っていたように「自分」というものをしっかりと持っていることと、②リーダーとして企業をどの方向に導くか明確な絵を持っているということだ。「本当の起業家というものは本当にレアで、10億人に一人とかいう割合だ。彼等は普通の人とは違うものが見れて、違うものを聞き取れる」と言っていたが、Bolland氏にも将来のMarks & Spencerについて他の人には見れない絵、そしてそこに至るまでの道筋がしっかりと見えているように感じた。一方、消費者行動に対しては細かいところまで頭を働かせ、社長就任後にいかにTESCOと対抗するために周囲の反対を押し切って自社のサプライnetworkを確立したかを説明してくれた。それが今日の会社のcompetitive advantageそのものになっているそうだ。

Marks & Spencerは今後海外展開を積極化する。それぞれの進出国に対するアプローチ方法についても氏には明確なイメージがあるようで、インドなど同社のブランド名が浸透している地域とそうでない地域における対応の違いについても説明してくれた。また、American dreamを全員が追いかける今の世界観は持続しないことに大きく懸念を抱いており(ダボス会議でも多くの経営者が同意見だったようだ)、それに代わる新しい価値観・モデルを小売企業の経営者として提示、見つけなければならないとしていた。

 

bolland

 

 

「I am not an easy guy」と笑いながら話していたが、海外の一流企業の経営者というものはこうも確固としていて、意識をもってゴールに向かって一直線に走っているのかと驚かされた1日であった。

 

 

 

 

 在校生ブログ「ロンドンビジネススクール(LBS)MBA留学記-国際金融修行中」より転載

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