LBSには沢山の学生クラブがあり、それぞれ精力的に活動している。僕の場合には、Asia Club(主にAsia Business Forumの主催)、PE/VC Clubの仕事、Student Ambassadorの仕事、サッカーコーチの仕事などで、課外活動の時間が充分にとられているので、その他の活動にはあまり参加していなかったのだが、昨日一通のメールが流れてきた。

「今日からソフトボールクラブのリーグ戦が開幕します。しかし、人数がギリギリで交代要員がいません。参加求ム!」とのこと。

幼少時に数年間兵庫県西宮市の甲子園口駅に住んで以来、甲子園マニアと化し、毎年各都道府県の高校野球を地区大会一回戦からチェックしてきた僕が、このメールをやりすごすわけにはいかなかった。

「サムライベースボールスピリットを持ってお伺いします」と一言だけ書いて、参加を決めた。

会場に着くと、既に相手チームがアップしていた。こちらはまだ3人しかいなかったが、ここまできて試合に出してもらえないと寂しいので、「野球やってました」的な感じで、元巨人のナガシマ選手風に投げる真似をしたり、腰を落としてエアー捕球したりしてアピールした。

徐々に人が集まってきて、「おっ、あいつ練習には来ていなかったけど、なんだかやりそうだぞ。」とザワついている。

そしてメンバー発表。監督から、「お前は8番サードだ」とのお達しが出た。ナガシマ選手の真似が功を奏したとしか言いようが無い。まさかのナガシマ選手と同じサードで内野スタメン起用。。やるしかない。

野球/ソフトボールは欧州ではあまり流行っているものではないので、メンバーの半分くらいがアメリカ人、3割くらいがクリケットと間違えて来た中東・南アジア系の人々、残り2割くらいがイギリス人、そして唯一の東洋人として僕・ナガシマもどき。

試合が始まった。漫画・メジャーで、ベンチから闘志を伝播させていくことの重要性を学んだ僕は、初回の攻撃から大声を出して仲間を鼓舞した。

すると初回、見事に2点をもぎとり、リードを奪った。

守備では、まず初回にサードフライを無難に捌いて、更にもう一つゴロをナガシマ風に処理し、一定の安心感をチームに植えつけることに成功した。しかし3回に事件は起きた。ランナー1,2塁で三遊間のゴロ。反射的に「とれる!」と思ってしまった僕は、ボールをキャッチしに行った。キャッチは出来たのだが、セカンドフォースアウトにとどまった。ここで監督とショートに厳しく叱責された。「おい!お前はサードだろうが!」そう、ショートに任せてサードベースに入っていれば、より危険なランナーをサードで刺せたのだ。

ついに素人であることがバレた。往年の桐蔭学園では、甲子園予選以外においては、エラー一つですぐに交代させられるという厳しさが伝説となって轟いていた。そして、僕は次の回から、レフトに回された。そう、リージェンツ・パークの悲劇である。

話は変わって、打撃。こちらは、終わってみれば3打数3安打1打点。成績だけ見たら、好調時の巨人・坂本選手だ。漫画・ダイヤのAにあったように、時間をみつけては素振りを繰り返しはしたが、予想外の絶好調だった。

まず2回裏、最初の打席。甘く入った高めのシンカー(?)をひきつけて叩きつけ、センター返し。第二打席は、ランナーを3塁に置いて、三遊間を抜けるタイムリーヒット。第三打席は、バットの先に当たってボテボテのサードゴロになり、サードのスローイングとの競争に。ここは、FC町田・右ウィングのスピードを見せる時。全力でファーストベースを駆け抜けたところ、セーフの判定。イチローは言った。「内野安打も同じヒットですよ。」

そして8-8で最終回の守備。ここで奇跡が起きた。ランナーを1塁・2塁に置いて、右打者が打った打球がレフト線ギリギリのところへ飛んだ。ライナーとフライの間くらいのスピードで飛んでくる。抜ければ勝ち越される。タッチ、H2、メジャー、大きくふりかぶって、桜高第三野球部、わたるがぴゅん、山下たろー君、Rookies、ダイヤのA、クロスゲーム、ドカベンなど、これまで読んできた数々の野球漫画の流れでいけば、ここはキャッチするところだ。信じて全力で走った。すると、ボールはグローブの中に収まっていた。歓喜の声が聞こえる。そう、僕は野球人だ。このブログの名前を投資家サッカー&野球選手に変えることも検討したい。

しかし、激闘の代償は大きかった。試合終了時からヤバイなと思っていたが、腰が痛い。多分、ナガシマ選手の真似で腰を落としてエアー捕球を繰り返していたのがヤバかったのだろう。復帰まで時間がかかりそうだ。

在校生ブログ「投資家サッカー選手のロンドンビジネススクールMBA留学記より転載

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